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除霊能力を持つコミュ症女子高校生と、聞き上手のイケメン幽霊が幽霊相手の相談所を開く! お笑い好きにはたまらない会話が展開する異色のホラーコメディ!【書評】

  • 2026.6.3

【漫画】本編を読む

「除霊」を取り上げた作品と聞くと、まっさきに想像するのはホラージャンルだろう。『ここ、成仏やってます』(しけたいぬ/KADOKAWA)は、もちろん幽霊が登場するのでホラー要素はあるのだが、コミュ症の女子高校生と、相談にのることが上手なイケメン幽霊を主人公にしたコメディ作品である。

触れた幽霊を問答無用で消滅させる除霊の能力を持つ女子高校生・凜は、極度の「コミュ症」という悩みを持っていた。他人とうまく話すことができず、思うように人と関われない日々を送っていたある日、凜はイケメンの幽霊・琉夏と出会う。普通の幽霊なら凛に触れた瞬間に消えてしまうのだが、なぜか琉夏はちょっと痛がるくらいで消滅しなかった。互いに戸惑いながらも会話を重ねていくと、凜は彼が「相談に乗るのがうまい」ことに気づく。

ちなみに琉夏は、その聞き上手な性格が災いし、幽霊たちから次々と悩みを持ち込まれ、しかもホラーが苦手なために困り果てていた。そんな彼を見て、凜は霊を相手に話す練習をすればコミュ症を克服できるかもしれないと考え、琉夏とともに霊を相手にした相談所を始めようと提案する。

本作の最大の魅力はテンポのよい会話劇だ。相談所を訪れる幽霊はひと癖もふた癖もあるため、凜と琉夏のふたりのときは夫婦漫才だが、おかしな幽霊が加わることによって場がコントへと変化する。噛み合わない会話、凜のズレたリアクション、琉夏の鋭いツッコミなど、まさにお笑いライブである。加えてこのギャグ中心の会話劇の合間に、琉夏が「幽霊であること」に対する複雑な心情が差し込まれてくるため、読み手の感情を揺さぶる巧みさも本作の見どころだ。

果たして凜はコミュ力を向上させることができるのか……というのももちろん気になるが、とにかく激しいボケと秀逸なツッコミが繰り広げられる会話をいつまでも見ていたくなる、怖くないホラーなトークコメディだ。

文=坪谷佳保

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