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齋藤飛鳥が村上龍の名作『69 sixty nine』の世界へ。懐かしくて愛おしい“ノスタルジー”な瞬間を表現

  • 2026.4.19

読書をこよなく愛する、齋藤飛鳥がオススメの本を1冊ピックアップし、その本の世界観をファッションやヘアメイクなどときめく感性で表現する連載企画。今回は時代をタイムリープしたかのような、ノスタルジーなムードに浸って。

エネルギーに満ちた気分で愛と自由を謳う、私が主人公

ワンピース ¥21,780(シスタージェーン/THE WALL SHOWROOM)、中に重ねたトップス※参考商品(マリメッコ/ルック ブティック事業部)、パンツ ¥44,000(ジャンティーク)、カチューシャ ¥27,600、パープルバッグ ¥49,600(共にスーザン アレクサンドラ/LYDIA)、シューズ ¥29,700(ヨシト/ニューロンドン)、ソックスはスタイリスト私物

ワンピース ¥161,700 ※参考価格(エムエスジーエム/アオイ)、スカーフ ¥8,800(ラック オブ カラー/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)、サングラス ¥23,800(カリン/H3Oファッションビュロー)

“自分らしさ”という新しい価値観が揺れ動くような1969年をイメージし、キラキラとした輝きや鮮やかな色彩を纏い、芯の強さと美しさを表現。ファッションも自由に楽しむ、そんなエネルギーに満ち溢れたアクティブな女性像を映し出す。


華やぎを纏い高揚感を体現するアイコニックなファッションを楽しむ

ブラウス ¥248,600(プッチ/コロネット)、イヤリング ¥11,000(ジャンティーク)、ブーツ※参考商品(エムエスジーエム/アオイ)、ショートパンツとタイツはスタイリスト私物

アート、カルチャー、ミュージック、ファッション……自己表現を堂々と楽しむためのひとつのツールとして柔軟な感性がクロスオーバーする。開放感のあるシルエットや心躍る配色デザインが1枚でドラマティックなスタイルを完成させる。ポジティブなマインドで“今”を楽しみ、その先へとつながる想いを込めて。


その時代のムードのなかに静かに佇むような情景を描く

アーガイル柄ボディスーツ ¥14,300、イヤリング ¥13,200(共にジャンティーク)、中に重ねた花柄シャツ※参考商品(ラ フェティッシュ)、ネックレス ¥18,800(スーザン アレクサンドラ/共にLYDIA)、ニットスカート※参考商品(マリメッコ/ルックブティック事業部)、タイツ ¥8,800(バウム・ウンド・ヘルガーデン/S&T)、シューズ ¥16,500(メリッサ × スーザン ファン/メリッサ シューズ ジャパン)

ずいぶん昔に読んで“めちゃくちゃ面白い!”と記憶に残っているこの1冊。作者自らの高校時代をもとにして書かれたといわれる作品で、その背景にある1969年代の世界観やカルチャーをファッションやヘアメイクで表現したら可愛いだろうなと思って選びました。

特に今回の撮影では、その時代のムードを映し出すような世界観作りを大事にしました。学生時代の「なにか面白いことをしたい」というユーモラスなアイデアや、青春の痛快さみたいなニュアンスを可愛いプロップを入れて作り込んだり、実際に可愛く仕上げてくれた衣装やヘアメイクとの親和性を大切にしながらライティングもそのムードになじむように工夫したり。

ただ、その空間で表現を解釈するならば、もっと大胆な表情や動きのあるポージングをする選択肢もあったけれど、あまり大げさにならないように、“あくまでもその不思議な世界観の中にただ居る”ということを意識して撮影にのぞみました。

この作品は、読んでいてクスッとするシーンもあるくらい本当に面白くて、独特な文の書き方もツボ(笑)。読んでいて想像を膨らましているのに、あれ?みたいな予想外の展開に振り回されます。

でも、ただ面白おかしいだけじゃなくて、私は個性豊かな登場人物達や主人公が魅力的で大好き。主人公と学校一の美女・松井ちゃんとの会話やふたりのシーンはすごく素敵で印象に残りました。少し風刺を交えた表現が繰り広げられたり、知的さも感じるふたりのやり取りは私の中で情景が浮かんだし心を奪われましたね。

私達の世代が読んでも、時代の移り変わりが感じられるというか、現代とは異なる価値観に触れられる作品。女子が読んでも面白いけど、男子にとってもバイブル的な感覚に映るんじゃないかなと思います。本当にオススメ!


今月の一冊!『69 sixty nine』村上 龍 著/集英社文庫

1969年、東京大学は入試を中止し、人々はビートルズに熱狂。長崎県佐世保市、基地のある町に暮らす高校三年生。「なにか面白いことをしたい、みんなを驚かせたい、女のコにモテたい!」という爆発しそうな衝動と真っ直ぐな心をあわせ持った高校生達を描く、青春小説の金字塔。


model : ASUKA SAITO

photo : MIREI KUNO

styling : YUI SAWADA[UM]

hair & make-up : TORI

prop stylist : YUSUKE ISHII

edit & text : MAIKO WATANABE

web edit : KIMIE WACHI

※記事の内容はsweet2026年4月号のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

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