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1日に“3リットルの水”を摂取する30代女性→「体にいいことをしている」はずが…その後、体に起きた“驚きの異変”に「なぜ?」

  • 2026.4.3
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

スポーツジムの管理栄養士として、栄養面からダイエットや健康維持のサポートをしている工藤まりえです。

美容や健康のために、憧れの人の食生活をそのまま真似する人は少なくありません。

しかし、体格や生活習慣が違えば同じ食事が合うとは限りません。実際に、田中みな実さんの食生活を参考に、朝食を大量のフルーツにし、1日に数リットルの水を飲む生活を続けた結果、体調を崩してしまった女性の事例を、管理栄養士の視点から紹介します

憧れを信じた結果…体に起きた小さな異変

「同い年なのに、どうしてこんなに違うんだろう」
そう感じたことがきっかけでした。

37歳女性のNさんが憧れていたのは、美容意識の高さで知られる 田中みな実 さん。

同世代でありながら、内側から整った美しさに強く惹かれ、雑誌やSNSで紹介されている美容法を参考に、「同じことをすれば自分も変われるかもしれない」と考えるようになりました。

取り入れたのは、朝食をフルーツ中心の内容に変更し、さらに、水も1日に3リットル飲む習慣をスタート。「これで体はきれいになるはず」と疑いはありませんでした。

実は当初、私は一般的な1日3食のバランスの取れた食事を提案していました。しかしNさんは「でも田中みな実さんはこうしているから」と、その方法を優先し、なかなか受け入れようとしていただけませんでした。

ジャンクフードや甘いものを控えている点は、とても良い変化です。ただ、この食生活がご本人に合っていればいいのですが…。その時点では、そう見守るしかありませんでした。

体に起きた異変…“美容のはず”が不調に変わった瞬間

変化がはっきりと現れ始めたのは、生活を続けてしばらく経った頃でした。

まずAさんを悩ませたのは、水分摂取による変化でした。1日に3リットルの水を飲むために、午前中に1リットル、午後1リットル、帰宅後1リットルとノルマを設けていました。

すると、明らかにトイレの回数が増え、仕事中も何度も席を立つように。会議中や外出時にもタイミングを気にすることが増え、次第に仕事への集中を妨げるようになっていきました。

それでも、なんとか続けようとしていたAさんですが、気づけば日中の摂取量が1リットルほどにとどまることも。すると今度は、「全然足りていない」と強い罪悪感を抱くようになっていきました。

本来、体のために始めたはずの習慣が、いつの間にかプレッシャーへと変わっていたのです。

さらに、食事面でも変化が現れ始めます。

朝食としてフルーツをしっかり食べているにもかかわらず、午前中の早い段階で強い空腹感を感じるように。

加えて、日中のだるさや集中力の低下、夕方のむくみといった不調も重なり、「体にいいことをしているはずなのに、なぜ?」という疑問が大きくなっていきました。

「果物なら太らない」は本当?見直したい食習慣のポイント

Nさんの食生活を振り返ると、「体に良さそうなもの」に偏っていたことが見えてきました。

果物はビタミンや食物繊維が豊富で美容にも役立つ一方、果糖という糖質も多く含まれます。朝食をフルーツだけにすると血糖値が上がりやすく、その後下がることで強い空腹感につながることがあります。

また、朝食をフルーツだけにすると、タンパク質や脂質は十分な量をとることができません。たんぱく質や脂質が不足することでエネルギーが持続せず、だるさや集中力の低下を招く原因にもなります。

さらに水分も、「多く飲めばいい」というわけではありません。過剰な摂取は体への負担となり、むくみやだるさにつながることもあります。

そこで私からは、まず「1日3食、基本を大事にした食生活に戻すこと」を提案しました。

朝食を抜くひとが多いなか、しっかり朝食を準備して食べている生活習慣は素晴らしいので、フルーツだけでなくヨーグルトや卵などのたんぱく質を組み合わせ、主食も適度に取り入れること。

水分も量ではなく体のサインを目安に調整することをお伝えしました。

その後Nさんは食生活を見直したことで体調が安定し、たんぱく質をしっかり摂るようになってからは、肌や髪の艶がよくなったと実感するように。

現在は無理のない食事を続けながら、ボディメイクにも前向きに取り組んでいます。

憧れをそのまま真似るのではなく、自分に合う形に整えること。それが美容と健康を守る近道です。


 監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。