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京都・大山崎町の本屋『Puolukka Mill』 が届けるベターライフブックス。30代のときに、私の生き方を変えた本とは?

  • 2026.5.21

This Week Theme30代のときに、私の生き方を変えた本。

Book of the Week『密会』ウィリアム・トレヴァー 著 中野恵津子 翻訳(新潮社)

出典 andpremium.jp

30歳になる頃から自分でも小説を書きはじめた。本当は20代から何か書きたいと考えていたのだけれど、うまく書けずに途方にくれていた。

でもこの『密会』に出合って変わった。小説を書くために、人はジャングルや戦争や宇宙や冒険に出かける必要はない。公園のベンチに座ってとなりの人が話している声に耳をかたむけるだけでよい。それだけで小説が書けるようになる。そう言われた気がした。

実際にトレヴァーは、ネットをまったくやらない人で、毎日公園をぶらぶら散歩していたそうだ。亡くなった人の元を訪れて祈りをささげる二人姉妹、ラストに衝撃を受ける「死者とともに」。報われない芸術に人生をかける「聖像」など、本当に素晴らしい作品ばかりが揃う。地味だけれども。

edit:Seika Yajima

 

BOOKSHOP Puolukka Mill

出典 andpremium.jp

『Puolukka Mill(プオルッカミル)』は、「本と糸」の店。大阪と京都の境目、天王山のふもと、緑と水に囲まれた大山崎町にある。JR山崎駅、阪急大山崎駅から15分ほどの住宅街の中にある一軒家を改装。新刊、古本、毛糸や手芸用品、日用雑貨、洋服などを販売し、少人数で行うアットホームな編み物教室を運営している。店名は「Puolukka」(こけもも)とイングランドのソールズベリー(Salisbury)にある『Fisherton mill』というアトリエ&カフェにちなんで付けたもの。本担当の折小野和広さんは、小説家としての顔も持ち、2022年に『十七回目の世界』で京都文学賞優秀賞を受賞。2026年3月に、夏を待っている女性を描いた表題作『夏を待つ』(Puolukka Mill Books)を上梓。

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