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「寂しい」「やめて…」連載開始から8年、ついに“完結”した『少年ジャンプ+人気作』謎のまま残る【3つの伏線】を考察

  • 2026.9.1
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

2026年3月25日に、連載開始から8年の歴史に幕を下ろし、堂々の完結を迎えた漫画『チェンソーマン』。第一部は週刊少年ジャンプ、第二部は少年ジャンプ+(webのみ)で連載された本作だが、SNSでは「寂しい」「やめて…終わらないで」など惜しむ声が相次いだ。その一方で、最後まで明確に語られなかった“未回収の伏線”が残されており、ファンの間でもさまざまな解釈が広がっている。本稿では3つの未回収伏線を考察し、本作の謎を読み解く。

※以下本文には作品内容が含まれます

明かされなかったコベニの“契約悪魔”

第1部にて登場したコベニは、公安対魔特異4課に所属するとにかく怖がりなキャラクターだ。悪魔との戦いでは、おびえてパニック状態になることも多い。頭のネジが外れた登場人物が数多く登場する本作において、コベニは普通の人間を象徴していると言えるだろう。一方で、コベニがどのような悪魔と契約しているのか、作中で明らかにされていない。彼女は高い身体能力を持っており、特にサムライソード戦では、一瞬だけ別人のようなキレのある動きを見せる場面も。

なぜ、コベニの契約悪魔は秘密にされているのだろうか。作中で彼女は非常に一般人に近いキャラクターであり、泣き叫んだり逃げたがったりと、リアルな反応をする。しかし、いざというときは異様に強い。その“違和感”が、契約悪魔の正体が伏せられていることで、より強まっている。普通なようでおかしいコベニというキャラクターの魅力を高めるために、あえて契約悪魔が説明されなかったのではないだろうか。

また、コベニの契約悪魔は、何かの動物だとは考えられないだろうか。彼女の身体能力や、第1部にて運よく生き残った生存能力は、動物由来のものだとしたら説明がつきそうだ。

ポチタの“本当の正体”は何?

主人公・デンジの家族と呼べる存在であり、小犬のような可愛らしい姿をしたポチタ。その正体は“チェンソーの悪魔”であり、食べられるとこの世から概念ごと消えてしまう、多くの悪魔から恐れられている伝説的な存在だ。しかし、ポチタの正体はチェンソーの悪魔ではない可能性が浮上している。

2026年3月25日に配信された最終話にあたる第232話では、ポチタが自らの心臓を食べて自分の概念を消すことで訪れた、デンジがチェンソーマンにならない再構築された世界が描かれた。冒頭でデンジは血の魔人・パワーと出会い、デンジがこけそうになった第2部のメインキャラクター・三鷹アサを助けるなど、元の世界とは展開が大きく違う。そんななか、デンジがチェンソーを使って悪魔を退治しているのだ。

もしポチタが本当にチェンソーの悪魔だとしたら、新しい世界ではチェンソーの概念が消えているはず。最終話にて描かれたチェンソーによって、ポチタの正体という大きな謎を残した。ポチタは電動工具のチェンソーとは別の概念と考えることもできるため、概念が指す範囲によって受け取り方が変わるポイントにもなっている。

チェンソーの悪魔が食べると“概念が消える”理由

チェンソーの悪魔が悪魔を食べると、世界からその概念が消滅してしまう――漫画『チェンソーマン』ならではの設定だが、チェンソーの悪魔はなぜそのような力を持つのだろうか。チェンソーといえば、木を切るための道具だ。そして、悪魔は“銃の悪魔”のように、人間の恐怖から生まれる概念そのものだと言える。

チェンソーの悪魔はただ倒すのではなく、木を切り倒すチェンソーのように、世界のルールや概念すら“切断する”力として描かれていると読める。チェンソーという象徴的なモチーフが、ほかの悪魔とは違うチェンソーの悪魔の特別な設定に繋がったのではないだろうか。

漫画『チェンソーマン』にて残された未回収の伏線は、さまざまな考察を呼び、ファンを楽しませ続けている。はっきりと語られていない分、想像を膨らませる余白があるのだ。単行本を読み返し、伏線に対する自分なりの答えを探してみるのも面白いだろう。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari

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