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大学受験の帰り道→お腹を空かせて急行列車に乗っていると…近くのサラリーマンが放った“粋な一言”に「今でも忘れられない」

  • 2026.5.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

今回のエピソードは、男性のAさん(仮名)が、大学受験の頃に体験した出来事です。

希望していた大学へは届かず、重い気持ちを抱えながら乗り込んだ長距離列車。

しかし、その車内で出会った見知らぬ男性の言葉が、Aさんの心に今でも深く残っているといいます。

大学受験に失敗し、重い気持ちで乗った急行列車

Aさんはいわゆる“団塊の世代”。同世代の人口が突出して多く、何をするにも激しい競争を勝ち抜かなければならない時代を生き抜いてきました。

当時、念願の大学へ挑むため、地方から上京したAさん。最初の受験から最後の合格発表が張り出されるまで、友人と2人で約3週間もの間、慣れない東京の安宿に滞在し続けました。

しかし、冷酷にも突きつけられた結果は「不合格」。

重い足取りで東京発・北九州行きの長距離急行列車へと乗り込みました。長期滞在のせいで、帰りの所持金はもう底をつきかけていました。横になって眠れる寝台特急に乗るお金などあるはずもなく、それどころか、何時間も続く道中で車内販売の駅弁を買う小銭すら残っていなかったといいます。

揺れる直角の硬いボックス席。お腹を空かせ、お互いに無言のまま窓の外の暗闇を見つめながら、Aさんは人生で初めての“底知れない挫折感”を感じていたそうです。

見知らぬ男性が差し出した“一枚の千円札”

沈黙を破ったのは、同じボックス席に向かい合って座っていた、若いサラリーマン風の男性でした。

男性は、じっと耐えていたAさんたちの様子をずっと見ていたのでしょう。 突然、ポケットからお財布を取り出すと、Aさんたちの目の前に、1枚の「千円札」をスッと差し出したのです。

そして、「君たち、何か食って来いよ」と声をかけてくれたといいます。

突然のことに驚き、恐縮するAさんたち。慌てて名前や連絡先を尋ねても、決して教えてはくれず、ただ自分がどこの街の会社に勤めているかということだけを、ぽつりと言い残したといいます。

Aさんは、「同じように運賃の安い急行列車へ乗っているのだから、決して裕福な人ではなかったはず」と振り返ります。

それでも見ず知らずの若者へ、迷わず手を差し伸べてくれた。その時の人の温かさは、60年経った今でも忘れられないそうです。

心に残り続ける人の温かさ

心が折れそうになった時、誰かの優しさに救われ、その温かさが長く心に残り続けることがあります。

Aさんにとって、あの列車の中で出会った男性の存在は、単なる“親切な人”ではなく、「人の温かさ」を教えてくれた忘れられない記憶なのかもしれません。

時代が変わっても、人の優しさや思いやりが持つ温かさは、変わることがない。 

そんなことを改めて感じさせられる出来事だったのではないでしょうか。


アンケート実施日: 2026年5月24日
投稿方法: TRILL 募集フォームより
投稿者情報: 60代以上男性・その他

※本記事は投稿者様の体験談を元に作成しています。
※自社で募集したエピソードに基づき、編集部にて事実確認および表現の精査を行った上で公開しています。


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