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魔物を倒さない勇者に「なぜなのですか!?」村人絶叫…理由がひどすぎた!RPGプレイヤーの“罪深いあるある”に共感続出【作者に聞く】

  • 2026.4.6
魔物にトドメをさしてくれと村人に泣きつかれているのに動かない勇者。一体なぜ!? 津夏なつな(@tunatu727)
魔物にトドメをさしてくれと村人に泣きつかれているのに動かない勇者。一体なぜ!? 津夏なつな(@tunatu727)

魔物と戦う勇者パーティーといえば、村を守るために死力を尽くす存在……のはずだが、RPGの世界ではしばしば“別の戦い”も始まる。敵を倒すか、レアアイテムを狙うか。そんなプレイヤーなら一度は通る泥くさい攻防を4コマにしたのが、津夏なつなさんの「RPGあるある 盗賊の性」だ。

勇者が待っていたのは、勝利ではなく“ぬすむ”成功

「RPGあるある 盗賊の性」01 津夏なつな(@tunatu727)
「RPGあるある 盗賊の性」01 津夏なつな(@tunatu727)
「RPGあるある 盗賊の性」02 津夏なつな(@tunatu727)
「RPGあるある 盗賊の性」02 津夏なつな(@tunatu727)
871本目「RPGあるある 勇者の直感」01 津夏なつな(@tunatu727)
871本目「RPGあるある 勇者の直感」01 津夏なつな(@tunatu727)

津夏なつな(@tunatu727)さんは、漫画経験ゼロから「4コマ1000本ノック」と題し、Xで毎日オリジナル4コマ漫画を投稿しているクリエイター。RPGをはじめとした“あるある”ネタで人気を集めている。今回話題の「RPGあるある 盗賊の性」は、手負いの魔物を前に、なぜかとどめを刺さずに粘る勇者一行を描いた4コマだ。「もってくれ…ッ!!村…ッ!!」と壊滅寸前の村を背に、勇者は戦況を見守っている。

一見すると絶望的な総力戦だが、勇者たちが待っていたのは逆転の一手ではない。パーティーメンバーの盗賊が、魔物からアイテムを盗むチャンスだった。しかも“ここでしか手に入らないレアアイテム”かもしれないとなれば、さらに話はこじれる。倒せるのに倒さず、防御し、耐え、回復しながら「ぬすみ」の成功を祈る。その構図があまりにプレイヤーらしくて笑ってしまう。

村人視点で見ると、たぶん最悪すぎる戦闘

津夏さんは、このネタの着想について「どんなに緊迫した状況の戦闘シーンでも、モンスターがレアアイテムを持っているならば盗まずにはいられない!」とコメント。多くのRPGプレイヤーが経験したことのある行動を、そのまま4コマにしたという。

さらにおもしろいのは、プレイヤー側ではなく“村人側”に目を向けた点だ。「『ぬすみ』が成功するまでモンスターを倒してしまわないよう、ひたすら防御して耐えたり、たまに回復したりという泥仕合のような光景を、一刻も早く退治してほしいと願う村の人たちは一体どんな気持ちで見てるんだろう」と、ゲームをしながらふと思ったそうで、「この状況最悪だろうなと(笑)」と振り返る。

たしかに、プレイヤーにとっては“効率プレイ”でも、村人からすれば「今すぐ倒してくれ」の一択である。そう考えると、勇者パーティーのやっていることはかなりひどい。

RPGは“描かれていない裏側”までおもしろい

津夏さんがRPGネタを多く描くのは、単に題材として使いやすいからではない。本人が根っからのRPG好きで、「いろんなゲームを今もやっています」と語るように、実際のプレイ体験の中からネタが生まれている。

「ゲームをプレイしながら感じた矛盾や、シーンの裏で起きている描かれることのない事柄などを勝手に想像したりして、4コマのネタにすることがあります」といい、RPGは“裏側を考えるほどおもしろい”ジャンルでもある。勇者が町のタンスを開けまくる理由や、世界滅亡寸前なのに寄り道してしまう不自然さも、愛すべき“あるある”になる。

また、「息抜きにゲームをやりながら4コマのネタも思いつけるので一石二鳥」と話しており、楽しみながら作品にしていることも伝わってくる。「RPGのような世界観や設定の漫画は描くのはとてもワクワクします。私も楽しみながら描いていますし、読んでくれる方にもワクワクしながら読んでもらえたらいいなと思っています」と語った。

読者の“あるある大会”まで始まる共感力

本作は、津夏さんが作品とXでの反響をまとめた無料電子書籍「よりぬきRPG4コマ集4コマ1000本ノック」にも収録されている。読者からは「これからこのシチュになるたびに罪悪感やばい」「まさにあるある」といった声が寄せられ、プレイヤーの“後ろめたさ”まで含めて共感を集めた。

津夏さんも「共感の声が多かったのが純粋にうれしかった」と話しており、「いつの間にかリプライ欄がいろんなゲームの『あるある』を言い合う場になっていた」のも印象的だったという。「今後も私の4コマでこういう場が作れたら最高だなって思います」と語っている。

RPGを遊んだことがある人なら、「いや、でもレアドロは欲しいし……」と少し言い訳したくなるはず。そんな“プレイヤーの業”を、軽やかに笑いへ変えてくれる4コマである。

取材協力:津夏なつな(@tunatu727)

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