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「いつか着るかも」をやめたら軽くなった。60歳・山岡まさえさんの“毎日の服”の選び方

  • 2026.5.24

「いつか着るかも」をやめたら軽くなった。60歳・山岡まさえさんの“毎日の服”の選び方

「60代はぺたんこ靴しか履かない」「グレイヘアをきれいに見せる工夫」など、等身大のおしゃれや暮らしを発信し、同世代から支持を集める山岡まさえさん。新刊『60歳、服を7割手放して「ときめく暮らし」がはじまった おしゃれの幅も、人生も豊かになる』(Gakken刊)からお届けします。第3回は、60代だからこそ聞こえる“違和感の声”。

「いつか」のための服よりも、毎日の服を楽しみたい

かつてのクローゼットの中には、「いつか着るかも」という理由で置いてあった服がたくさんありました。でも、その「いつか」って、いつだろう? そう、実際、ほとんどこないのです。そのことに気づき、「いつかのための服」を手放すことに。

今、クローゼットにある「いつかのための服」は喪服だけです。

大事なのは、「いつか」より日常。「いつ着るかわからない」、いや、「いつまでたっても着ない」服よりも、「毎日の服」を大事にしたい。それが、服と向き合って、芽生えた私の気持ちです。

私が、「毎日着たい」と思う服って、どんな服? それは、着飾る服じゃない。人に見せるための服じゃない。「日常的に着ていて、気持ちがいい服」「どこにでも気軽に着ていける服」です。

以前は、「いつも同じ」に抵抗がありました。でも、それは他人の目を気にしていたからなんですよね。

好きならば、Tシャツとジーンズを毎日着たっていい。そう自分に許可したら、心もすっと軽くなった気がしています。

60代だからこそ聞こえる「違和感の声」がある

服を着たとき「しっくりこない」と、感じたことってありませんか? その違和感って、かなりの確率で正しいと思うのです。

昔の私は違和感があっても、「まあいいか」「気のせい」と購入してしまうことがよくありました。でも、そういう服って、クローゼットの奥にしまい込んだままになることがほとんど。

そんな経験を経た今、「違和感を信じる」ことの大切さを痛感しています。そして、年齢と経験を重ねた今だからこそ、「なんか、違う」を敏感に感じ取れるのではないかとも思うんです。

違和感は私の心の声。その声を無視せず、受け止めて対話する。その繰り返しで「自分の物差し」はどんどんクリアになる。すると、世間の物差しに振り回されなくなっていきます。

例えば、少し前に出合ったアクリルのニット。肌触りがいいし、軽い! 着てみて、違和感がないのです。以前は「天然素材のほうがいい」という先入観で決めがちだったけれど、「違和感」を基準にしたら、物選びの視野が広がりました。

誰かの“正解”を自分の“答え”にしない

若い頃は、服も流行のものを着るのが正しくて、周りと違わないことがいいことだと思っていました。

だから、雑誌に必ず登場する「定番アイテム」という言葉にもとても弱かった。「白シャツが定番」「夏の定番カラー」「定番アウター」。定番を押さえれば間違いないと思っていました。

でも、あるときふと思ったんです。定番って誰の定番なんだろうと。雑誌が教えてくれる定番を手に入れれば、今っぽいファッションができるかもしれない。でも、それは「自分っぽい」とは違う気がしています。どんなに流行でも、人気でも、世間の定番でも、私に似合わなければ着ていても気分は上がりません。

服を手放した今、私が大切にしているのは、誰かの定番ではなく、「私にとっての定番」。それは、私に似合っていて、私が長く愛せる服。私をきれいに見せてくれる服。

どんな服を持ち、どんな服を着るか。その答えは、流行が決めるのではなく、私自身が決めるものだと思うようになりました。

※この記事は『60歳、服を7割手放して「ときめく暮らし」がはじまった おしゃれの幅も、人生も豊かになる』山岡まさえ著(Gakken刊)の内容ををウェブ記事用に再編集したものです。

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