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「年齢=彼氏いない歴」の29歳が会社一のイケメンと一夜を? 不器用すぎる恋愛初心者のワンナイトからはじまる恋

  • 2026.2.24

【漫画】本編を読む

『わたしの処女をもらってもらったその後。』(ぴらにあ。:漫画、高岡未来:原作/KADOKAWA)は、恋愛に慣れていないからこそ生まれる不安や自己否定を丁寧にすくい取りながら、純愛として描いている点が胸を打つ作品だ。

主人公・真野美咲は、年齢=彼氏いない歴を更新し続け、処女で恋愛経験がないことを強いコンプレックスとして抱えてきた29歳の女性だ。処女を拗らせた結果、前後不覚の酔った勢いで、あろうことか会社一のイケメン忽那さんと一夜を共にしてしまうのだった。

恋愛経験がない美咲の不器用さや臆病さは、ときに相手との気持ちのすれ違いを生み、読んでいてもどかしさを覚える場面も少なくない。同時に、「このままではいたくない」「変わりたい」と必死にもがく姿はとても人間的で、いつの間にか自然と応援したくなってしまう。

小さな誤解や戸惑い、気持ちのズレを何度も重ねながら、ゆっくりと距離を縮めていく2人。そのやり取りには、思わず自分の過去を重ねてしまうような生々しさがあり、恋愛初心者である美咲の一歩一歩を見守るような気持ちにさせられる。また、本作では忽那の視点も描かれており、完璧に見える彼にも不器用な一面があることがわかる。勇気を出して美咲に向き合おうとする姿からは、一人の男としての誠実さが感じられ応援したくなる。

ヘアスタイルを変えてイメチェンしてみたり、自分の気持ちに素直になろうと勇気を振り絞ったりする姿は、読者自身にも恋愛の初心を思い出させ、胸の奥が静かに高鳴る。また、普段は消極的な美咲が、お酒を飲むと急に積極的になるギャップも本作の大きな魅力だ。無理に背伸びをするのではなく、弱さも含めて少しずつ自分自身を受け入れていく姿が丁寧に描かれている。

ワンナイトから始まった関係が、“初めて”だらけの純粋な恋へと変わっていく過程には、派手さはないものの、静かで確かなときめきが残る。恋に自信が持てない人ほど、深く心に刺さる一作だ。

文=ネゴト / すずかん

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