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「新築駅前タワマンが家賃8万?!」相場20万なのに…破格の理由を調べたら→30代会社員を襲った“違和感の正体”

  • 2026.3.25
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

部屋探しをしていると、ときどき「なぜこんなに安いのだろう?」と驚く物件を見かけることがあります。駅前の人気マンション、築浅、設備も十分。それなのに家賃は相場の半額以下。

「もしかして掘り出し物?」

そう思って問い合わせた経験がある方も多いのではないでしょうか。しかし、不動産の世界では相場から大きく外れた価格には必ず理由があります。

今日は、駅前タワーマンションで「家賃8万円」という破格の物件を見つけた友人が、思わぬ現実に直面したエピソードをご紹介します。

安すぎる物件の裏側にある事情と、物件探しで失敗しないためのポイントについてお話しします。

相場20万円のタワーマンションが「家賃8万円」

数年前、友人の30代会社員のAさんが部屋探しをしていたときの話です。

Aさんが希望していたのは、駅近のタワーマンションでした。通勤の利便性を重視しており、多少家賃が高くても立地を優先したいと考えていたそうです。

ある日、不動産ポータルサイトで目に入ったのが、駅前の人気タワーマンション。そのマンションは、空きが出てもすぐに埋まることで知られている物件です。同じタイプの部屋の家賃相場は、だいたい20万円前後。

ところが、その掲載情報では「家賃8万円」と表示されていました。Aさんは思わず声を上げたそうです。

「え、安すぎないか…?」

もちろん疑問はありましたが、同時に「もしかしたら急いで貸したい事情があるのかもしれない」とも考えたそうです。すぐに問い合わせの電話を入れました。

問い合わせた瞬間に「申し込みが入りました」

Aさんが電話で物件名を伝えると、担当者はこう言いました。

「申し訳ありません。そのお部屋は先ほど申し込みが入りました」

掲載を見つけてすぐに問い合わせたにもかかわらず、すでに埋まったという説明です。すると担当者は続けました。

「ただ、似た条件の物件がいくつかあります。ご紹介できますよ」

その後紹介されたのは、同じエリアの別のマンション。家賃は18〜22万円ほどでした。Aさんが見ていた「家賃8万円」の物件とは、まったく違う水準です。そのときAさんは、ふと疑問を感じたそうです。

「さっきの8万円の部屋は…本当にあったのだろうか?」

いわゆる「おとり物件」の典型パターン

このケースは、不動産業界でよく知られている「おとり物件」の典型的なパターンです。おとり物件とは、実際には契約できない可能性が高い物件を広告に掲載し、問い合わせを集める手法を指します。

問い合わせが来た段階で

「その物件は申し込みが入りました」「別の物件をご紹介します」

と別の物件を案内する流れです。

ただし、すべてが悪意のある広告とは限りません。実際の現場では、次のような理由で掲載情報が残っているケースもあります。

  • 掲載情報の更新が遅れている
  • 担当者の入力ミス
  • すでに募集終了した情報が削除されていない

とはいえ、不動産の現場で長く仕事をしていると感じることがあります。相場から極端に外れた価格には、必ず理由があるということです。

プロがまず確認するのは「相場」

相場から大きく外れた価格の物件を見つけたとき、不動産のプロが最初に確認するのは「周辺の家賃相場」です。特に次のようなデータを確認することが基本です。

  • 近隣の成約家賃(実際に契約された家賃)
  • 同じマンションの過去の募集賃料や契約事例
  • 周辺マンションの家賃水準

これらを比較すると、その価格が現実的かどうかはある程度判断できます。

同じマンションの相場が20万円前後であれば、8万円という家賃は明らかに不自然です。賃貸市場では、同じマンションの家賃が半額になることはほとんどありません。

もし本当にその条件で募集されるなら、ポータルサイトに掲載される前に入居者が決まるケースが多いものです。そのため、相場より極端に安い物件を見つけたときは「お得な物件かどうか」よりも「なぜ安いのか」を確認することが大切です。

安すぎる物件には必ず理由がある

部屋探しをしていると「こんなに安い物件があるのか」と感じる瞬間があります。条件が良いのに家賃が低いと、つい「早く申し込まないと」と焦ってしまうものです。

しかし、今回のように相場より極端に安い物件には必ず理由があります。

Aさんは、すぐに契約することはありませんでした。そのため大きな損失にはなりませんでしたが、もし「安さ」だけで判断して別の物件を急いで契約していたら、後悔していた可能性もあります。

部屋探しでは、次の点を落ち着いて確認することが大切です。

  • 掲載価格が周辺相場と比べて大きく離れていないか
  • 募集情報が最新かどうか
  • 担当者に安い理由を具体的に確認する

物件探しでは、条件の魅力だけに目を向けると判断を誤りやすくなります。冷静に情報を確認し、納得できる理由がある物件を選ぶことが、後悔を防ぐポイントです。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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