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「マッサージするのは逆効果」かえって『四十肩・五十肩』を悪化させる…40〜60代が実践すべき“2つの対策”とは【医師が解説】

  • 2026.5.19
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「朝起きた時に肩が痛くて動かせない」「着替えの動作がつらい」……。そんな40〜60代に多い悩みが、いわゆる四十肩・五十肩です。加齢や運動不足による筋肉の衰えが主な原因ですが、適切な筋肉をほぐすことで痛みは和らぎ、動きもスムーズになります。

今回は、肩の動きを制限している「4つの原因筋」と、自宅でできる2ステップの改善マッサージをご紹介します。

【本記事は、小野 晴康・著『筋肉再生ナビ: こり・痛み・たるみ・ダイエット…原因筋がマルっと解決!』(Gakken)より一部抜粋して掲載しています。】

四十肩・五十肩の原因は「肩周辺の筋肉の老化」

四十肩・五十肩は、その名の通り40〜60代で発症する人が多い症状です。ひどい時には寝ているときに強い痛みを感じて目が覚めることもあります。

なぜ肩が痛むのか?

主な原因は以下の通りです。

  • 組織の老化: 加齢による肩関節のじん帯や腱の老化。
  • 生活習慣: 猫背や運動不足で肩を動かす機会が少ないこと。
  • 筋肉の弱体化: 肩周りの筋肉が弱り、肩関節への負担が増加すること。

痛みが強いときに肩をマッサージするのは逆効果です。痛みが落ち着いてきたら、以下の原因筋を刺激してほぐしていきましょう。

フォーカス!四十肩・五十肩の「原因筋」

肩の動きをスムーズにするためには、以下の4つの筋肉にアプローチすることが重要です。

1. 肩関節の動きを狭める筋肉

  • ①三角筋(さんかくきん)
  • ②上腕二頭筋(じょうわんにとうきん) 腕を動かす動作が少ないと、肩関節を覆うこれらの筋肉がこわばって硬くなります。ここを揉みほぐすことで肩の動きがスムーズになります。

2. 循環を促すべき筋肉

  • ③棘下筋(きょくかきん)
  • ④広背筋(こうはいきん)の起始部 四十肩・五十肩になると、腕と肩甲骨の下に痛みを感じやすくなります。弱った筋肉に刺激を与えて血行を促すと、筋肉の弾力性が増し、痛みがラクになります。

【実践】肩の可動域を広げる2ステップ・マッサージ

STEP 1:腕のつけ根をもみつぶす

まずは、肩の前面と側面のこわばりを取ります。

  1. 二の腕を反対側の手でしっかりとつかみます。
  2. 硬くなった上腕二頭筋の起始部(肩に近い部分)と三角筋を、手のひら全体を使って10回強めにもみほぐします。
  3. 反対側も同様に行います。

STEP 2:肩甲骨の下でボールを転がす

次に、背中側の筋肉を刺激して血流を改善します。

  1. あお向けになり、肩甲骨の下あたりにゴルフボールを置きます。
  2. 棘下筋広背筋の起始部を狙うように、ゴルフボールを横に10回分転がします。
  3. 「痛気持ちいい」と感じる場所は、回数を増やして重点的に行いましょう。
  4. 反対側も同様に行います。

毎日のセルフケアでしなやかな肩へ

四十肩・五十肩の改善には、ただ闇雲に肩を回すのではなく、原因となっている特定の筋肉を的確にほぐすことが近道です。

  • 「三角筋・上腕二頭筋」をほぐして可動域を広げる。
  • 「棘下筋・広背筋」を刺激して血行を良くし、痛みを和らげる。

この2ステップを毎日の習慣に取り入れることで、肩のロックが徐々に解除され、日常生活での「痛っ!」という瞬間を減らしていくことができます。無理のない範囲で、ゆっくりと自分の体と向き合ってみてください。


小野 晴康・著『筋肉再生ナビ: こり・痛み・たるみ・ダイエット…原因筋がマルっと解決!』(Gakken)より