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令和の新常識!ツーリング前に備えておきたいメンテナンスの基礎知識①

  • 2026.2.20

シーズンの合間こそ、愛車の“足回り”と“駆動系”を整えたい。チェーンとタイヤは思わぬトラブルに発展しがちで、どちらも事故に直結する重要ポイント。点検は定期的に

長旅の前は点検がマスト安全で快適な長旅へ

ドライブチェーンはエンジンの力をホイールへ伝える重要保安部品だ。近年はメーカーの開発で静粛性や耐久性が高まったとはいえ、チェーン自体は消耗品であり、定期交換は避けられない。ただし日頃から手入れをしておけば寿命は伸び、走行中の安定感や軽快さを良好に保てるので、ツーリングも気持ちよく走れる。目安としてチェーンは約500km走ると潤滑の油膜が切れやすくなり、金属同士の摩耗が進行しやすい。専用クリーナーで汚れを落とし、専用チェーンオイル(ルブ)で注油する定期メンテを習慣化したい。

さらにチェーンは使用に伴って伸びる。伸びを放置すると駆動の伝達効率が低下して加速が鈍くなり、燃費も悪化する。劣化が進めば最悪は切れて大きなトラブルや事故に繋がりかねないため、清掃・注油に加えて張り(たるみ)の調整も確実に行おう。とくに夏のロングツーリング前には点検しておくと安心だ。

タイヤも定期チェックが必須である。現代のラジアルタイヤはしなやかにたわみつつトレッド面の剛性が高く、素材だけでなく構造によってグリップ力と衝撃吸収性を引き出している。その性能を活かす鍵が空気圧だ。空気は分子レベルで徐々にゴムを透過し、1カ月で数値が変化するうえ、気温が下がる季節は空気圧も下がりやすい。通勤など日常使用なら2週間に一度、ツーリング主体なら出発前に必ずエアチェックを行い、基本はメーカー推奨値を守る。軽快さと燃費重視なら+10%、安心感を優先するなら-10%程度を目安にするのも一案だ。

帰宅後の洗車時には異物の刺さり、摩耗の進み具合、ゴムの傷みも確認し、寿命の目安(約1万5000km)を意識して安全・快適な走りにつなげたい。

【チェーン】清掃・注油・調整でトラブルを回避!

長旅へと出発する前のチェーン整備は、トラブル回避の最短ルートだ。汚れや砂を落としてしっかり注油すれば摩耗と伸びを抑え、燃費や走りも安定する。たるみが大きいと外れや異音などの原因に。清掃、乾燥、注油の後、指定値のたるみに調整し、異常がないかもチェック。交換のタイミングも忘れずに。

起こりうるトラブル

・燃費やパフォーマンスの低下
・操作性・乗り心地の悪化
・走行時の音が大きくなる

交換時期の目安

・シールチェーン:約1万5000㎞~2万㎞以内
・ノンシールチェーン:約5000㎞前後

調整

チェーンのたるみを適正に(20~25㎜)
頻度: 1000~2000㎞走行毎に調整
チェーンの伸びに合わせてチェーンアジャスターで調整する。張り具合と共にアジャスターが左右均等になってホイールが真っ直ぐとなっているかもチェック

注油

頻度: 清掃を行う2回に1回

①チェーンオイルの役割は、チェーンの可動部分の潤滑と、シールの保護。だから、チェーンオイルを吹き付けるのは、チェーン内周側の内プレートと外プレートの間と、ローラーと内プレートの間を意識するといい。

②余分なオイルをそのままにしておくと、走行中に飛び散りバイクやウエアを汚れたり、タイヤについて危険。なので最後に余分なオイルを拭き取る

③拭き取りと同時に、全体に塗り広げることで油膜を作り、錆や汚れを防ぐのもチェーンオイルの役割。拭き取りに使うウエスには、あらかじめ少量のチェーンオイルを染み込ませておくとベターだ

【タイヤ】安全走行の要は空気圧と状態確認

空気圧が低いと過度に発熱してグリップ低下やパンクの原因になり、高すぎても跳ねてしまい疲労に繋がる。出発前に指定空気圧へ調整し、溝の残り、片減り、ひび割れ、釘刺さりなどを確認。冬は気温で空気圧が下がりやすいので特に要注意。バルブキャップ、携帯ポンプや修理キットも携行したい。

適正な空気圧はメーカー推奨値を守る
チェーンケースなどに指定空気圧が記されたラベルがあるので、その数値に合わせる。±10%程度は許容範囲といわれている。キャンプバッグなど大荷物を積載するなら2人乗りの数値に合わせても良い

空気圧チェック

タイミングは出かける前の冷間時
空気は自然に少しずつ抜けてしまい、1カ月で0.5㎏f程度は抜ける可能性がある。また、気温によって空気の体積が変わるため、夏から急に涼しくなった場合、空気圧が下がっていることも。日々バイクに乗る人は2週間に一度、ツーリングライダーは出かける前日にチェックを行おう。いずれもタイヤが冷えているときにチェックすることが重要だ。走行直後に計測すると熱で内圧が上がっており、数値が高く出てしまうからだ。電動ポンプはエアゲージも兼ねており使い勝手が良い

交換時期の目安

・スリップサインが出た
・ひび割れや裂け傷を発見
・製造から10年経過

起こりうるトラブル

・ハンドリングが重くなる
・燃費が低下する
・制動距離が長くなる

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