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性被害にあった小3男児が、親に「ごめんなさい」と謝った理由は… 親の不仲が自分のせいだと考える子ども心の切なさ【著者インタビュー】

  • 2026.4.24

【漫画】本編を読む

※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

ある日、突然、学校に行けなくなった小学3年生の勇。おねしょをする、父親の健に触られただけで嘔吐するなど、普段とは明らかに違う様子が続いていた。病院に連れて行ったり、学校や周囲に聞きまわるも、理由が分からず、悶々とした日々を過ごしていると、英子のもとに警察から電話がかかってきて――。

息子の性被害事件と戦う家族の姿を描いた漫画『性被害のせいで、息子が不登校になりました』(あらいぴろよ:著、斉藤章佳:監修、飛田桂:取材協力/KADOKAWA)。著者は、虐待や毒親に関するコミックエッセイを手がけ、自身もトラウマ治療中と語る漫画家のあらいぴろよさん。

おぞましい性犯罪に、深い傷を負う勇。さらには、加害者の衝撃的な過去も明かされ――。そんな中、英子はあらゆる支援や家族によるケアで息子を救おうとする。性被害に限らず、すべての傷ついた人たちに送る本作について、著者のあらいさんに話を伺った。

――前回のインタビューで、勇が性被害を親に打ち明けられなかったのは家族が大切だからこそ、と仰っていました。まだこんなに幼いのに、と考えると切なくなります…。

あらいぴろよさん(以下、あらいさん):打ち明けられなかったのもそうだし、事件が発覚してから「僕のせいでたくさん困らせてごめんなさい」と勇が両親に謝るシーンもあります。「離婚とかしちゃう話?」と聞くのも、自分が巻き込まれてしまった事件のせいで家庭内がギスギスしていることに気づいているんですよね。

――たしかにこの頃は、母親の英子と父親の健の間に、性被害の認識の違いによるひずみが生まれ、冷戦状態が続いていました。

あらい:よく夫婦喧嘩でも、子どもが寝ている間にしたつもりが、子どもが起きていたりすることがあると思うんです。勇の場合も、両親は冷戦状態だし、自分もそれを気にして萎縮している。でも、誰も悪くないと思うんですよ。みんな必死だと思うんですけど、彼はやっぱり自分のせいだと考えてしまうんじゃないかなと思いました。

――まだ小学3年生だというのに、そんなに大きな責任を感じていたんですね。

あらい:逆に言うと、まだ小さな子どもだから責任を感じちゃうんじゃないかと私は思っていて。子どもって結局、親のお世話になっているじゃないですか。きっと親子関係には、見えない上下関係があって、子どもは本能的にそれを汲み取ってしまう。勇みたいに「自分のせいで…」と責任を感じてしまうのも、正常だからこその反応なのかなと。

取材・文=吉田あき

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