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結婚式で友人から「地味婚」と揶揄されてモヤモヤ...一年後友人から一つの知らせが届いた

  • 2026.3.4
ハウコレ

私たちの結婚式は、家族と本当に親しい友人だけを招いた小さなものでした。派手な演出はなかったけれど、自分達らしい式にしたい。

夫婦でそう話し合って決めたことでした。その選択に、後悔はありませんでした。ただ、思いがけない言葉に胸を刺されることになるとは、あの日の私は想像もしていなかったのです。

「地味婚ね」と言われた日

式の後、友人グループのひとりからこう言われました。「アットホームな式だったね。地味婚って感じ? 私はちゃんとした式場で挙げるつもりだから」。笑顔で言われ、どう返していいかわかりませんでした。言い返す間もなく話題は変わり、私はただ曖昧にほほ笑むしかなかったのです。

その夜、SNSを開くと、その友人が投稿しているのが目に入りました。「友達の結婚式行ってきた。アットホーム(笑)」。「(笑)」のひと文字が、じわじわと胸に沁みました。私たちが大切にした空間を、誰かに面白おかしく消費されたような気持ちになり、しばらくスマホを閉じることができませんでした。

それでも、あの式は温かかった

悔しさが残る日々の中で、何度もあの日のことを思い返しました。小さな会場に集まってくれた人たちの顔。母が涙をぬぐっていた横顔。友人が手作りしてくれたメッセージカード。一人ひとりとゆっくり言葉を交わせたのは、少人数だったからこそでした。「地味」と言われた式には、派手さの代わりに、確かな温度がありました。比べる必要なんてなかったのだと、頭ではわかっていても、あの一言はときどき思い出したように胸の奥を突きます。それでも、「私たちはこれでよかった」と、そう思い直す夜を何度も重ねていきました。

一年後、届いた知らせ

それからおよそ一年が経った頃、SNSにその友人のストーリーが流れてきました。婚約が解消になったこと、式場のキャンセル料が重くのしかかっていること。あれほど「ちゃんとした式場」にこだわっていた彼女の計画が、すべて白紙に戻ったのだと知りました。正直に言えば、複雑な気持ちでした。「ほら見たことか」とは、どうしても思えなかったのです。あの言葉で傷ついたのは事実ですが、誰かの人生が崩れることを喜べるほど、私は器用ではありませんでした。ただ黙って画面を閉じて、深く息をつくことしかできなかったのです。

そして...

ある日、ふと結婚式のアルバムを開きました。小さな会場に、柔らかい光が差し込んでいる写真。笑い合う家族の顔。大きなブーケの代わりに、庭で摘んだ花を夫が持っている一枚。どれも飾らない、ありのままの瞬間ばかりでした。「地味」と呼ばれたこの式を、私は今でも誇りに思っています。ふと、あの友人からメッセージが届いていたことに気づきました。けれど開いてみたものの、何と返せばいいのかわからず、そのまま閉じました。あの日選んだことは間違っていなかった。アルバムをそっと閉じながら、心の中でそっとそう思えたことが、何よりの答えでした。

(20代女性・販売職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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