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「最低限知っておくべき」お金のプロが断言。投資で損しないために、必ず確認すべき「3つの指標」とは?

  • 2026.3.30
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「手軽に、短期間で大儲けできる必勝法はないだろうか?」投資を始める誰もが一度はそう願いますが、残念ながら投資に必勝法はこの世に存在しません。 世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズも語るように、確かなリターンを掴む唯一の道は、地道な学びと分析にあります。

本記事では、その「地道な努力」の指針となる、米国市場をマクロ・ミクロの両面から読み解くための必須チェック項目を整理しました。

【本記事は、ロジャーパパ(米国株投資家・YouTuber)・著『100年変わらないお金持ちの真実 投資できちんと利益を出すための格言43』(KADOKAWA)より一部抜粋して掲載しています。】

投資に「必勝法」はなく、地道な努力あるのみ

自分で調べた会社の株を買いなさい。さもなければ、家で映画を観ているほうがいい。幸運は、常に努力を怠らない人のもとへ訪れるーージム・ロジャーズ

格言の主は、ジム・ロジャーズ。ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスと並ぶ「世界三大投資家」のひとりに数えられ、驚異的な投資実績を残した投資家として知られます。

「世のなかには、とても頭がいいのに成功していない人たちがたくさんいます。容姿端麗でも、才能に恵まれていても、学歴が高くても、まったく芽が出ない人がいる。成功するのは、粘り強くやり続けられる人だけです」

そのようにロジャーズが語った記録も残されており、努力の人であることがうかがえます。

冒頭の格言もまた、「投資は自分の頭で考え、努力をしなければ成功できない」と語っています。他人の語る「必勝法」や「コツ」、アナリストの予測に頼るのではなく、自分自身が相場を理解する努力が欠かせないのです。

経済や株式投資は「マクロ視点」と「ミクロ視点」で学ぶ

株式投資を学ぶには、まず、あらゆる観点から経済や株式投資の知識に触れることです。

米国経済をマクロ視点で捉えるためにチェックするもの

わたしがもっとも重視する情報のひとつは、FRBが年8回実施するFOMC(米連邦公開市場委員会)です。FOMCでは現在の景況判断や政策金利の方針を発表するのですが、投資家にとって今後の株価を予測するうえで超重要な情報であり、声明次第で株価は大きく変動します。

その他、米国経済をマクロ視点で俯瞰して見るには、米国の経済指標に目を通すことが大切です。例を挙げると、以下のような経済指標を米国の公的機関が無料で公表しています。

  • ISM製造業景況感指数(毎月第1営業日発表) 全米供給管理協会(ISM)が算出する、製造業の景況感を示す指数
  • ISM非製造業景況感指数(毎月第3営業日発表) ISMが算出する小売業・サービス業などの非製造業の景況感を示す指数
  • 非農業部門雇用者数(毎月第1金曜日発表) 労働省が発表する雇用統計のひとつ。農業部門を除く産業で働く雇用者数がわかる
  • 米国消費者物価指数(毎月中旬発表) 労働省が発表する、米国国内の物価の変動を表す経済指数
  • 小売売上高(毎月中旬発表) 商務省が発表する、米国国内の小売業・サービス業の売上高を集計した指標。米国の個人消費の動向がわかる
  • 実質GDP(四半期ごと) 商務省が発表する、国内で生産されたモノやサービスの付加価値を表すGDP(国内総生産)から、物価変動の影響を取り除いた指標

ミクロ視点で捉えるためにチェックする「6つの指標」

マクロ視点が経済指標であれば、逆にミクロ視点にあたるのが企業の決算書です。決算書を読むことで、その企業単体の実績や将来性を図ることができます。

ただし、決算書をすべて読み解くには、それなりに財務会計の勉強が必要です。そこでまずは、最低限知っておくべき指標として、以下の3つの指標をチェックすることからはじめてください。

3つの指標 
①売上高 ②EPS(1株あたり当期純利益) ③業績ガイダンス

①の売上高は、企業が商品やサービスを販売して得た総収入のことで、企業の成長性を測るもっとも基本的な指標です。

②のEPS(1株あたり当期純利益)は、純利益(最終的な儲け)を発行済株式数で割ったものです。つまり、「1株あたり、どれだけの利益を生み出しているか」を示す数字であり、投資家がもっとも注目する指標のひとつです。

③の業績ガイダンスとは、業績見通しのこと。第1四半期から第3四半期までは、まだ通期の業績がわからないので、企業がみずから業績の予測と根拠を株主に開示しています。ガイダンスといえるほど詳細な説明をしない企業もありますが、少なくとも通期での売上高と当期純利益の見通しは記載されます。

この3つを理解したら、次は④PER(株価収益率)、⑤PBR(株価純資産倍率)を理解していきましょう。これらは、株価が「割安」か「割高」かを判断できる指標です。そして最後に、もっとも重要な指標が⑥ROE(自己資本利益率)です。

④のPER(株価収益率)は、株価がEPS(1株あたり当期純利益)の何倍になっているかを示すもので、投資家がその企業の将来性にどれだけ期待しているかを表す指標です。 
PERが低い場合、株価が利益に比べて低い水準にあることを示し「割安」と判断されます。市場がその企業の将来の成長にあまり期待していないか、あるいはなんらかの理由で株価が一時的に下落している可能性があります。

⑤のPBR(株価純資産倍率)は、株価がBPS(1株あたり純資産)の何倍になっているかを示していて、企業の「資産価値」から見て現在の株価が割安か割高かを判断する指標です。PERが「稼ぐ力(利益)」を評価するのに対し、PBRは「会社の持っている資産」を評価するという点で視点が異なります。

最後に、⑥ROE(自己資本利益率)は、企業が株主から預かった資本をどれだけ効率的に利益に変えているかを示す指標です。ウォーレン・バフェットをはじめとする著名投資家が投資判断で最重視する指標のひとつであり、企業の収益性と競争力をひとつの数字で表現できるため、株主視点での投資効率を直接的に測る普遍的な尺度として世界中で使われています。
理想的な投資先は「15%以上のROEを10年間維持」「負債比率が低い」「利益が安定成長」という条件を満たす企業といえるでしょう

「負けない投資」への地道な一歩は“知識の土台づくり”から

投資に絶対の正解はありませんが、データに基づき負けない確率を高めることは可能です。PERやPBRで株価の妥当性を測り、バフェットも重視するROEで「稼ぐ効率」を見極めましょう。

15%以上のROEを長期維持する企業は有力な候補となります。

大切なのは、一次情報である経済指標や決算書を自ら確認する習慣です。地道なリサーチで知識の土台を築くことが、長期的な資産形成において真の成功をたぐり寄せるでしょう。


ロジャーパパ(米国株投資家・YouTuber)・著『100年変わらないお金持ちの真実 投資できちんと利益を出すための格言43』(KADOKAWA)より