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2026年デニムの新潮流。スキニーでもフレアでもない“ミニ・ブーツカット”

  • 2026.2.19

グッチGUCCI)の2026年プレフォールコレクションで目を引いたのは、一見スキニージーンズのようでいて、裾にわずかなフレアを効かせたパンツだった。完全なスキニーでも、典型的なブーツカットでもない。その曖昧なシルエットが、今季のデニムの新しいバランスを示している。

いま注目されているのが、スリムなフィットをベースに、ほんのわずかなキックフレアを加えた“ミニ・ブーツカット”だ。スキニーの再浮上が話題になる一方で、体のラインを強調しすぎるシルエットには抵抗を感じる層も少なくない。裾がわずかに広がることで脚のラインに自然なメリハリが生まれ、スキニーよりも取り入れやすい。その絶妙な中間バランスが支持を集めている。

Street Style - Paris Fashion Week - Womenswear Spring Summer 2026 - Day Two
グッチ 2026年プレ・フォールコレクション
グッチ 2026年プレ・フォールコレクション

このシルエットの愛用者として知られるのが、ベラ・ハディッド。最近のオフスタイルでは、スキニーとブーツカットの間にあるようなハイブリッドデニムを選ぶ姿が目立つ。一方、グッチのランウェイにも登場したアレックス・コンサーニは、ややゆるく落ちるタイプを着用。今シーズンのパリニューヨークのストリートでも、この“ささやかなフレア”は確実に増えている。

「それって普通のブーツカットでは?」と思うかもしれない。確かに大きな違いではない。しかし、既存のシルエットにわずかな変化が加わり、それが広がっていく瞬間こそがトレンドの始まりでもある。

ベラ・ハディッド
Celebrity Sightings In London - May 16, 2025ベラ・ハディッド
Street Style - Paris Fashion Week - Menswear Fall/Winter 2026-2027 - Day 6

US版『VOGUE』のニュースエディター、アンナ・カフォラも、ジーネリカ(JEANERICA)のミニ・ブーツカットを愛用中。ほとんど気づかないほど控えめなキックフレアがポイントだという。「ローライズで脚に沿うシルエット、そしてほんの少しのフレア。このバランスがちょうどいい。頑張りすぎていないのに、ちゃんと意図がある。尖ったトウのブーツをのぞかせると、さらにいい感じ。ボリュームのあるブーツカットより生地が少ないから、裾を引きずりにくいし、地下鉄のエスカレーターに巻き込まれる心配も減るの」

とはいえ、2026年のデニムがこのシルエット一強というわけではない。バギーも、スキニーも、フレアも、セルビッジも、そして“バギー・スキニー”も同時進行だ。今季、デニムに絶対的な正解はない。選択肢はむしろ広がっている。

そのなかで、“ミニ・ブーツカット”は振り切りすぎない大人の選択肢として存在感を増している。スキニーにも、フレアにも寄りすぎない。その“隣”にあるバランスが、いまのデニムを更新している。

Text: Daisy Jones Adaptation: Saori Yoshida

From: VOGUE.UK

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