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家庭的な雰囲気で愛される、景観もご馳走の韓国・ソウルのマンドゥ店『紫霞ソンマンドゥ』。

  • 2026.2.27
上は餃子入りスープ、下は餅入り餃子スープ各20,000W。餅は小さな雪だるま形の開城(ケソン)式。餃子は、ほうれん草、ビーツ、人参で色づけ。おかずのキムチと。
スタッフ3人で蒸し餃子( 4個9,000W)を製作中。
この屋敷の主でもある店主のパクさん。後ろに見えるのが醤油甕。
スペシャリテでもあるジャハ冷菜(小)35,000W。もち米粉をつけてじっくり揚げたつる人参、えび、きゅうりを松の実で和えたもの。松の実の皮をむくのは祖母亡き後、店主の役目に。

家庭的な雰囲気で愛される、景観もご馳走のマンドゥ店。

ソウル北部の付岩洞の高級住宅街の一角。小さなしゃれた看板を横目に石段を上るとテラス席、その先に並ぶ醤油甕を見ながら玄関へ。まるで、誰かの家にお邪魔する感じだ。2階の席に上がると、目の前に山並みが広がり、気分が上がる。
店主、パク・ヘギョンさんの家では、お正月に家族でマンドゥ(餃子)を作るのが恒例だった。皮は男性陣が作り、女性たちが中身を詰めるのが決まりだった。あるとき、知り合いの知り合いがマンドゥ店を始めたのだが、食べてみたら「私のほうが上手だと思って(笑)」、友人たちに食べてもらったのが始まり。弟の嫁と2人で「おもしろいことをしよう」と、マンドゥ用の器を20個買い、あとは家にあるものを活用し、駐車場にパラソルを3つ広げ、お店ごっこ的に店を始めた。最初は反対されたが、102歳まで生きた祖母は、キムチを漬けたり、この店のアイデンティティともいうべき醤油を造ったりと、陰から支えてくれた。
マンドゥはもちろん、調味料も、何から何まで手作り。化学調味料不使用。丁寧な手仕事から生まれる、どこにもないやさしい味が評判を呼び、いつの間にか、自宅がどんどんレストランになっていった。看板メニューのマンドゥグッ(餃子スープ)の餃子はかなり大きめ。具材は豚肉と牛肉、緑豆もやしと豆腐。スープは牛肉を5〜6時間煮て醤油で調味したものだ。

紫霞ソンマンドゥ자하손만두/ジャハソンマンドゥ付岩洞(プアムドン)

「古いと思われないよう、常に研究を重ねています」と店主。メニューには、夏に食べるきゅうり入りの四角く包んだ蒸し餃子・ピヨンスー(12,000W)も。

Shop Data 종로구 백석동길 12/12, Baekseokdong‒gil, Jongno‒gu 11:00~20:15LO 月休 Instagram @jaha_sonmandoo

文・P(ぴい)

食のライター&エディター。2年ぶりのソウル、取材先のストーリーがおもしろくてつい長居。お店の歴史を知ると、訪ねる喜びもおいしさも倍増。ソウルますますおいしいよ

photo : Sachie Abiko coordination : Sung eun Kong cooperation : Jinon Kim & Hyejin Kim (TOKYO DABANSA)

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