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生後3か月の子を連れてデパートへ→何度もエレベーターを見送っていると…見知らぬ女性が取った“行動”に「鮮明に覚えている」

  • 2026.5.23
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

今回のエピソードは、50代女性のAさん(仮名)が、長男が生後3か月だった頃に体験した出来事です。

慣れない育児の中、初めて赤ちゃんを連れて訪れたデパート。

人混みの中で不安と戸惑いを感じていたAさんでしたが、そこで見知らぬ女性からかけられた言葉が、今でも心に深く残っているといいます。

生後3か月の息子を連れて初めてのデパートへ

当時、Aさんの長男はまだ生後3か月。

どうしても直接出向いて贈答品を購入しなければならない用事がありましたが、頼みの夫は長期出張中で不在、実家の母親も体調を崩して寝込んでいました。

今のようにネット注文が当たり前ではなかった時代。

Aさんは意を決して、初めて息子と2人きりでデパートへ足を運ぶことにしました。

何度も見送ったエレベーター

抱っこ紐を嫌がって泣いてしまう息子をベビーカーに乗せ、なんとか目的地に到着したAさん。

しかしその日は、特設会場のセールと重なり、店内は恐ろしいほどの人混みでした。

そしてエレベーターを待っていたところ、その日は特設会場でセールが行われていたらしく、高齢女性の集団が次々とAさんを押しのけるように乗り込んでいったといいます。

エレベーターを待つAさんの前で、高齢女性の集団が次々とAさんを押しのけるように乗り込んでいきます。

ベビーカーが入れる隙間はなく、Aさんは何度も何度も、エレベーターを見送るしかありませんでした。

当時は、生後間もない赤ちゃんを人混みに連れて行くことに厳しい目が向けられる空気もあり、Aさんは強い引け目を感じていました。

「人を押しのけてまで乗る勇気なんてない……」。初めての育児で心も体も限界だったAさんは、悲しくて涙が出そうになるのを、必死にこらえて立っていました。

見知らぬ女性がかけてくれた言葉

次のエレベーターが到着し、また見送るしかないと思ったその瞬間。見知らぬ女性が突然、Aさんに力強く声をかけてくれたのです。

「おばちゃんがベビーカー押してあげるから、あなた先に乗りなさい!」

その女性は人混みをぐいぐいとかき分けながら、Aさんのベビーカーを誘導して一緒にエレベーターに乗り込んでくれました。

しかし、狭い密室の中で、別の乗客がチクリとトゲのある言葉を口にします。

「こんな人混みに赤ん坊を連れてきて、一体何考えてるんだか……」

責められたAさんが身を縮めたその時、ベビーカーを押してくれた女性が、間髪入れずに言い返してくれたのです。

「おばちゃんもね、今度娘に赤ちゃんが生まれるのよ。初孫。あなたも1人で大変でしょ。来たくてこんな人混みに連れてきてるわけないじゃないねぇ〜!」

その言葉に、その場は静まり返ったといいます。

Aさんは、その場でうなずきながら頭を下げることしかできず、きちんとしたお礼も言えなかったそうです。

ぺこりと頭を下げるのが精いっぱいだったものの、その出来事は今でも鮮明に覚えていると振り返ります。

受け取った優しさを、今度は誰かへ

その後、Aさんは3人の子どもに恵まれ、当時よりもたくましい母親になったと感じているそうです。

あの日助けてもらった出来事をきっかけに、今では、自分も困っている人を見かけたら、率先して手を差し伸べるようになりました。

そして、自分の子どもたちにも、「困っている人がいたら、周りの目を気にせず助けてあげること」を伝えているといいます。

誰かから受けた優しさが、また別の誰かへの思いやりにつながっていく。

そんな“優しさの連鎖”は、何気ない気遣いや助け合いの中から生まれていくのかもしれません。


アンケート実施日: 2026年5月18日
投稿方法: TRILL 募集フォームより
投稿者情報: 50代女性・会社員

※本記事は投稿者様の体験談を元に作成しています。
※自社で募集したエピソードに基づき、編集部にて事実確認および表現の精査を行った上で公開しています。


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