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父と娘、汗だくになりながら母のオムツ替え。四苦八苦のオムツ替えを救ってくれた神アイテムとは【著者インタビュー】

  • 2026.3.26

【漫画】本編を読む

母親の余命がわずかと知った瞬間から看取りまでを描いたキクチさんのコミックエッセイ『20代、親を看取る。』(KADOKAWA)。そしてその2年後、今度は一緒に母を看取った父が自宅で倒れ、緊急搬送されてしまう。なんとか一命は取り留めたものの、倒れた原因は不明。ICU(集中治療室)に即入院することが決まり、キクチさんはまたもやさまざまな対応に追われることとなる。介護の申請から延命治療の有無まで対応するのは自分ひとりだけ。そんな顛末をまとめた『父が全裸で倒れてた。』(KADOKAWA)が2026年2月に刊行された。

誰もがいずれは経験することになる親との別れ。この2冊には親の不調と付き合うことへのメンタルの変化から、普段離れて暮らす親に変事があった時の対応方法まで多岐にわたる事柄が描かれている。看取りや介護の中で大変だったことや役に立ったこと。そして、キクチさんにとって困難を漫画にしていくことにどういう意味があったのか話を伺った。

――お母さまを在宅介護する中で大変だったのはどんなところですか?

キクチさん(以下、キクチ):メンタル面ではやっぱりせん妄(突然発生する精神機能の障害)が大変でした。その時はせん妄という言葉も知らなかったので「なんでこんなに変わってしまったんだろう」とショックが大きくて辛かったです。身体的なところではオムツ替えが大変で。介護士の方は女性ひとりでもさっとやっていたのですが、私と父は2人がかりでも一苦労でした。力の入らない50キロの人間ってすごく重いんだなと。冬なのに汗だくでしたし、大きい方だと拭いたり洗ったり、手数が多くて。

――こうすればよかったという反省点はありますか?

キクチ:介護を楽にするという視点で言うと、作品にも描きましたが介護用の防水&吸水シーツですね。私と父はそういう便利グッズの存在をまったく知らなくて、シーツをびしょびしょにしてしまうなど母にも本当に申し訳ない思いをさせてしまいました。介護の便利グッズはたくさんあってまとめ記事とかも出ているので、もしこれから介護を始めるという方にはチェックしてみてほしいです。来てくれるヘルパーさんに聞いてもいいと思います。

――初めてキクチさんとお父さまでオムツを替えた時に、お母さまが「すばらしいふたりとも はくしゅ」と話すシーンがありました。これ以外にも、大変な中でもちょっとユーモアのあるお母さまの言動がいくつか描かれていましたが、もともとのお母さまの性格でしょうか?

キクチ:はい、もともと変ですね(笑)。すごくしっかりしていて、リーダー気質でアネゴ肌なんですが、言い回しなどはチャーミングなところがありました。例えば、我が家は年末に大掃除をしない家だったんです。普段しっかり掃除しているからやる必要がないと。それで「うちって大掃除しないよね」と何気なく言ったら「当たり前じゃない。私は帝国ホテルのスタッフとして働いていたくらい掃除が得意なんだから」とさらって言われたんです。ホテルで働いたことなんてないのに(笑)。

取材・文=原智香

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