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理想的だと思っていた妻に抱く違和感の正体は? すべてがウソだと知った時、幸せな夫婦生活が崩壊へと転がり出す!【書評】

  • 2026.4.17

【漫画】本編を読む

『最初から、全部ウソだった 妻のすべてを知った夫』(リアコミ:原作、元村でん:漫画/KADOKAWA)は、理想的に見える結婚生活の裏にある「違和感」が、やがて取り返しのつかない崩壊へとつながっていくサスペンス作品だ。

物語は、主人公・順也が、職場で出会った部下・恵里菜に一目惚れするところから始まる。美人で性格も良く、趣味も合う彼女と自然に距離を縮め、やがてデートを重ねる関係に。そんなある日、恵里菜を自宅まで送る途中に不審な男と遭遇する。彼女はその男をストーカーと説明し、順也は彼女を守るため男を引き止めて先に帰らせる。しかし男は意味深な言葉を残して去り、不穏な気配だけが残るのだった。

この出来事をきっかけに、恵里菜は順也とさらに近づき、結婚して順風満帆の生活を送ることになる。だが順也は、あの時の男の存在が引っかかり続けていた。本当にストーカーだったのか――。さらに、恵里菜は彼女の過去や生い立ちについて触れようとすると強く拒絶し、その態度が順也の心に不信感を募らせていく。

やがて不妊治療を機に、その疑念は無視できないものへと変わる。順也は妻を信じて貯金を託すが、治療費とは思えない額のお金が引き出されていることに気づく。そこから物語は一気に緊張感を増し、息をつかせぬ展開へと突入するのだ。

本作の見どころは「少しずつ崩れていく日常」だ。最初はほんの小さな違和感が、次第に無視できない大きなものへと変わっていき、そして日常を壊していく。その過程を見ていると、「自分は本当に、愛している人のことを知っているだろうか」という不安を感じてしまうかもしれない。タイトルにある「ウソ」とは一体なんなのか。信じていたものが崩れる恐怖を、ぜひ手に取って味わってみてほしい。

文=ゆくり

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