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「正直、うるさいな…」2010年W杯、スタジアムを席巻した“轟音”がいつの間にか姿を消したワケ

  • 2026.6.30
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。プレー・観戦歴ともに30年以上のサッカー好きライター西山です。2010年のワールドカップ南アフリカ大会で、試合中に鳴り響くブブゼラの轟音を覚えている方は多いのではないでしょうか。

今回は、スタジアムにおける“うるさい”鳴り物が、世界や日本でどのように規制されてきたのかを解説します。

難聴のリスクも。欧州で持ち込みが禁止されたブブゼラ

ブブゼラは、南アフリカ発祥のプラスチック製のホーンで、2010年のワールドカップで応援に使われたことで大きな注目を集めました。しかし、1本吹き鳴らすだけでも127デシベルに達すると言われており、長時間その音にさらされると、永続的な難聴を引き起こすリスクが指摘されるほどの大音量を発します。

その影響の大きさから、欧州サッカー連盟(UEFA)は2010年に主催大会への持ち込みを禁止し、各リーグでも敬遠されて現在ではあまり見かけなくなりました。

チャンピオンズリーグ観戦で目撃した異質な光景

ところが2015年に私がスペインでチャンピオンズリーグを観戦した際、すぐ近くの席で子どもがブブゼラを一生懸命に吹いていたのです。本来は持ち込みが禁止されているはずですが、なぜか客席に持ち込まれていました。

耳元で鳴り響く音に対して、私は正直「さすがにうるさいな…」と感じていたものの「まあ子どもだし仕方ないか」とそのまま観戦を続けたのです。2010年のワールドカップから5年も経っていたので「まだブブゼラを持って応援に来る子がいるんだな」「そもそもスペインと全く関係ないよな」などと考えていました。

チアホーンの自粛と声出し応援への移り変わり

日本に目を向けても、スタジアムの鳴り物が問題になった過去が存在します。Jリーグが開幕した1993年当時、日本のサポーターの間では「チアホーン」という小型ラッパを吹き鳴らす応援が流行していました。

しかし、近隣からの苦情が相次いだ結果、チアホーンは使用自粛や販売中止を求められる事態となったのです。その後のJリーグでは太鼓のリズムに合わせて声や歌を揃える「チャント」という応援文化が発展し、定着していきました。

このように、音量の大きすぎるすぎる鳴り物は世界でも日本でも、規制や自粛の対象になってきたという共通点が見出せます。スタジアムの音は大音量の鳴り物から、ファン自身の声や歌による応援へと移り変わってきた歴史があるのだと。



筆者:西山雄介
5歳でボールを蹴り始めて30歳まで社会人リーグに所属し、以降もフットサルでプレーを続けてきた無類のサッカー好きライター。観戦歴はJリーグが開幕した1993年から30年以上。日本代表の試合はスタジアムでも応援し、スペインでチャンピオンズリーグの観戦経験もある。これまでに買い集めたユニフォームは延べ30着以上。


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