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『21世紀の大君夫人』のウソとホントを歴史学者が解剖…ビョン・ウソクのビジュアルは歴史を凌駕する?

  • 2026.4.29

現在、韓国で爆発的な人気を博しているドラマ『21世紀の大君夫人』。本作は、「もしも現代の韓国に立憲君主制が存続していたら?」という大胆な設定で描かれる代替歴史ロマンスである。

主演を務めるのはトップスターのIUと、いま最も旬な俳優ビョン・ウソク。最高視聴率11.2%を記録し、その華やかな王室文化と切ないストーリー展開が多くの視聴者を虜にしている。

そんな中、韓国の著名な歴史学者シム・ヨンファンが、ドラマの中に隠された歴史的事実とフィクションの境界線を独自の視点で分析し、大きな注目を集めている。

韓国に王室が残らなかった「悲しい理由」

4月28日、YouTubeチャンネル『現在を生きるシム・ヨンファン』にて公開された動画の中で、シム・ヨンファンは近年のウェブトゥーンやウェブ小説のトレンドである「代替歴史もの」について次のように述べた。

「想像力の拡張という利点があり、精巧な根拠に基づけば非常に洗練された作品になる」

一方で、劇中の宮殿の火災シーンや細かな所作については、歴史学者の視点から時代考証の面で惜しい点があったと言及。さらに、ドラマの根幹である立憲君主制が、現実の韓国で受け継がれなかった理由を鋭く指摘した。

「悲しいことに、朝鮮王室が滅亡した後に国のために何もしてこなかったからだ。朝鮮王朝の王族は日本の軍服を着て先兵の役割を果たしたし、解放後に李承晩(イ・スンマン)大統領が彼を無視するような構図の写真も残っている。映画『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』は民族主義的な感情で美化されている部分が大きいが、実際には彼女が成し遂げたことはほとんどない」

ドラマの華やかな世界観とは対照的な、歴史の厳しいリアリティを突きつけた形だ。

「ビョン・ウソクなら仕方ない?」王族の権力行使を巡るユーモア

続いて、劇中で幼い王に代わりイアン大君(ビョン・ウソク扮)が実権を握っている設定は可能かという問いに対し、シム・ヨンファンは以下のように断言した。

「歴史的には不可能だ。朝鮮は宗親(王族)の干渉を徹底的に防いだ国。世祖(セジョ)の裏切り以降、宗親には絶対に権力を与えなかった」

しかし、続けてこう付け加えた。

「興宣大院君(フンソン・4テウォングン)でさえも上訴によって退いた。……しかし、ドラマの主人公がビョン・ウソクなのだから、こればかりは仕方ない(受け入れるしかない)だろう」

ビョン・ウソクの圧倒的なビジュアルとスター性が、歴史の壁をも越えて視聴者を納得させている状況をユーモラスに表現し、視聴者の笑いを誘った。

歴史は「消費」され、新しい「文化」へと再構築される

また、劇中の呼称や衣装についても言及した。

「“令監(ヨンガム)”や“大監(テガム)”は本来、官職の範囲を示す用語だ。劇中で王族が官服の文様を混ぜたり、龍袍(ヨンポ)をはだけたりするのは、当時の礼法なら斬首刑に値する。しかし、これは現代におけるデザイン的な試行錯誤の領域だと考えている」

創作における表現の自由度に理解を示した上で、最後は次のように締めくくった。

「景福宮(キョンボックン)やハングル、李舜臣(イスンシン)などは朝鮮の物語だが、実のところ近現代において私たちが再建し、意味を付与した資産だ。本作のような作品は歴史学的にはレベルが低く見えるかもしれないが、韓流という新しい文化を創造する興味深い実験である。今後さらに緻密でクリエイティブな物語が登場し、新たな韓国文化を作っていくことを願う」

歴史の深みを知ることで、ドラマの楽しみ方もさらに広がるはずだ。IUとビョン・ウソクが織りなす『21世紀の大君夫人』の物語が、今後どのようなクライマックスを迎えるのか、さらなる注目が集まっている。

記事提供=OSEN

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