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茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」

  • 2026.2.14

横浜・元町のにぎわいから少し離れた場所に、静かに心をほどく一軒があります。「no count」は、日本茶とアパレルを一つの空間で楽しめる店で、カウンターにかかる茶釜から柄杓ですくうまろやかなお湯で淹れる日本茶は、ほっとする味わいです。抹茶をふんだんに使ったお菓子とともにくつろいではいかがでしょうか。

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」

カジュアルでありながら背筋が伸びる心地よさ

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
みなとみらい線元町・中華街駅3出口から徒歩約5分

元町のそばに佇む日本茶とアパレルの店「no count」。ガラス越しに見える店内は、コンクリートの壁と床を基調にしながらも、カウンターや棚に使われた木が全体をやわらかく整えます。カウンターの反対側にはユニセックスのアパレルが並び、服を選ぶ時間とお茶を味わう時間が、同じ空気の中で流れていきます。

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
座り心地のいいイスが並ぶカウンター

店を営むのは新井健太さん・愛羅(あいら)さんご夫婦です。日本茶への深い思いの原点には、店主のおばあ様の存在があるのだそう。お茶が好きで、日常の中にお茶の時間があったという幼少期。その記憶が、今の「no count」を形づくっています。店内にはかつておばあ様が使っていらした鉄瓶が、時間や記憶をつなぐ存在として大切に置かれています。

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
やさしい色あいの照明に和む店内

お茶を淹れる所作や湯が静かに湧く音には家庭のぬくもりが重なり、訪れる人の緊張を自然とほどいてくれます。日本文化を特別なものとしてではなく、今の暮らしの延長線上で感じられます。

店のリズムを整える茶釜のあるカウンター

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
湯をたたえる茶釜

カウンターの端には茶釜が据えられ、湯は常に70度に保たれています。その存在はまるでこの店のリズムをつくっているかのよう。あわただしさとは無縁のテンポでお茶が淹れられ、会話も自然と落ち着いたものに。

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
棚にはステキな湯呑が並ぶ

好みに合わせた提案も丁寧で、日本茶に詳しくなくても安心して選べるのがうれしいところ。気分やその日の体調に寄り添いながら選べ、日本茶との距離が無理なく縮まっていきます。

まろやかな湯が引き出す日本茶の奥行き

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
「本日の三種飲み比べ」(2000円)」左から和紅茶・煎茶・ほうじ茶(2000円)二煎目は+300円

日本茶は抹茶、煎茶、深蒸し茶、玉露、ほうじ茶、和紅茶まで、約30種類を幅広くラインナップします。九州・宮崎県産のお茶を中心に、宇治や静岡の茶葉も加わり、産地ごとの個性が静かに表れます。

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
店主おすすめの茶葉

日本茶をしっかり味わいたい時は、「本日の三種飲み比べ」がおすすめです。取材時は、煎茶・ほうじ茶・和紅茶の3種すべてが宮崎県産の茶葉でした。同じ土地で育った茶葉でも、焙煎や発酵の違いによって印象が大きく変わることに驚かされます。

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
茶液の色の違いも新しい発見

茶釜の湯は角が取れたようなやわらかさがあり、茶葉の持ち味を穏やかに引き出します。二煎目まで味わえるのも、この湯ならでは。最後の一滴まで丁寧に注がれる所作からは、日本茶への真摯な姿勢が伝わってきます。

お茶時間がますます楽しくなる素朴なお菓子

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
「蒸し製玉緑茶」(880円)「宮崎の抹茶まん」(800円※お茶とのセットは700円)

お茶と一緒にいただくお菓子も、主張しすぎない佇まい。宮崎にある和菓子屋さんが手がける「宮崎の抹茶まん」は、皮も中のあんこも抹茶の風味が豊かです。生クリームと小豆餡を添え、ナイフとフォークでいただくおしゃれなお菓子です。

所作を眺めて時間を委ねる午後

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
「抹茶ラテ」(980円)「抹茶バスクチーズケーキ」(880円)

抹茶好きおすすめの「抹茶ラテ」は、宮崎県産の有機抹茶を使用し香り高く、ミルクと合わせても風味が失われません。オーダーごとに茶釜から柄杓で湯をすくい、抹茶を点て、ミルクへと注ぐ。その一連の流れをカウンター越しに眺める時間も、この店の楽しみの一つです。同じ抹茶をたっぷり使った自家製の「抹茶バスクチーズケーキ」といただくと、より抹茶の深みが印象に残ります。濃い色合いは、その分量の証。しっとりとした口当たりとともに、余韻がゆっくりと広がっていきます。

日本茶と向き合う静かな余白

茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう休日。横浜元町「no count」
ことりっぷ

隠れ家のような空間で、時間を気にせず過ごす午後。お茶は急いで飲むものではないことを思い出させてくれます。今この瞬間を味わうための静かな余白を大切に過ごしてくださいね。

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