1. トップ
  2. 「シャネル」の“ココ クラッシュ”リングは、ラージサイズに意志を託す|40代までにそろえたい名品

「シャネル」の“ココ クラッシュ”リングは、ラージサイズに意志を託す|40代までにそろえたい名品

  • 2026.3.27
Hearst Owned

「なんかサラダとか似合いますよね。オーガニックな。」

これは、大学生の頃にサークルのメンバーと好きな食べ物について話していたとき、後輩から言われたものだ。サラダ? なんで? 一番好きな食べ物はとんかつだけど……。

子どものころから「おとなしそう」「真面目そう」と言われることが多かったけれど、実際は「50円あげるから黙っていて」と親に言われるほどおしゃべりで、くだらないことが大好きな性格だった。よく言えば意外性がある、悪く言えば自己プロデュース不足の状態はもはやデフォルトになっていて、初対面の相手としばらく話すうちに外見とのギャップに驚かれるまでがテンプレだった。

おとなしく真面目な性格に見えるのは、色白で薄い皮膚、パーツに主張のない顔、そして中肉中背の体形が原因かもしれない。服のサイズはだいたい9号、海外のブランドだと36か38なのでMサイズに分類される。小さくも大きくもないMサイズというのは、幼少期からずっと平均的な体形で平凡な毎日を送ってきた自分にぴったりだと感じた。

“ココ クラッシュ”リング ラージモデル(18Kイエローゴールド)¥ 726,000/<a href="https://www.chanel.com/jp/fine-jewelry/p/J10574/coco-crush-ring/" target="_blank" rel="nofollow">シャネル</a> chanel

ジュエリーも繊細で小ぶりなものを選ぶことがほとんどで、ピアスは5mmのパールや小粒なダイヤが基本だったし、サイズ展開があるリングやブレスレットなら迷わずS、3サイズあるものは真ん中のMを選んだ。Lサイズは大柄な人や強さのある人のためのもので、自分とは縁のないものだと思っていた。

世界中がパンデミックに揺れた2020年、ひさしぶりの外出時に通りがかったアパレルショップで一枚のシャツに目がいった。サックスブルーのスタンドカラーシャツで、肩や腕のシルエットにリラックス感がある。コットン100%のさらっとした感触は、以前より長くなった家で過ごす時間にしっくりくる。試着してみようか。

ところが、そのシャツはメンズのものだった。どうりでSサイズでも大きめだと思った。一瞬ためらったが、こんなときだからこそ自分のために好きなものを着よう。閉塞(へいそく)感のある毎日に少しでも新鮮な空気を入れたくて、私はそれを購入した。

このシャツを着ていると、いろんな人に褒められた。なんてことのないベーシックなシャツだったが、詰まった首元や風をはらむゆったりしたシルエットにはクリーンな心地よさがあり、内面とリンクした一枚だったのかもしれない。メンズのシャツは私の顔立ちや体形には似合わないとされるアイテムだったけれど、自分らしいと思える服にはセオリーを超える説得力があると知るきっかけになった。

40代になってしばらくすると細身のリングばかりの手元を更新したくなって、少しボリュームのあるものを探し始めた。いろんなブランドで試着をしたが、どれもピンとこない。友人が着けていてすてきだと思っていた「シャネル」の“ココ クラッシュ” ミディアムモデルを試してみるが、私の手には収まりがよすぎて意外性が足りなかった。

なんとなく諦めきれずにラージモデルを試した瞬間、衝撃が走った。これだったの? 私が探していたリングは。約12mmの幅と圧倒的なボリュームは、唯一無二の大胆さと普遍的なエレガンスが共存していて、いまの自分が目指す方向と重なった。ただ、これまで手にしたことがない力強さと存在感を前に、「これを着けていたら周りにどう思われるだろう」と一瞬考えたが、あのメンズシャツの経験を信じて、いままでの自分なら絶対に選ばないラージモデルに挑戦することを決めた。

リング/pepperさん私物 Pepper

決して大きくない左手の中指に、“ココ クラッシュ”はややアンバランスなほどボリュームたっぷりで、そのわずかな違和感が自分の本質を描きだしているように思える。たまに他人の視線がこのリングに向けられているのを感じると、内心ニヤリとする。そうなんです、私はこういう強くてかっこいいリングを着けちゃう人なんです。

リングを上からながめると、丸くカーブをつけたエッジが大輪のカメリアのように見えてうれしくなる。今年も春がきて、あちらこちらで咲いたツバキを眺めながら、「自分の見た目は自分で決められる」と気づいたあの日の自分に心の中で拍手を送る。

Hearst Owned
“ココ クラッシュ”ブレスレット ミニモデル(18Kベージュゴールド)¥907,500/<a href="https://www.chanel.com/jp/fine-jewelry/p/J12324/coco-crush-bracelet/" target="_blank" rel="nofollow">シャネル</a> chanel

ミニモデルのブレスレットはミサンガのように軽快に身につけたい。「シャネル」のエスプリがつまったベージュゴールドを選べば、自分だけのぜいたくを味わえるはず。サイズとカラー選びに意志が宿る。

“ココ クラッシュ”シングル イヤクリップ(18Kホワイトゴールド、18Kベージュゴールド、ダイヤモンド)¥605,000/<a href="https://www.chanel.com/jp/fine-jewelry/p/J12915/coco-crush-single-earring-clip/" target="_blank" rel="nofollow">シャネル</a> chanel

どんな位置でも着けられるイヤクリップは、型にはまらないという意志。毎日着け方を変えれば、無限に遊ぶことができそう。

チャンス ドゥ シャネル(18Kイエローゴールド、ダイヤモンド)¥ 1,193,500/<a href="https://www.chanel.com/jp/fine-jewelry/p/J13584/talismans-medal/" target="_blank" rel="nofollow">シャネル</a> chanel

真円ではないメダルに幸運のモチーフが暗号のように刻まれた特別なネックレス。これを手に入れることが、未来への決意表明になる。

Hearst Owned

pepper/都内で働く40代の会社員で、2人の男の子の母。インスタグラムにつづる、懐かしのフレーズとユーモアを交えたファッションへの愛に魅了されるファンが多数。ジュエリー選びの虎の巻が詰まった著書『わたしのジュエリー365日』(CCCメディアハウス)も話題に。2024年7月よりELLE STYLE INSIDERとしても活躍中。

問い合わせ先/シャネル 0120-525-519

https://www.chanel.com/jp/

元記事で読む
の記事をもっとみる