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「25年で+1249%成長」世界で広がる“金”の相場上昇…一体なぜ?→お金のプロが明かす、ゴールドに投資すべき“真の理由”

  • 2026.4.3
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「分散投資は、無知に対するリスクヘッジだ」

投資の神様バフェットのこの言葉は、目利きが難しい個人投資家こそ、自らの限界を認め「分散」という盾を持つべきだという教えでもあります。投資に必勝法はありませんが、確かな防衛策は存在するのです。

本記事では、成長を担う株式に加え、暴落時のクッションとなる「債券」や、地政学リスクに強い「ゴールド」を組み合わせ、不透明な時代から資産を守り抜くための戦略について解説します。

【本記事は、ロジャーパパ(米国株投資家・YouTuber)・著『100年変わらないお金持ちの真実 投資できちんと利益を出すための格言43』(KADOKAWA)より一部抜粋して掲載しています。】

「株式+債券・金」の分散投資メリット

分散投資は、無知に対するリスクヘッジだ―― ウォーレン・バフェット

1964年から2018年の54年間で、約1万9000倍のリターンという驚異的な運用実績を誇る「投資の神様」ウォーレン・バフェット。
やや皮肉めいたこのバフェットの格言は、むしろ「分散投資はあなたをリスクから守ってくれる重要な投資戦略だ」というポジティブな解釈で捉えるべきでしょう。

大恐慌や地政学リスクなどによって株式市場が大きく下落したときに備え、株式以外の複数の金融資産によるアセットアロケーション(資産配分)を行うことが大切です。株式だけでなく、債券、コモディティ、為替、不動産などに資産を割り振って、株式市場が下落した際の資産の目減りを抑制するのです。

そのもっともシンプルな組み合わせは、「株式+債券」です。債券にも国が発行する「国債」や、企業が発行する「社債」などがありますが、とりわけ米国や先進国の国債はリスクがかなり低い資産といえるでしょう。

国債は元本保証であり、一定期間が経つと購入時に約束された金利通りの利子を乗せて償還されます
。例えば、米国債の10年債が利率3%のときに1000万円分を購入したら、米国が財政破綻しない限り、10年後に1000万円はそのまま償還されます。
現実的に考えて、先進国、まして米国が財政破綻することは考えられないため、国債はリスクがかなり低い投資商品ということができます。
資産総額が大きい投資家ほど、資産の数十%から半分は守りの投資として債券を保有するのが一般的です。

ゴールドもまた、株式や債券と異なるロジックで値動きを示す資産のため、分散投資によく用いられます。

債券やゴールドは暴落時のクッションになる一方、米国株に比べて成長性はゆるやかです。そのため、ポートフォリオを構成するうえでは、債券やゴールドをどの程度の配分とするかがポイントとなります。

総資産が大きく、高いリターンよりも資産を減らさない安全性を求めるのなら、債券やゴールドの比重を高くし、まだまだ総資産が少なく、積極的に資産形成をしたいのなら、リスクを負って株式の比率を高めるというのが一般的といえます。

なぜ今「有事の金」なのか?

「S&P500」は、2000年以降の25年間で+427%、約4.3倍に成長しました。素晴らしい実績です。
しかし、ゴールドはその約3倍の+1249%、10倍を超える圧倒的な上昇を見せています。

この背景には、地政学リスク的な「有事」が立て続けに起きている近年の状況があります
ロシアのウクライナ侵攻、イスラエル・パレスチナ紛争、南米のベネズエラ・ガイアナ間の領土問題、そして、中国・台湾の不穏な状況などにより、「第3次世界大戦が起こるのではないか?」という不安の声まで聞かれます。
そのため、資産を安全なゴールドに変える動きが継続的に生じ、世界的な金相場の上昇につながっているというわけです。

金相場が上がり続けているもうひとつの理由は、多くの国家が積極的にゴールドを買い集めているからです。
現代の支払いは振込が基本ですから、国際送金システムからの除外は、あらゆる国際取引に支障をきたすものです。

この国際送金システムは米ドル建てであり、ドルが信用されているから成り立つシステムです。
そこで、欧米勢力と覇権を争う中国やロシアなどの大国は、自国の通貨を基軸とした独自の国際送金システムを立ち上げ、そのネットワークを各国に広げようと動いています。そのために必要なことは、自国通貨の国際的な信用です。よって、これらの大国は、積極的にゴールドを買い集めているのです。なぜなら、価値の変わりにくいゴールドを中央銀行で大量保有していれば、自国通貨の信用に直結し、独自の国際送金システムを構築する準備となるからです。

このような各国の動きは、ゴールドの安全資産としての価値も高めています。大恐慌や経済危機が起こった際は金相場も下落しますが、個人投資家や企業・団体がゴールドを売却したとしても、大量保有する国家は買い集めが目的のため、ゴールドを売却しません。そのため、従来以上に金相場下落の歯止めになっているという背景があります。

知識がないからこそ大切な「分散投資」という賢い選択

バフェットが説く通り、分散投資は不確実な市場から資産を守る最強の盾となります。

知識がないからこそ、株式とともに、安定した債券と有事に強いゴールドを組み合わせる分散投資は賢い選択と言えるのかもしれません。

しかし、単に流行りに乗るのではなく、暴落を支える債券や地政学リスクに強い金の役割を正しく理解し、根拠を持って資産を配分することが賢明な投資への第一歩です。

地道な学びと実践を味方につければ、月々の積み重ねが将来の安心へと繋がる数千万円の資産形成を可能にしてくれるでしょう。


ロジャーパパ(米国株投資家・YouTuber)・著『100年変わらないお金持ちの真実 投資できちんと利益を出すための格言43』(KADOKAWA)より