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「お母さんの隣は私!」親族の集まりで私の席を奪った義妹→義母と会話しようとする私への義妹の態度にドン引き

  • 2026.6.2
「お母さんの隣は私!」親族の集まりで私の席を奪った義妹→義母と会話しようとする私への義妹の態度にドン引き

親戚の集まりで譲った席

義父の七回忌で、家族と義姉妹が料亭の広間に集まったときの話だ。

膝の悪い義母には足が伸ばせる座が空いていて、ちょうど壁にもたれられる位置だった。私は当然そこに座ってもらおうと、置かれていた自分の座布団を一つ横にずらした。

「お義母さん、こっちが楽ですよ。私、隣にいますね」

義母は遠慮しながらも、ありがとう、と腰を下ろしてくれた。

長旅で足が痛むと電話でこぼしていたから、これで少しは楽になるはずだ。

私が座る予定だった義母の隣の座布団は、お茶を運ぶ仲居さんが通りやすいように、まだ少し前に出したまま空けてあった。

そこへ後から襖を開けて入ってきたのが、夫の妹だった。広間をぐるりと見渡してから、まっすぐこちらへ歩いてくる。手土産を仲居さんに預ける素振りもなく、足取りには迷いがなかった。

そして、私が空けた座布団に当然のように腰を下ろした。

「お母さんの隣は私!」

笑顔だった。悪気もなさそうだった。義妹は両手を広げて義母の腕に絡め、こっち向いてよ、と甘えた。

本来そこに座るはずだった私は、座布団を持ったまま立ち往生してしまった。夫がこちらを見ないふりをしていたのも気配でわかった。だからこそ、私は何も言い返せなかった。

独占し続けた義妹

そこから法要が終わるまで、義妹は義母の取り皿に料理を取り、義母のお茶を注ぎ、義母の昔話に相槌を打ち続けた。

距離を詰めて笑い合うふたりを、私は斜め向かいの席から眺めるだけになった。間に座る親戚たちの会話が途切れるたび、ふたりだけの空気が広間全体に広がっていく。先ほどまで義母の足を気にしていたのは、結局私だけだった。

義母が「あなたも食べた?」と気にしてくれるたび、義妹は「お母さん、これも美味しいよ」と話題を別の方へ戻していった。

譲ったほうが間違いだったのだろうか。譲り合いの空気そのものが、彼女の中には初めから存在していなかったのかもしれない。考えれば考えるほど、お茶の味が遠くなっていく。義妹のグラスばかりが何度も注ぎ足され、私のお茶だけが冷めていった。

帰り際、義母が私の手をそっと握って「いつもありがとうね」と小声で言ってくれた。

その手のあたたかさだけが救いだったけれど、車に乗り込んだ瞬間、私は深いため息をついた。

譲っても、譲られても、誰にも届かないことがある。割り込まれた一席だけで、その日一日の空気が決まってしまうこともある。

五十を過ぎて初めて知った、小さくて重い出来事だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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