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公園で見かけるきれいな花、実は猛毒かも?厚労省が注意喚起「ヒヤッとしたことがある」「注意書きがあった」

  • 2026.5.8
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

新緑がまぶしく、外に出るのが気持ちいい5月。散歩やガーデニングを楽しむ人も増える季節です。道端や公園、庭先には色とりどりの花が咲き、つい手に取ったり、近くで眺めたくなりますよね。

しかし、その美しい花の中には「強い毒」を持つ植物が少なくないことをご存じでしょうか。実際、毎年春から初夏にかけては、有毒植物の誤食や接触による事故が多く報告されています。

何気ない散歩や庭いじりの中に潜む危険について、知っておきたいポイントを見ていきます。

身近な花壇や野原に潜む危険!実は多い有毒植物

有毒植物は、私たちの生活圏のすぐそばにも多く存在しています。春から夏にかけては山菜採りのシーズンということもあり、有毒植物による食中毒が頻発しています。

政府広報オンラインによると、2024年は食中毒が22件、患者数が45名報告されており、特に春の発生が多く、4月にはこの5年間で35件発生しているということです。

中でも、イヌサフランによる死亡者は過去10年間で14名にも上り、有毒植物による死亡者の中で最も多いといいます。

イヌサフランは観賞用として庭先に植える人も多い植物です。しかし、春には山菜のギョウジャニンニクにそっくりな葉を出すため、自分で植えた記憶がなくても、ギョウジャニンニクと勘違いして食べてしまうケースがあるといいます。

また、花壇や野原でよく見かけるスイセンも食中毒が多い植物で、2025年現在で過去10年間の発生件数は73件、患者数は226名、死亡者数は1名となっています。観賞用植物のスイセンの葉はニラにそっくりで、近年3月から5月頃に、葉をニラと間違えて食べて食中毒になるケースが報告されています。

さらに、園芸用として栽培されるスズランのほか、アジサイ、フクジュソウ、レンゲツツジなども有毒成分を含む身近な植物として挙げられています。

庭先や公園でよく見かける「猛毒」植物

特に注意したいのが、身近な場所で普通に見かける“強い毒を持つ植物”です。

代表的なのが、初夏の公園や庭先でも見かけるジギタリス。紫や白の鐘形の花が特徴で、観賞用として人気があります。しかしジギタリスは全草に強い毒性を持ち、誤食すると嘔吐や下痢、不整脈などを引き起こし、重症時には心停止に至る危険性も。

葉がムラサキ科のコンフリー(ヒレハリソウ、シンフィツム)と似ていることから誤食され、死亡事故も起きているため、厚生労働省が注意喚起しています。

また、6月~9月に桃の花に似た白色や赤色などの花を咲かせるキョウチクトウも要注意です。

育てやすいため、公園や緑地などで植栽されている植物ですが、根、葉、茎、花など樹木全体に植物毒である「オレアンドリン」が含まれており、口に含むなどすると吐き気、嘔吐、下痢、めまい、腹痛などの症状を引き起こすため大変危険です。剪定枝や生木を燃やした煙も有害なため、細心の注意が必要です。

こうした植物は特別な場所ではなく、「日常の風景の中」に存在している点が大きなポイントです。

事故を防ぐための大原則「採らない・食べない・人にあげない」

有毒植物による事故を防ぐために、自治体などが繰り返し呼びかけている大原則があります。新宿区の公式サイトでは次の3つを挙げています。

  1. よくわからない植物は、採らない・食べない・人にあげない
  2. 専門家の指導の下で、正しい知識を身に付ける
  3. 身近な植物をむやみに食べない

また家庭菜園でも注意が必要です。“たぶん大丈夫”“似ているから同じだろう”といった判断が事故の原因になりやすいとされています。

「食用の植物か確認してから植える」「食用植物と観賞用植物は並べずに明確に分けて植える」といった取り決めや、「どこに何を植えたか、必ずネームプレートをつける」「何を植えたか家族内で情報を共有する」ことを意識するだけでも事故は防げます。

植物によっては触れただけでかぶれたり、炎症を起こすものもあります。安全かどうかわからない場合は、むやみに触らないことも大切です。

「きれい=安全ではない」意識が身を守る

SNSでは、「公園で見かけるきれいな花に注意書きがあった」「子どもがキョウチクトウに手を伸ばしていてヒヤッとしたことがある」といった声も見られ、身近な場所に潜むリスクへの関心が高まっています。

花や植物は本来、季節を感じさせてくれる大切な存在です。ただし、「きれいだから安全」とは限らないという意識を持つことが、自分や家族を守る第一歩になります。

これからの季節、外で過ごす時間が増えるからこそ、正しい知識を身に付けて、安心して自然を楽しみたいですね。

参考:
食べちゃダメ! 有毒植物にご用心(政府広報オンライン)
有毒植物による食中毒が発生しています!(新宿区)
間違えやすい有毒植物:スズラン(ユリ科)(東京都保健医療局)
自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ジギタリス 概要版(厚生労働省)
キョウチクトウ(夾竹桃)にご注意ください(静岡県三島市)


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