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「麻痺が残るって…」脳卒中で倒れた父親が入院に。介護保険ってどうやったらいいの?【マンガで解説】

  • 2026.6.25

親の介護は、ある日突然始まることがあります。『マンガでわかる 親の介護の始め方』(Gakken)は、「もし親が要介護になったら何をすればいいのか」をマンガでわかりやすく解説した入門書です。本書では、脳卒中で倒れた父親の介護に直面した主人公の姿を通して、介護保険の利用方法や専門職との関わり方、家族が抱えやすい不安への向き合い方などを紹介しています。

今回は、本書の内容をもとに、「医療ソーシャルワーカーとはどのような仕事をする人なのか」「介護や退院の不安を抱えたときに、どのようなサポートを受けられるのか」について見ていきましょう。

【本記事は、『マンガでわかる 親の介護の始め方』(Gakken)より一部抜粋して掲載しています。】

医療ソーシャルワーカーは患者と家族を支える相談の専門職

主人公の友野コトミは、脳卒中で倒れた父親の入院生活が落ち着いた頃、病院の相談室で医療ソーシャルワーカーと面談します。

今後どのような支援が必要になるのか分からず、不安や焦りを抱えていたコトミに対し、医療ソーシャルワーカーは介護保険や退院後の生活について説明します。

医療ソーシャルワーカーとは、「患者さんやその家族が抱えるさまざまな問題に対してサポートを行う専門職」のこと。

病気やけがによって生じる生活上の困りごとや不安について相談できる存在であり、患者と家族を支える重要な役割を担っています。

介護保険の申請や制度利用の相談もできる

介護保険は申請しなければ利用できず、要介護認定の結果が出るまでにはおよそ1か月かかります。

コトミは「結果が出るまで1か月もかかるのか」と不安になりますが、本書の案内役であるニャシスト3世は、「要介護認定の効力は申請日にさかのぼるので、申請した日から介護サービスが使える」と説明しています。

焦ってしまいがちですが、リハビリを経て、何ができるか分かってから介護保険を申請しても遅くないのです。

退院後の行き先を一緒に考えてくれる

退院後の生活の場についても詳しく紹介されています。

今、コトミの父が入院している急性期病院は、病気やけがの治療を優先する病院であり、脳卒中の場合はおよそ30日を目安に退院となります。

その後は症状や回復状況に応じて、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟、自宅、ろうけんと呼ばれる介護老人保健施設などへ移行していきます。

地域包括ケア病棟は、自宅復帰に向けたリハビリや退院準備を進めるための病棟です。一方、ろうけんは、在宅復帰を目指しながら介護やリハビリを受けられる施設です。

しかし、患者本人や家族だけで最適な選択肢を判断するのは簡単ではありません。

退院後の生活を見据えながら、本人の状態に合った選択肢を医療ソーシャルワーカーと一緒に考えていくことが大切なのです。

不安や悩みを相談できる心強い存在

他にも、病気や介護に直面すると、家族はさまざまな悩みを抱えます。

「治療費や入院費の支払いが不安」「退院後に一人で生活できるだろうか」「家族だけで介護できるのか」「仕事と介護を両立できるだろうか」といった悩みを相談できる存在が医療ソーシャルワーカーです。

医療ソーシャルワーカーは、医療費や生活費に関する公的支援制度の案内や申請手続きの支援を行っています。また、退院後の生活に向けて、地域の福祉サービスや施設の利用方法について情報提供し、必要な手続きのサポートに加え、就労支援や社会復帰に向けた支援機関を紹介することもあります。 

さらに、患者本人や家族が抱える不安や悩みに寄り添い、地域の相談機関と連携しながら支援につなげることも重要な役割のひとつです。患者への対応方法について助言するなど、家族全体を支える存在でもあります。

また、退院前には医師や看護師、リハビリスタッフ、ケアマネジャーなどが参加する「退院時カンファレンス」を開催し、退院後の生活について話し合う場が設けられることもあると紹介されています。

このように医療ソーシャルワーカーの業務は幅広く、患者本人だけでなく家族にとっても心強い存在といえるでしょう。

医療ソーシャルワーカーは介護の不安を支える相談相手

医療ソーシャルワーカーは、介護保険の申請や公的支援制度の利用、退院後の生活設計など、患者や家族が直面するさまざまな課題を支える重要な存在です。

親の介護は突然始まることがあります。そんなとき、一人で悩みを抱え込む必要はありません。

もし家族の入院や介護に直面したときは、まず病院の医療ソーシャルワーカーに相談してみるのもひとつの方法です。

利用できる制度や支援を知ることで、不安を減らしながら今後の生活を考えやすくなるでしょう。


【本記事は、『マンガでわかる 親の介護の始め方』(Gakken)より一部抜粋して掲載しています。】

クリエイター情報

Gakken

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