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【50代の京都旅】日本古来の“香り”の文化をたしなむ「香り博2026」&「鳩居堂」

  • 2026.5.1

画像提供:香り博PR事務局

こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。

茶道、華道と並んで日本の伝統の文化と美意識を今に伝える“道(どう)”の文化、香道。よい香りをただ楽しむだけでなく、精神文化にまで高めてしまうところがなんとも日本らしい、と私は思います。

とはいえ現在では、憧れはあるけれどなかなか香道を日常的にたしなんでいるという方は少数派。

そんな貴重な文化を気軽に体験できるのが、香りの老舗3社(鳩居堂、松栄堂、日本香堂)による“お散歩で香りを楽しむ 春のマチイベント”「香り博」です。2026年は、5月17日(日)まで開催中。

昨年は香老舗 松栄堂さんで匂い袋ワークショップに参加しましたが、今年は京都鳩居堂で香道を体験してきました!

心穏やかに香りを“聞く”みやびなひと時

2024年にスタートした「香り博」は、京都と銀座にある鳩居堂、松栄堂、日本香堂(香十)の各店舗で、スタンプラリーをはじめ、展示などが用意されるマチイベント。
 
さまざまなワークショップも開催されるのですが、なかでも即満席になるのが、京都鳩居堂での香道体験。参加した皆さんのほとんどが、初めてトライするとのこと。

香道は、茶道のようにいくつかの流派があり、今回は「志野流(しのりゅう)」の「組香(くみこう)」を体験。簡単にいうと香りを当てるみやびなお遊びです。
 
ちなみに、方法や数により組香のバリエーションは数百種類あるらしいです。
 

今回の香席は、「系図香」。4つの香り×4包、計16包のなかからランダムに選んだ4包を炷(た)き、その組み合わせを当てるのです。
 
不思議な図形は「香の図」。縦の棒を基本に、同じ香りだと横棒でつなげます。全部違う場合は、横棒がない状態になります。香の図の下に書かれているのが、銘です。

先生のお点前(この言い方も茶道と同じですね)の美しい所作に参加者一同で見惚れていると、「出香(しゅっこう)」の声とともに、上座のお客さまに香炉が差し出されました。

次のお客さまに「お先に」と声をかけ、茶道のお茶碗と同様、香炉の正面を手前に回し、そっと香りを聞いていきます。
 
このとき、絶対に傾けてはいけません! 香炉のなかの灰やアツアツの炭が入っていますから危険です。
 
香炉を回して、正面を向けて次のお客さまへ。こうして4つの香炉が順に回され、次々に香りを聞いていきます。芳しい香りを静かに吸い込むと、体のなかが清められていくよう。

いい香り……でも……どれがどれと同じとか、正直わからん……! と思いながらも、墨をすり、「記紙」という解答用紙に答えをしたためます。
 
香の図の下に銘も書き入れ、最後に表に名前(ちなみに名前に「子」がつく場合は省くそうです)を書き入れて提出。最後に、結果が発表されると……なんと参加者のなかで3名も正解者が! 私は1つだけ当たりました。
 
ゲームのように当たり外れを楽しむというよりは、手のなかに香炉のぬくもりを感じながら微かに薫る上品な香りを聞く、静かなひと時が贅沢だなぁと感じました。

香道具や書道具から文房具まで「京都鳩居堂」

寛文3年(1663)、京都寺町の本能寺門前にて薬種商として創業した鳩居堂。薬種の原料が共通することからお香を、それらの輸入先が中国であることから書画用文具も取り扱うように。

現在でも、伝統的な香道具、書道具が取り揃えられています。

手軽に和の香りを楽しめる「にほひ袋」もラインナップ豊富! 変わったところでは「くつ用」も。

ミッキーマウスたちがあしらわれたパッケージを発見。「ディズニー/京都伝統工芸シリーズ」のお香です。活版印刷のはがきもありました。

私が大好きなのが「シルク刷はがき」。なんともいえない上品な風情があります。
 
「ちゃんとしたものを」と思うお相手に贈るのし袋や手紙は、やっぱり鳩居堂。

そんな確かな伝統がありつつ、進取の気風を感じられるのがこちらの「円分度器」。攻めてる!
 
2023年の創業360周年の際に、グラフィックデザイナー・佐藤卓さんが手がけたものだそう。

「鳩居堂工房」でレターバイキング! 「香り博2026」限定のお香とリンクした、いちごパフェデザインの便箋も登場

鳩居堂の斜め向かいにある「鳩居堂工房」では、「レターバイキング」を楽しむことができます♡ 便箋や封筒をバイキング形式で購入できるのですが、こちらの店舗限定なので京都を訪れたら、ぜひお立ち寄りを。

便箋10枚が385円、封筒が3枚で220円(いずれも税込)。便箋は20種類以上あるので、目移りしてしまいます。10枚買おう! と思っていたのに気づけば20枚手にしていました。

こちらは「香り博」限定のお香「TRINEXトライネクス〈未来三香〉」。鳩居堂はピンクのパッケージの「いちごパフェ」をリリース。ブルーは松栄堂の「未宙」、日本香堂は「普遍 、その先へ」を手がけています。

レターバイキングの便箋にも、いちごパフェがラインナップしています。

本にはさんで香りを楽しむ「BOOK AROMA」やサッシェなど、よりモダンな香りアイテムも! 伝統の香道から、ふだん使いの香りまでバリエーション豊富です。

ファミリアや一澤信三郎帆布などの人気ブランドとコラボレーションしたアイテムも。
 
鳩居堂の一部商品は、オンラインショップでも取り扱っています!

盛りだくさんの「香り博2026」は京都、銀座に加え新たに鎌倉でも開催中!

画像提供:香り博PR事務局

ワークショップのなかにはすでに満席のため募集を締め切っているものも多いですが、今からでも参加できるのがスタンプラリー。

鳩居堂、松栄堂、日本香堂が展開するショップのうち、対象店舗で用紙を入手し、京都・銀座・鎌倉エリアでスタンプを3つ集めると、香り博限定お香のいずれかをもらえます(同じ会社のスタンプは1つまで有効)。詳しくは、公式サイトでご確認を。

人気エリアをおさんぽがてら、香り巡りしてみては?

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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