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「もう限界!」姑VS妻、ついに決裂!!妻の家出から始まる家庭崩壊サスペンスに震えが止まらない【作者に聞く】

  • 2026.3.25
毒山家に身を寄せ、ホッとした表情を見せるユイ。しかしその頃、薬師寺家では義母がある決意を固めていた…。 (C)横山了一/ウォーカープラス
毒山家に身を寄せ、ホッとした表情を見せるユイ。しかしその頃、薬師寺家では義母がある決意を固めていた…。 (C)横山了一/ウォーカープラス

パートナーが自分の同意もなく親との同居を決めていたとしたら――信頼は一瞬で揺らぎ、関係は崩壊へと傾く。本作「どちらかの家庭が崩壊する漫画」は、そんな極限状況を描いた衝撃作である。作者は横山了一さん(@yokoyama_bancho)。Xで連載され大きな反響を呼んだ作品が、大幅加筆とオールカラーで書籍化された。

すれ違う家族観、同居決定が引き起こす亀裂

「どちらかの家庭が崩壊する漫画」01 (C)横山了一/ウォーカープラス
「どちらかの家庭が崩壊する漫画」01 (C)横山了一/ウォーカープラス
「どちらかの家庭が崩壊する漫画」02 (C)横山了一/ウォーカープラス
「どちらかの家庭が崩壊する漫画」02 (C)横山了一/ウォーカープラス
「どちらかの家庭が崩壊する漫画」03 (C)横山了一/ウォーカープラス
「どちらかの家庭が崩壊する漫画」03 (C)横山了一/ウォーカープラス

物語の主人公は、エリート会社員の薬師寺シュウと、その妻ユイ、娘のリエ。シュウの母は息子を溺愛し、頻繁に家へ干渉してくる存在だ。シュウにとっては「多少デリカシーが欠けても家族思いの母」だが、ユイにとっては「悪気なく価値観を押し付けてくる距離を置きたい義母」である。そんな中、シュウはユイの気持ちを理解しながらも無視し、母との同居を一方的に決定してしまう。

限界を迎えた妻の決断と逃避行

当然ながらユイは同居を拒否する。「無理」とはっきり意思を示すが、シュウは諦めない。追い詰められたユイはついに娘リエを連れて家を出る。「もうここにはいられない」――その行動は、長く積み重なった我慢の限界を物語っている。

逃げ込んだ先は、ママ友・毒山海(ぶすやま・マリン)の家。マリンは“ママ友”という枠を超え、「マブダチ」としてユイを受け止める存在だ。夫のゴンとともにユイ親子を温かく迎え入れ、その包容力が対照的に描かれる。一方で、ユイに去られたシュウは憔悴し、母は「ママがなんとしても、リエちゃんを取り戻してみせるから…!」と異様な執着を見せ始める。物語は、静かに狂気をはらみながら加速していく。

“ママ友”ではなく“マブダチ”という関係性

作中でも印象的なのが、マリンの存在である。一般的な“ママ友”関係にありがちな距離感ではなく、「マブダチ」としてユイに寄り添う姿が清々しい。この点について横山さんは、自身の経験も交えて語る。「息子が幼稚園のときに結構お話をするパパはいましたが、一緒に飲みに行くなどはさすがにありませんでした(笑)。同世代の子供がいる同業者とは一気に距離が近づいたと思います!」と振り返る。

また、パパ友との関係についても「子連れで家族ぐるみで遊ぶことはありましたが、だいたい妻も一緒でした。やはりパパ友のみの集まりはハードルが高い」と現実的な距離感を語りつつ、「育児漫画を投稿してから温かい意見をくれるパパさんも多く、自分は恵まれていると思う」と語る。その実感が、作品内の人間関係のリアリティにつながっている。

勢いある線とカラー化で進化した物語

Xでの連載時から反響の大きかった本作だが、読者からは「仕事の合間の息抜きに楽しんでいる」といった声が多く寄せられたほか、「男性漫画家からこういう作品が出てきてうれしい」「女性が描くと生々しくなるテーマを、さっぱり読める」といった感想も印象的だったという。

書籍化にあたってはストーリー自体は変えず、描き下ろしのおまけページを追加し、作画もブラッシュアップ。ただし、あえてトーンを使わず線の勢いを生かした表現はそのまま踏襲している。「描き直すと絵が固くなるため、線のままの表現を選びました。全編カラーになったことで、キャラクターの髪や服の色も伝わり、より世界に入り込めると思います」と横山さんは語る。

一度壊れた家庭は、果たして終わりなのか。それとも新しい形への再出発なのか。我慢を重ねてきたユイが、自らの意思で未来を切り拓くことができるのか――その行く末から目が離せない。

取材協力:横山了一(@yokoyama_bancho)

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