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伝説のドラマ“冬ソナ”がまるわかり!日本中が夢中になった純愛ストーリー、ヨン様ブームも振り返る

  • 2026.3.15

20年以上前に日本に上陸し、韓流ブームのきっかけを作った伝説のドラマ「冬のソナタ」が『映画 冬のソナタ 日本特別版』(公開中)となって帰ってきた。ペ・ヨンジュンというスターを生みだし、社会現象にもなったこの作品の魅力はどんなところにあったのか。改めて振り返っていきたい。

【写真を見る】彼がいなければ現在までの韓流ブームはなかった?「ヨン様」ことペ・ヨンジュンの存在

突然失われた初恋とせつなくも美しい再会の物語

「冬のソナタ」がNHKのBS2で日本初放送となったのは、韓国での放送から遅れること約1年後、2003年4月のことだった。当時、「冬のソナタ」と同じユン・ソクホ監督が手掛けてアジアを席巻した「秋の童話」や、テレビ局を舞台にした「イヴのすべて」といったドラマがすでに放送されていたが、初恋の思い出が現代を生きる都会の男女の恋愛へとつながっていくドラマティックな物語がすぐに話題となり、翌年、NHK総合テレビでの放送が実現。爆発的なブームに火が点いた。

高校時代、転校生として現れたチュンサンと愛し合うようになったユジン [c]2025. KBS. All rights reserved
高校時代、転校生として現れたチュンサンと愛し合うようになったユジン [c]2025. KBS. All rights reserved

物語は、地方都市の春川(チュンチョン)での高校時代から始まる。転校生として現れたチュンサン(ヨンジュン)と愛し合うようになったユジン(チェ・ジウ)は、突然の交通事故で彼を失ってしまう。10年後、幼なじみのサンヒョク(パク・ヨンハ)と婚約した彼女の前に、チュンサンにそっくりな男ミニョン(ヨンジュンの2役)が仕事相手として現れる。はたして、彼はチュンサンなのか?

韓国ブームの礎を築いたと言っても過言ではないペ・ヨンジュンの魅力

【写真を見る】彼がいなければ現在までの韓流ブームはなかった?「ヨン様」ことペ・ヨンジュンの存在 [c]2025. KBS. All rights reserved
【写真を見る】彼がいなければ現在までの韓流ブームはなかった?「ヨン様」ことペ・ヨンジュンの存在 [c]2025. KBS. All rights reserved

記憶喪失や出生の秘密といった定番の設定、美しい映像、耳に残る主題歌など、韓国ラブストーリーにおなじみの特徴に加え、誰もが懐かしく感じるような高校時代の甘酸っぱい描写も加わったこのドラマは、それまで韓国にまったく関心のなかった多くの人々の心を捉えた。そして、最も大きなインパクトを与えたのが「もしも、彼がいなかったら、私たちはこれほど韓国ドラマを見ていただろうか?」と考えずにはいられないほどの人気を集めたペ・ヨンジュンの存在。

ドラマのなかでは謎めいた転校生チュンサンと、10年後に現れた瓜二つの男ミニョンの2役を演じ分けた。愛する人の名を呼ぶ時の低く甘い声、真っ白な歯が輝く笑顔、明るいブラウンヘアにマフラー、コートというファッションが視聴者を魅了。2004年4月に初来日を果たした際には空港に多くのファンが詰めかけ、ニュースでも報道された。自身のファンは“家族”であると公言し、温かみのある態度で語りかける姿も新鮮な驚きを与え、愛称の「ヨン様」は流行語となった。

高校時代に突然の交通事故で初恋の人を失ったチェ・ジウ演じるユジン [c]2025. KBS. All rights reserved
高校時代に突然の交通事故で初恋の人を失ったチェ・ジウ演じるユジン [c]2025. KBS. All rights reserved

さらに、ユジン役のチェ・ジウやサンヒョク役のパク・ヨンハの知名度も急上昇。「ジウ姫」ことジウは女性としては抜群の人気を誇る韓流スターとなり、日本のドラマにも出演した。また、2010年に惜しくも亡くなったヨンハは音楽活動も積極的に行っていた。ドラマの人気は多分野に波及し、小説やシナリオ本といった書籍、アニメーション、パチンコ、ロケ地を巡るツアーなど、関連作品や商品の多さもずば抜けていた。

チュンサンとユジンの純愛をテーマに再構成した『映画 冬のソナタ 日本特別版』

今回新たに作られた『映画 冬のソナタ 日本特別版』は、20話計1400分だったドラマ版を「チュンサンとユジンの純愛」をテーマに再構成。オリジナルを手掛けたユン・ソクホ監督が全工程に参加し、未放送シーンも加えた新たな作品として作り上げている。

20話1400分のドラマ版を、「チュンサンとユジンの純愛」をテーマに再構成した『映画 冬のソナタ 日本特別版』 [c]2025. KBS. All rights reserved
20話1400分のドラマ版を、「チュンサンとユジンの純愛」をテーマに再構成した『映画 冬のソナタ 日本特別版』 [c]2025. KBS. All rights reserved

ソクホ監督と言えば「秋の童話」「冬のソナタ」に続いて、「夏の香り」「春のワルツ」を発表し、四季シリーズを完成させたラブストーリーの達人。近年は『心に吹く風』(17)や『夏の終わりのクラシック』(24)といった映画も手掛けている。『映画 冬のソナタ』には、そんなソクホ監督の「感情の交流が薄れ、心が渇きがちないまの時代だからこそ、初恋のように純粋で美しい感情を、もう一度取り戻してほしい」という思いが込められている。

濃密な純愛ストーリーを凝縮した内容になっているため、チュンサン、ユジン、サンヒョクをめぐる三角関係や、親世代の因縁、後半でチュンサンが患う病などについては詳しく語られないが、いくつもの試練を乗り越えて初恋を貫こうとする2人の愛の強さが感じられ、初めて見る人でも楽しめるはずだ。

ドラマ版のファンにはおなじみの名曲「My Memory」を手掛けた音楽監督イ・ジスによるオーケストラサウンドも、劇場版ならではの余韻を感じさせてくれる。時を超え、新たな姿で私たちの前に現れた名作ドラマの世界を堪能してほしい。

文/佐藤 結

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