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モラハラ被害者が直面する「本当の苦しみ」とは。被害者が孤独を深めてしまう理由【著者インタビュー】

  • 2026.4.4

【漫画】本編を読む

夫に対する不満や怒りをSNSに匿名で投稿する妻たちがいる。社会的に話題となった「#旦那デスノート」。そのハッシュタグに着想を得たのが、「#夫デスブック」という投稿をしながら、夫が消えることを願う妻の物語『夫の死を願ったらダメですか?』(草餅よもぎ:原案、まきりえこ:作画/KADOKAWA)だ。

夫や義母のモラハラに苦しむ妻・梨央はSNSに投稿される「#夫デスブック」に共感。そこには多くの妻たちの夫への不満や、やり場のない怒りがぶつけられていた。夫の不倫が発覚したことをきっかけに梨央も投稿するようになり、似た境遇の人々との交流が始まる。しかしある日、現実で一線を越えようとする夫デスブック友だちが現れて……。

原案者である草餅よもぎさんは自身も夫のモラハラに悩み、離婚。自身の経験をどのように作品に落とし込んでいったのか。本作に込めた想いを伺った。

――夫・亮は梨央に対して人格否定をしたり、生活費を渡さなかったりといった行動をとります。配偶者からのモラハラには、こういったこと以外にも「無視、束縛、行動監視」なども含まれるようです。亮を人格否定や生活費を渡さないといったタイプのモラハラ夫にしたのはなぜでしょうか?

草餅よもぎさん(以下、草餅):モラハラ被害者が直面する「本当の苦しみ」を形にしたかったのが一番の理由です。ママ友に相談しても「うちも同じだよ」と笑って返されてしまう。でも、実際は単なる夫婦の愚痴や夫婦あるあるとは根本的に違うものです。それなのに「どこの家庭も同じだから」という言葉で片付けられ、孤独を深めてしまう現実。だからこそ亮を徹底的にひどいモラハラ男として描くことで、決して普通ではない、被害者のリアルな絶望感を表現しました。

――特に亮の生活費を渡さない、いわゆる経済DVは子どもにも関わってくるという点においてもかなりひどいなと感じました。不倫の費用を捻出する以外にも亮が経済DVをする設定にした理由はなにかあるのでしょうか?

草餅:「誰のおかげで食えているんだ」と恩に着せ、妻に「自分は一人では何もできない」と思い込ませる。そうやって経済力を武器に妻の精神も行動も完全に支配していく様子を表現したかったからです。

取材・文=原智香

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