1. トップ
  2. ファッション
  3. 【加賀まりこさん×沢村一樹さん】雑誌『MEN'SCLUB』の専属モデルから人気俳優へ。加賀まりこさんが思う沢村一樹さんの魅力とは?【まりこサロン 前編】

【加賀まりこさん×沢村一樹さん】雑誌『MEN'SCLUB』の専属モデルから人気俳優へ。加賀まりこさんが思う沢村一樹さんの魅力とは?【まりこサロン 前編】

  • 2026.3.25

加賀まりこさんが「じっくりお話ししたい!」と思う素敵な大人と対談する不定期連載『まりこサロン』。今回のゲストは沢村一樹さん。撮影は“スターの撮影現場”をイメージしてセットを組み、まりこさんと並んでいただきました。まりこさんは、NHKの連続テレビ小説『虎に翼』での沢村さんの演技を観て、改めてじっくり話をしてみたいと思ったそうで、今回の対談が実現しました!

共通点はふたまわり違う未年(ひつじとし)

加賀さん(以下敬称略) あなたも私も未年。

沢村さん(以下敬称略) 24歳も違うとは思えません。同じ干支で嬉しいです(笑)。

加賀 あなたとは年取って出会ったから親子の役はないね。

沢村 僕は俳優デビューが29歳と遅かったんです。

加賀 それまでは?

沢村 モデルをやっていました。

加賀 売れてたの?(笑)

沢村 鹿児島から役者をやりたくて上京しましたが、4年半はお金がなくて。その後、雑誌『MEN’SCLUB』の専属モデルになって食べてはいけました。

加賀 モデル出身、ライダー系出身とかいるじゃない。私は別に劇団出身が芝居上手いとも思わないの。私は不良出身で(笑)。

沢村 アイドル出身では?

加賀 いいえ。若いころ、私に演技を要求されると思ってなかった。映画『月曜日のユカ』(1964年)は映って面白い役だったから〝小悪魔〟と言われて。

沢村 見た目の可愛らしさと中身の強さのギャップが、小悪魔に見えたのかもしれません。

加賀 生意気なこと言ってたからね。津川雅彦さんは私が歩いてくると「ナイフを突き出してる女がくる」って(笑)。どこの現場でも最初は怖がられるのよ。

沢村 媚びないからじゃないですか?

加賀 もちろん媚びない。

沢村 やさしいし、嘘がつけないですよね。真っすぐで。

加賀 誰になんと思われるかは、重要なポイントではなく生きてきてるから。

沢村 見習いたい!

沢村一樹さん ジャケット[参考商品]/麻布テーラー、パンツ[参考商品]、その他/スタイリスト私物
加賀まりこさん ジャケット¥228,800、ワンピース¥140,800/ともにヨウジヤマモト(ヨウジヤマモト プレス)、その他/加賀まりこさん私物

楽しいのが大事。構えないほうがいい

加賀 去年、共演したときにあなたに「どうしたの?上手くなったわね」って言ったのよね。『虎に翼』(2024年)を観たときに、ひと皮剝けたって思った。それまでは雰囲気で芝居してる感じがして、芝居がうまい人って思わなかったの。

沢村 すごく嬉しいんですけど、僕の中では『虎に翼』は手応えがない役でした。

加賀 構えないほうがいいんじゃないの?『ザ・ロイヤルファミリー』(25年)は?

沢村 手応えないです(笑)。

加賀 とても哀愁があってよかった。お金持ちの役だから、ひとつ間違えたら、いやらしい男になっちゃうからね。

沢村 『虎に翼』は滝藤賢一さんや松山ケンイチさんがとても達者なんで。

加賀 あなたはボーッとしてたけど、それがよかったのよ。

沢村 ライアンというフレンドリーな役に救われました。

加賀 小林薫さんとかキラ星のごとく共演者がいて、そのなかであなたが印象に残ったの。

沢村 嬉しい!共演者とのバランスもよかったと思います。とても楽しかったんです。

加賀 〝楽しい〟が大事なのよ。

沢村 はい。『大女優殺人事件』(18年)では、古谷一行さんが犯人役、僕は刑事役でした。トリックを説明するページのシーンを和泉聖治監督に長まわしで撮っていただいたときは、すごく集中しましたし、なにより楽しかったです。

加賀 『やすらぎの郷』(17年)、『やすらぎの刻』(19年)も台詞が13ページとか普通。沢村 すごい!石坂浩二さん、橋爪功さん、八千草薫さん、浅丘ルリ子さん、野際陽子さんと。

加賀 みんな集中力が高かったし、いい緊張感があって、そういう現場は脳の洗濯になっていいのよね。撮影に4時間とってあるけど、1回でOKだから3時間巻きはしょっちゅう(笑)。

大人の雰囲気溢れる、笑いがいっぱいの和やかな撮影となりました。

台詞の覚え方 声を出す派、出さない派

沢村 舞台だと、後ろの席まで届く声の出し方とかむずかしいですよね。

加賀 でっかい声を出さなくても伝わるのよね。しっかり芝居を作れる人と自然体で上手い人がいるでしょう。橋爪さんはふわふわしてるけど、ちゃんと芯を食ってるのよ。

沢村 橋爪さんとご一緒したとき、台詞が多い役なのにNG出さないんです。台詞の覚え方を聞くと「写真を見るように台本を見ていると入ってくる」と。声は出さないで覚えるそうです。

加賀 私も声は出さない。

沢村 僕は耳から入れないと台詞が入ってきません。ずっとしゃべってます。

加賀 長い台詞があるのに、本番直前までどうでもいいことをしゃべってるのが石坂浩二さん。腹立つのよね。集中しようとしてるときだから、「いい加減、黙って!」って。

沢村 石坂さんは本当にすごい。

加賀 不思議よね。ああいう人の頭の中ってどうなってるんでしょうね(笑)。

Profile 加賀まりこさん

俳優。1943年東京・神田生まれ。高校生のときにスカウトされ、映画デビュー。類のない美しさと高い演技力で、映画、テレビ、舞台などで俳優として活躍。映画『泥の河』や『麻雀放浪記』、NHK大河ドラマ『毛利元就』『江~姫たちの戦国~』など出演作多数。近年も映画やドラマ、バラエティーのゲストなどオファーが絶えない人気ぶり。

Profile 沢村一樹さん

俳優。1967年生まれ、鹿児島県出身。ファッションモデルとして活躍し、1996年俳優デビュー。TBS系「浅見光彦シリーズ」、NHK大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語』、連続テレビ小説『ひよっこ』など、ドラマ、映画、CMと多方面で活躍。最近でもTBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」などドラマのほか、バラエティー番組でも引っ張りだこ。

撮影/下村一喜 スタイリスト/鬼塚美代子〔アンジュ〕(沢村一樹さん)、飯田聡子(加賀まりこさん) ヘア&メイク/ INOMATA[&’s management](沢村一樹さん)、 野村博史(加賀まりこさん) 文/小西恵美子

※素敵なあの人2026年4月号『まりこサロン Vol.16 俳優:沢村一樹さん×加賀まりこさん』より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。    

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

元記事で読む
の記事をもっとみる