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飲み会前に社食を食べる、シゴデキな先輩。節約でも料理が苦手でもない『意外なワケ』に「猛反省」

  • 2026.2.22

1日2食、社食に通う先輩社員。「節約家」「料理嫌い」と噂されていた先輩には、思いもよらない秘密がありました。今回は、私がホテルで働いていた時の、仕事ができて優しいけれど、どこか近寄りがいと感じていた先輩のエピソードをご紹介します。

憧れの先輩社員

入社2年目の頃、私の部署に2つ年上の前田さん(仮名)という先輩がいました。仕事ができて人柄もよく、上司からも後輩からも信頼される理想の女性。ただひとつ不思議だったのは、ランチタイムになると、誰よりも早くひとりで社食に行ってしまうこと。

同じ部署の女性社員たちは、いつも数人で連れ立って食事をしていましたが、前田さんだけは決してグループに加わろうとしません。食堂の隅の席で、ひとりで黙々と食事をする姿は、どこか人を寄せ付けない雰囲気がありました。

「社食の女王」

ホテルの社員食堂は、外食の4分の1ほどの価格で朝9時から夜8時まで利用できる、ありがたい存在。とはいえ、昼夜ともに社食で済ませる人は滅多にいません。

そんな中、勤務後にも社食に立ち寄る前田さんの姿が、同僚たちの間でちょっとした話題になっていました。「夕食を社食で済ませて節約してるのかな」「料理が苦手なのかもね」そうした噂が重なり、いつしか彼女は「社食の女王」と呼ばれるようになっていました。

宴会前の定食

職場の歓送迎会が開催される日の夕方のこと。少し時間をつぶすために同僚と社員食堂へ行くと、いつものように定食を食べている前田さんがいました。「前田さん、今日の飲み会参加ですよね?」私たちが声をかけると、彼女は箸を止め、小さく笑って答えました。「ええ、参加するよ」

不思議そうにしている私たちを見て、前田さんは観念したように打ち明けてくれました。「実はね、私、すごく大食いなの。だからちょっと腹ごしらえしてるの」

意外すぎる告白

突然の告白に、ポカンとしたまま言葉が出ないでいる私たちに、前田さんの告白は続きます。「私、子供の頃から大食いで、食べるのも早かったの。学校の給食で、おかわりしても一番早く食べ終わっちゃって、よく男子生徒にからかわれたんだ」前田さんは、それがトラウマになり、誰かと食事をする前には、必ず先にお腹を満たしておくようになったのだそうです。

夕方の社食も、デートや友人との食事の前の「腹ごしらえ」。同僚とランチに行かないのも、自分の大食い早食いを見られたくないからだとか。完璧だと思っていた前田さんの意外な一面を知り、彼女がとても可愛らしく、ぐっと身近に感じられました。

それからは社食で前田さんを見かけるたび、「見える部分だけで人を判断しない」と思うようになりました。それは今も、私の人付き合いの小さな教訓となっています。

【体験者:60代・女性会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Sachiko.G
コールセンターやホテル、秘書、専門学校講師を歴任。いずれも多くの人と関わる仕事で、その際に出会った人や出来事を起点にライター活動をスタート。現在は働く人へのリサーチをメインフィールドに、働き方に関するコラムを執筆。

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