1. トップ
  2. おでかけ
  3. 都心から約2時間! いつか泊まってみたい「富士屋ホテル」の魅力を紹介【すみずみ宿泊ルポ】

都心から約2時間! いつか泊まってみたい「富士屋ホテル」の魅力を紹介【すみずみ宿泊ルポ】

  • 2026.4.12

今回ご紹介するのは140年以上の歴史をもつクラシックホテル「富士屋ホテル(ふじやほてる)」です。豊かな自然に囲まれたクラシカルな空間では、ミュージアムやギャラリーを見学したり、和と洋の庭園を散策したりと、ゆったりとした滞在が叶います。新宿から2時間程度と都内からも気軽に行ける距離ながら極上の非日常が味わえる宿の魅力をご紹介します。

クラシカルでノスタルジックな空間が広がる「富士屋ホテル」

るるぶ&more.編集部

今回ご紹介する「富士屋ホテル」は、いつかは泊まってみたい憧れの宿!という方も多いのでは?
明治11年(1878)に本格的リゾートホテルとして箱根・宮ノ下に誕生。箱根の美しい自然に囲まれ、建物の多くが登録有形文化財というこのホテルは、日本のホテル黎明期に開業し、西洋のホテルスタイルを日本に伝えた存在です。そして、2020年に大改修を終えて生まれ変わりました。

最寄りの箱根登山電車 宮ノ下駅までは新宿から約2時間と、都内からもアクセスのよい立地。それでありながら、雄大な自然のもとゆったりとした時間が流れ、クラシカルな趣のある空間で落ち着いたときを過ごせる、極上の癒やし宿です。

白を基調としたノスタルジックな空間
白を基調としたノスタルジックなロビー

ホテルに着いたら、明治24年(1891)建築の本館1階ロビーへ。ロビーは白を基調としたクラシカルな空間で、趣あるさまざまな家具が配置されています。まるでタイムスリップし、昔の映画の世界に入り込んだような気分になれます。

るるぶ&more.編集部

本館には、レッドカーペットが敷かれた重厚感のある階段も。階段を照らすセピアカラーの照明の光、手すりの優美なカーブ、艶のある手すりに施された細かな彫刻などが、レトロさと重厚さを演出。
クラシックホテルならではのこだわりの意匠があちこちに見られます。創業時から受け継がれる歴史を感じながらゆっくりと館内を散策して、自分好みの空間や意匠を見つけてみて。

宿泊すみずみinfo チェックインの際はフロントに向かって右手の柱にも注目!尾長鶏の彫刻があるのですが、こちらはヘレン・ケラーゆかりのものなんですよ!

早く到着して味わいたい人気スイーツ

るるぶ&more.編集部

富士屋ホテルのチェックインは15時から。ホテルを満喫するならちょっと早めに到着して、庭を眺められるラウンジで、歴史ある人気スイーツを味わうのがおすすめ。
なかでも、アップルパイは大正4年から受け継がれてきたレシピで作られた名物スイーツ。ラウンジでは、単品1500円のほか、写真の「アップルパイアラモード セット」3700円としてオーダーも可能。アップルパイは冷製または温製から選ぶことができるのが驚きでした。

宿泊すみずみinfo セットの飲み物はブレンドコーヒーまたは紅茶から選べます。ブレンドコーヒーは富士屋ホテルオリジナルのブレンドで、しかもラウンジ専用!ホテル内のレストラン「ザ・フジヤ」などとは違うブレンドなのだそう。まさにここでしか味わえない一杯なのです。紅茶も数種類から好みのものを選べますよ。

■ラウンジ
場所:本館1F
時間:9時30分~17時30分(17時LO)

ヨーロピアン調から和モダンまで、和洋折衷な4つの宿泊棟

花ン建物
校倉造りを模した壁が特徴の「花御殿」

リニューアルによって、ノスタルジックな趣を残しながらも、快適性を高めた客室。「富士屋ホテル」には「本館」「西洋館」「花御殿」「フォレスト・ウイング」の4つの宿泊棟があり、それぞれ味わい深い雰囲気と居心地のよさを兼ね備えています。
本格的な洋風建築のクラシカルな客室から、和洋折衷のノスタルジックな客室まで、棟によって異なった魅力にふれられるのも楽しみのひとつ。

西洋館の建物
「西洋館」

今回ご紹介する明治39年(1906)築の西洋館は、1号館「カムフィ・ロッジ」、2号館「レストフル・コテージ」からなる洋館。白い外壁が美しい洋館を思わせます。

宿泊すみずみinfo 明治期の洋風建築の典型ともいわれる天井や軒、階段の装飾、鎧戸付きの上げ下げ窓、豪華な唐破風の玄関は、建築時の面影をそのままに残しています。

ヒストリックツイン
「ヒストリックツイン」

西洋館の「ヒストリックツイン」は、上質な白を基調とした空間にアンティーク家具や調度品が置かれ、ノスタルジックな空間美が魅力の部屋。クラシカルな洋室の雰囲気が好きな人には、本館とここ西洋館の部屋が人気だそう。

家具はリニューアル時に補正されている
家具はリニューアル時に修繕されている
洗面所とお手洗いはリニューアル時に新しくなっているので、歴史あるホテルながら水回りはとても綺麗
歴史あるホテルながら水回りはとてもきれい!

洗面所とトイレはリニューアルによって新しく生まれ変わっています。また、なんと客室のお風呂からは温泉が出てくるのだそう。自分の好きなタイミングで部屋でも温泉に浸かれるのはうれしいですよね。

宿泊すみずみinfo 出てくる温泉は約60℃と高温なのでやけどに注意。おすすめは温泉をバスタブにためて適温まで冷ましてから入る方法。こうすれば源泉100%で温泉を楽しめます。

 

富士屋 ホテル

朝食はホテルを象徴するレストランでフルサービスブレックファストを

天上や柱など細部にもこだわりが詰まっている
天上や柱など細部にもこだわりが詰まっている

朝食は、昭和5年(1930)から90年以上にわたって愛されている「メインダイニングルーム・ザ・フジヤ」で。窓からは、趣のある色鮮やかな宿泊棟や、宮ノ下の自然を満喫できます。日本アルプスに生息する636種類の草花が描かれた格天井や、3代目社長・山口正造氏を模した装飾が施された柱など細かな意匠にも注目です。

メニューは、「ブレックファスト フジヤ」4900円、「ペストリーブレックファスト フジヤ」4900円、「サラダブレックファスト フジヤ」4900円、「ブレックファスト フジヤスペシャル」6800円、「ヴィーガンブレックファスト」4900円の5種類の洋朝食から選べます。アラカルトもあるので、一品ずつカスタムすることもできます。

また、朝食は宿泊者以外のビジター利用も可能です。

「ブレックファスト フジヤ」
「ブレックファスト フジヤ」

「ブレックファスト フジヤ」は、好きな卵料理をセレクトできる洋朝食。ドリンクやサラダ、フルーツ、ヨーグルト、パンが付いたセットで、絵に描いたような「ホテルの朝食」といった雰囲気です。

おいしいパンの盛り合わせに朝からテンションも上がりそう!
おいしいパンの盛り合わせに朝からテンションも上がりそう!

宿泊すみずみinfo パンはホテル内の「ベーカリー&スイーツ ピコット」で毎朝焼かれている盛り合わせ。食事はスタッフが運んでくれるフルサービス型スタイルで、朝からぜいたくな時間を過ごすことができますよ。

甘いもの好きなら、メインプレートがクレープ、フレンチトースト、シナモントーストの「ペストリーブレックファスト フジヤ」もおすすめです。

■メインダイニングルーム・ザ・フジヤ(めいんだいにんぐるーむ・ざ・ふじや)
場所:食堂棟1F
時間:洋朝食 7時30分~10時(9時30分LO)、昼食 12時~15時30分/予約制(13時30分LO)、夕食 17時30分~20時30分/予約制(19時LO)
※昼食は土・日曜、祝日のみ営業。昼食の予約受付は前日の16時まで

アートにスポーツまで充実した館内施設

「ホテル・ミュージアム」
「ホテル・ミュージアム」

「富士屋ホテル史料展示室」をリニューアルして生まれた「ホテル・ミュージアム」は、「富士屋ホテル」のこれまでの歩みをふりかえることができる展示が並ぶ空間。「花御殿」の地下1階にあります。往年の貴重な史料や今日に至るまでの年表などが展示され、さまざまな角度から「富士屋ホテル」への理解を深めることができます。

■ホテル・ミュージアム(ほてる みゅーじあむ)
場所:花御殿B1F
時間:5~24時

「ルー・ド・ラ・ペ」
「ルー・ド・ラ・ペ」

ホテル・ミュージアムのほかにも見ておきたいのが、ここルー・ド・ラ・ペ。花御殿~メインクローク~食事棟に続く廊下の壁にはブースが設けられていて、ここにも貴重な史料が展示されています。食事棟のブースでは、明治時代の献立一覧やメニュー、レシピまで、食に関する史料を多数展示。富士屋ホテルの食へのこだわりと歴史を感じられます。

■ルー・ド・ラ・ペ(るー ど ら ぺ)
場所:花御殿~食事棟B1F
時間:見学自由

【プール】
屋内プール&ジム「マーメイド」

宿泊者専用の屋内プールは、年間通して利用でき、ノスタルジックな雰囲気も素敵です。ホテルの屋内プールとしては日本初といわれており、箱根・宮ノ下の天然温泉を使用しています。

■屋内プール&ジム【マーメイド】(おくないぷーるあんどじむ まーめいど)
場所:花御殿B1F
営業時間:5~24時

「スパ」
「スパ」

全客室に温泉が引かれていますが、フォレスト・ウイング6階にはスパも完備。横長の広い湯船に浸かってリラックスできますよ。内湯のほか、外気が心地よい半露天風呂もあります。ドライサウナと水風呂も完備しています。

■スパ
場所:フォレスト・ウイング6F
時間:14~25時、5~11時

「ギャラリー・コージー」
「ギャラリー・コージー」

花御殿1階にあるギャラリー・コージーには、宿泊者が自由に使えるドリンクコーナーが設置されています。富士屋ホテルを描いた画家の作品も飾られているので、それらを眺めながらお茶できるだけでなく、ドリンクは客室に持ち帰りも可能。こちらは館内着&スリッパのママ利用できて、便利です。

■ギャラリー・コージー(ぎゃらりー こーじー)
場所:花御殿1F
営業時間:5~25時

ほかにも、屋外プール(夏季限定)、フィットネスセンター、庭園、バーなど、館内設備やみどころが充実しています。

宿泊すみずみinfo 泊まるだけではなく、館内の施設が充実しているからこそ宿で過ごす時間も楽しめます。ラウンジでのんびり読書をしたり、夕食前に天然温泉のプールでひと泳ぎしたり、朝は庭園散策を楽しんだり…。せっかくなら、余すことなく富士屋ホテルの魅力を楽しみ尽くしましょう。

ホテル周辺のおすすめ観光スポット3選

箱根には個性あふれる美術館が点在しています。なかでもホテルから近い3つの美術館をご紹介します。

【ホテルから車で6分】岡田美術館

©岡田美術館
©岡田美術館

日本・中国・韓国を中心とする古代から現代までの美術品を常時約450点展示しています。広大な庭園もあって、四季折々の自然を感じつつ散策を楽しむことができます。昭和初期の日本家屋を改装した「開化亭」でランチやお茶をするのもおすすめ。福井江太郎氏による大壁画「風・刻(かぜ・とき)」(風神雷神図)を鑑賞しながらひと休みできる100%源泉かけ流しの足湯カフェも利用してみて。

【ホテルから車で約11分】ポーラ美術館

るるぶ&more.編集部

平成14年(2002)に開館。モネやルノワールなど印象派の絵画を中心に、西洋や日本の絵画、現代アート、ガラス工芸、東西の化粧道具など、多岐にわたる作品を収蔵。特に印象派のコレクションは国内屈指の充実ぶり。ガラス張りの建物は箱根の森の緑に溶け込むように建てられ、館内では作品をゆっくりと鑑賞できます。季節感のある欧風料理が楽しめるレストランやガラス越しに森が一望できる心地よいカフェも好評。点在する彫刻作品を巡って延びる森の遊歩道の散策もおすすめです。

【ホテルから車で9分】箱根ガラスの森美術館

©箱根ガラスの森美術館
©箱根ガラスの森美術館

15~20世紀のヴェネチアン・グラスを中心に展示する美術館。色鮮やかな模様が描かれたゴブレットや透明と乳白色のガラスでレース模様が表現されたコンポートなど繊細な美しさに満ちた約100点を公開している。水の都ヴェネチアをイメージした庭園にあるカフェレストランでは本場のイタリアンが楽しめる。所要1時間30分。

リアルなおすすめタイムスケジュール

【1日目】
11:00 箱根湯本駅に到着。チェックインまでフリーきっぷを使って箱根観光を満喫!
14:00 早めにホテルへ。ラウンジで人気のアップルパイをいただく
15:00 チェックイン。荷物を置いたら早速ホテル内の散策へ
16:30 クラシカルな雰囲気たっぷりのプールでひと泳ぎ
18:00 夕食はカスケード・ウイング3階のレストラン・カスケードで、往年の洋食に舌鼓
21:00 食後、花御殿1階のギャラリー・コージーに立ち寄ってドリンクをいただきながら絵画を観賞
23:00 お部屋に戻って客室のお風呂で温泉を楽しむ
23:30 就寝

【2日目】
6:00 早朝の庭を散歩
8:00 メインダイニングルーム・ザ・フジヤの洋朝食でパワーチャージ
9:30 ホテル・ミュージアムでホテルの歴史を学んだり、併設のベーカリーでお買い物
11:00 チェックアウトをして、箱根の観光スポット巡りへ

社寺建築を思わせる屋根と唐破風の玄関が特徴の「本館」
社寺建築を思わせる屋根と唐破風の玄関が特徴の「本館」

都内からも近く、くつろぎの時間が過ごせる別荘のようなクラシックホテル。都会の喧騒を忘れて静かでゆったりとした時間を、140年以上の歴史をもつ「富士屋ホテル」で過ごしてみませんか。

■富士屋ホテル(ふじやほてる)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
TEL:0460-82-2211(受付時間 9~20時)
料金:西洋館 「ヒストリックツイン」1泊朝食付3万7000円~(2名1室利用時1名あたり)
チェックイン:15時~
チェックアウト:~11時

 


Text:小野穂乃佳、田島暁美
Photo:小松正樹、田島暁美

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

元記事で読む
の記事をもっとみる