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映画ライターが「第49回日本アカデミー賞」を大予想! 作品賞の“本命”はやはり…!?【3月13日授賞式】

  • 2026.3.13
賞レースの季節がやってきました。各映画賞が続々発表されています。そんな中、話題を集めている第49回日本アカデミー賞。2026年3月13日の授賞式を前に、映画ライターの筆者が予想してみました! ※画像:PIXTA
賞レースの季節がやってきました。各映画賞が続々発表されています。そんな中、話題を集めている第49回日本アカデミー賞。2026年3月13日の授賞式を前に、映画ライターの筆者が予想してみました! ※画像:PIXTA

2025年は日本映画から大ヒット作が連発した1年でした。アニメーションも含め、多くの人が映画館に足を運び、スクリーンで映画を見る楽しみを満喫したことでしょう。映画ライターとしてとてもうれしい1年でした。

映画界は、数々の映画賞でその年に劇場公開された作品の中から優秀作品が選ばれ、讃えられます。その中でも日本アカデミー賞は授賞式がテレビ放送されることもあり、大きな注目を集める賞。今年は3月13日に授賞式が行われます。その前に、第49回日本アカデミー賞・主要部門の最優秀受賞作、受賞者を予想してみます!

【筆者の予想】
◎:本命
○:対抗
△:大穴

【日本アカデミー賞選考基準】
2025年1月1日~12月31日に有料で劇場公開された作品の中から、劇場公開を目的として制作された40分以上の作品で、1日3回、かつ2週間以上、映画館のみで連続して上映された作品が対象となります。まず各部門の優秀賞が発表され、3月13日に最優秀賞が発表されます。

【日本アカデミー賞選考委員】
日本アカデミー賞の協会員(俳優、監督、脚本家、音楽家、映画会社関連、フリーの映画スタッフ)が全部門に投票して優秀賞、最優秀賞を決定します。

最優秀作品賞は『国宝』一択!

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会


【最優秀作品賞予想】
◎:『国宝』
○:『爆弾』
△:『ファーストキス 1ST KISS』
そのほかの優秀作品賞受賞作:『宝島』『TOKYOタクシー』

本命は『国宝』。興収200億円突破は見事。歌舞伎界を舞台に、芸に人生を懸けた男の狂気を描いた作品。リピーターも多く劇場で映画を見る喜びを再認識させてくれたことも大きい。2025年を代表する作品であることに間違いはありません! 最優秀作品賞は『国宝』一択でしょう。

対抗は原作を超える面白さと大好評の『爆弾』。大穴は迷いましたが、個人的な好みを大いに反映して『ファーストキス 1ST KISS』。ベースに死がありつつも、切なさとコミカルさがいい塩梅のとてもいい映画でした。

個人的には『8番出口』が優秀賞を受賞していないことが残念! ストーリーのないゲームを、ゲームの世界観を崩さずに、迷う男の人生に落とし込んだ傑作なのですが……。万人受けしないタイプだからでしょうかね。

※昨年の受賞作:『侍タイムスリッパー』

最優秀監督賞は『国宝』の李監督

【最優秀監督賞予想】
◎:李相日『国宝』
○:大友啓史『宝島』
△:永井聡『爆弾』
そのほかの優秀監督賞受賞者:内田英治『ナイトフラワー』、塚原あゆ子『ファーストキス 1ST KISS』

作品賞に続き監督賞も『国宝』の李監督が受賞するでしょう。準備、撮影、完成にいたるまで、ものすごい熱量で取り組んだことが映画から伝わってきました。大成功に導いたのは李監督の演出あってこそ。

対抗はこちらもすさまじい熱量で沖縄の歴史を描き切った『宝島』の大友監督。大穴は面白い原作をさらに面白く仕上げた『爆弾』の永井監督。

個人的には『敵』の吉田大八監督も入れてほしかった。現実と妄想の間をすり抜けるような演出、スピード感がありながらも心に刻まれるシーンも多く、素晴らしかったです。

※昨年の受賞者:藤井道人『正体』

最優秀主演男優賞・女優賞は吉沢亮&広瀬すずを予想

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会


【最優秀主演男優賞予想】
◎:吉沢亮『国宝』
○:長塚京三『敵』
△:妻夫木聡『宝島』
そのほかの優秀主演男優賞受賞者:松村北斗『秒速5センチメートル』、山田裕貴『爆弾』

最優秀主演男優賞は吉沢亮一択。この役のために歌舞伎の稽古を積み重ね、映画では吹き替えなしで実演。芸に人生を懸けた主人公の魂が乗り移ったような名演は今後語り継がれるのではないかと。

対抗は『敵』の長塚京三。現実と妄想の間を行き来する男。リアリティーと浮遊感をものにしていて目が離せませんでした。すでに第37回東京国際映画祭で主演男優賞、第17回TAMA映画賞で最優秀男優賞を受賞しています。大穴は『宝島』で第68回ブルーリボン賞の主演男優賞を受賞した妻夫木聡を予想。

※昨年の受賞者:横浜流星『正体』

(C)2025 A Pale View of Hills Film Partners
(C)2025 A Pale View of Hills Film Partners


【最優秀主演女優賞予想】
◎:広瀬すず『遠い山なみの光』
○:北川景子『ナイトフラワー』
△:松たか子『ファーストキス 1ST KISS』
そのほかの主演女優賞受賞者:倍賞千恵子『TOKYOタクシー』、長澤まさみ『ドールハウス』

筆者が一番選ぶのに悩んだのが主演女優賞。誰が受賞してもおかしくないんです。その中でも頭ひとつ抜けたのは『遠い山なみの光』の広瀬すず。2025年は『宝島』での好演もあること、そして第76回芸術選奨新人賞(映画部門)を受賞しているのも大きいのではないかと。

対抗は『ナイトフラワー』の北川景子。大胆な汚れ役に挑戦してインパクト大。第50回報知映画賞主演女優賞を受賞しています。大穴はとても複雑な役を軽やかに演じた『ファーストキス 1ST KISS』の松たか子。

※昨年の受賞者:河合優実『あんのこと』

最優秀助演男優賞・女優賞は佐藤二朗&森田望智か

(C)呉勝浩/講談社 (C)2025映画「爆弾」製作委員会
(C)呉勝浩/講談社 (C)2025映画「爆弾」製作委員会


【最優秀助演男優賞予想】
◎:佐藤二朗『爆弾』
○:松村北斗『ファーストキス 1ST KISS』
△:横浜流星『国宝』
そのほかの優秀助演男優賞受賞者:渡辺謙『国宝』、田中泯『国宝』

2025年後半、大きな話題をさらった『爆弾』でスズキタゴサクを怪演した佐藤二朗が受賞すると予想。すでに第50回報知映画賞、第80回毎日映画コンクール、第68回ブルーリボン賞、第99回キネマ旬報ベスト・テンで助演男優賞を受賞していますから、ほぼ受賞確実だと思われます。

対抗は2025年前半の話題をさらった『ファーストキス 1ST KISS』の松村北斗。映画後半に向かってエモーショナルなパフォーマンスを強めていく演技は圧巻でした。

また、『国宝』の横浜流星も素晴らしい演技だったのですが、昨年『正体』で最優秀主演男優賞を受賞しているので、大穴にしました。

※昨年の受賞者:大沢たかお『キングダム 大将軍の帰還』

森田望智(左) (C)2025「ナイトフラワー」製作委員会
森田望智(左) (C)2025「ナイトフラワー」製作委員会


【最優秀助演女優賞予想】
◎:森田望智『ナイトフラワー』
○:森七菜『国宝』
△:蒼井優『TOKYOタクシー』
そのほかの優秀助演女優賞受賞者:高畑充希『国宝』、寺島しのぶ『国宝』

最優秀助演女優は、第68回ブルーリボン賞など各映画賞の助演女優賞を受賞している『ナイトフラワー』の森田望智が大本命。演技の幅が広く、好感度の高い女性、悪役、セクシーなキャラなどなんでも演じられるオールマイティーな俳優。彼女の本領が発揮された作品でした。

対抗は、2025年『フロントライン』『秒速5センチメートル』でも好演した森七菜。特に『秒速5センチメートル』での演技は名演でした。大穴は『TOKYOタクシー』の蒼井優。やはり安定感があり、安心して見ていられる!

なお、この部門にも筆者はヒトコトあります。伊東蒼『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』が優秀助演女優賞に入っていない~! 好きな彼に思いを告げる長い長いシーンが素晴らしくてもらい泣きでしたよ。彼女は第47回ヨコハマ映画祭、第99回キネマ旬報ベスト・テンで助演女優賞を受賞しているのですが、なぜ入らなかったのでしょうか……。

※昨年の受賞者:吉岡里帆『正体』

第49回日本アカデミー賞授賞式を見るには?

授賞式放送日:2026年3月13日(金)
放送時間:21時~22時54分(日本テレビ系)※生中継ではありません

スター俳優が集まる華やかな授賞式が楽しみ! 皆さんもぜひ予想してみてください。予想すると授賞式がさらに面白くなりますよ。

<参考>
第49回日本アカデミー賞 公式Webサイト

文:斎藤 香(映画ガイド)

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