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エアコン使用時間はほぼ同じ…寒い時期の電気代が「夏より高い」納得の理由 事業者が教える“湿度の盲点”

  • 2026.3.1
暑い時期よりも寒い時期の方が電気代が高くなる理由とは?(画像はイメージ)
暑い時期よりも寒い時期の方が電気代が高くなる理由とは?(画像はイメージ)

3月になりましたが、朝晩はいまだに冷え込みが厳しい状態が続いています。暑い時期だけでなく寒い時期もエアコンを使用している人は多いとは思います。しかし、使用時間はほとんど変わらないはずなのに、なぜか気温が低い時期の方が、電気代が高いと感じたことはありませんか。

NTTドコモ(東京都千代田区)イエナカサービス部のドコモでんき「エコ得プログラム」担当の村松夢斗さんは、「エアコンに関しては、暑い時期よりも寒い時期の方が、電気代が高くなる傾向にあります」と話します。

寒い時期は暖房を我慢するのではなく、エアコンの仕組みを理解することで、効率的に電気代を抑えることが可能だといいます。そこで、寒い時期特有の電力消費のメカニズムや、家庭で無理なくできる効果的な節電対策などについて、村松さんに聞きました。

電気代が高くなる原因は「外気温との差」

寒い時期にエアコンを使うと、暑い時期以上に電気代が高くなる原因について、村松さんは「外気温と設定温度の差が夏以上に大きくなることが関係しています」と話します。

エアコンは、ヒートポンプという仕組みを使って、熱を移動させることで部屋を暖めたり冷やしたりしています。このとき、外の気温と設定温度の差が大きければ大きいほど、より多くの電力が必要になるということです。

例えば、夏に外気温が35度の地域でエアコンの冷房を27度に設定した場合、その差は「8度」です。一方、冬に外気温5度の地域でエアコンの暖房を20度に設定した場合、その差は「15度」にもなります。このように、夏に比べて冬の方が埋めなければならない温度差が大きいため、それだけエアコンにかかる負担も大きくなり、多くのエネルギーが必要になることが分かります。

さらに寒い時期特有の現象として霜取り運転の存在も見逃せません。外の気温が低いと室外機に霜が付きます。エアコンはこの霜を溶かすために、定期的に暖房を一時停止して熱を使います。つまり、部屋を暖めていないのに、霜を溶かすために電気を使っている時間が発生するのです。

このように大きな温度差や霜取りなどのロスが重なることで、寒い時期の電気代はどうしても高くなってしまいます。

設定温度を「上げずに」暖める鍵は「湿度」

2月から3月は朝晩の冷え込みが厳しく、電気代が気になってもエアコンの設定温度を下げるのが難しい時期です。そこで、無理に設定温度を下げる必要はありません。大事なのは湿度のコントロールです。

人間の体感温度は湿度に大きく左右されます。一般的に、湿度が10%上がると、体感温度は1度上がるといわれています。つまり、エアコンの設定温度を20度にしていても、加湿器などで湿度を上げるだけで、体感としては21〜22度の暖かさを感じることができます。

エアコンは設定温度を1度上げるだけで、消費電力が約10%上がるといわれています。リモコンで温度を上げる前に、まずは湿度を上げることで、エアコンの効率は大きく改善します。

「循環」と「掃除」がポイント

他にすぐに実践できる効果的な対策として、村松さんは次の2点を挙げています。

【サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させる】暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へと移動する性質があります。そのため、エアコンで暖めても、その熱の多くは天井付近にたまってしまいます。足元が寒いからといって設定温度を上げてしまうのは非常にもったいないことです。サーキュレーターや扇風機はエアコンの対角線上に置き、天井に向けて風を送ると、天井にたまった暖気と足元の冷気がかき混ぜられて循環し、足元の体感温度を上げることができます。

【フィルターを掃除する】冬のエアコンは夏よりも重い負荷がかかっています。フィルターがホコリで詰まっていると、エアコンは余計なパワーを使ってしまいます。環境省が公表するデータでも、2週間に1回フィルター掃除をすることで、5%程度の節電効果があるとされています。

このような基本的な取り組みを見直すだけで、電気代を抑えられることが分かりました。ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

オトナンサー編集部

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