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「結局ダイニングで仕事している」新築でワークスペース作ったのに…元注文住宅営業マンが明かす"2つの落とし穴"

  • 2026.3.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

コロナ禍以降、「家の中に仕事ができる場所がほしい」というニーズが急増し、新築やリフォームでワークスペースを設ける人が増えました。

しかし、「結局ダイニングで仕事している」「せっかく作ったのにあまり使えていない」という後悔の声も少なくありません。なぜ、そんなことになるのでしょうか?

この記事では、「時間帯」と「電波」という2つの問題を解説しながら、後悔しないワークスペースづくりのヒントをご紹介します。

「スペースを有効活用」のつもりが…寝室ワークスペースの落とし穴

ときどき見かけるのが、「寝るだけだともったいないから」という理由で、寝室の一角にデスクを置いてワークスペースにするケースです。

図面上では「スペースを有効活用した賢い間取り」に見えます。

ところが、子どもや配偶者が先に就寝してしまうと、明かりを灯すこともキーボードの音を立てることも難しく、実質的に作業が不可能な空間になってしまいます。

「寝室ワークスペース」は、家族全員の就寝・起床リズムが揃っている家庭でなければ成立しづらい間取り、と言わざるを得ません。

図面には描かれない「Wi-Fi」という現代の盲点

寝室ワークスペースには、もうひとつの盲点があります。Wi-Fiの電波です。

多くの家庭では、Wi-Fiルーターをリビングや廊下など、家の中心に近い場所に設置しています。

寝室ワークスペースが家の端や2階の奥に位置する場合、ルーターとの距離や間の壁、建物の構造などが電波を減衰させ、通信速度が落ちます

一般的な間取り図には電波の強弱は描かれません。使い始めてから「ここではビデオ会議がまともにできない」と気づく――これこそ、現代ならではの見落とされやすい失敗の典型です。

在宅勤務において、通信の不安定さは仕事のパフォーマンスと信頼性に直結します。だからこそ、ワークスペースを計画する段階で、電波環境まで視野に入れておく必要があります。

失敗しないワークスペースをつくるための3つの視点

では、どうすればよいのでしょうか。

そのワークスペース、個室にできませんか?

まず、仕事に使うワークスペースは個室にできないか検討してみてください。

完全な個室が難しい場合でも、寝室とは別の部屋に設けるか、廊下や階段ホールを活用できれば、時間帯の制約から解放されます。

家族は何時に寝て、何時に起きますか?

検討段階では、自分だけでなく家族の生活リズムも考慮したいところです。

誰がいつ寝て、誰がいつ起きているか――そのタイムラインを想像しながら間取りを見ることが、後悔を防ぐ第一歩になります。

Wi-Fiの電波は、そこまで届きますか?

ネットワーク環境については、新築なら設計段階で有線LANの配管を仕込んでおくと安心です。リフォームで後から配管工事をすると、一般的に新築時より費用がかさみます。

既存住宅であれば、たとえば「中継器」や「メッシュWi-Fi」などの活用が電波問題の解決策になります。必要に応じて、コンセントや機器の置き場所を確保しておきましょう。

なお、こうした配置やネットワーク環境の計画は、設計の初期段階ほど柔軟に対応できます。新築やリフォームをお考えの方は、早めに設計担当者へ相談してみてください。

間取り図を「24時間のタイムライン」で見てほしい

ワークスペースの成否は、「いつでも使える独立性」と「安定したネットワーク環境」の2点で決まります。

間取り図を見るときは、静止した平面だけでなく、家族が動く「24時間のタイムライン」を想像してみてください。

また、「インターネットにつながり続けること」は、現代の住まいづくりにおける必須条件です。

生活リズムに合った配置と、ビデオ会議に耐えるWi-Fi環境――この2つを整えることが、後悔しないワークスペースづくりの鍵となります。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、ライターとして独立。年間200組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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