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【詐欺被害】「まさか自分が」!? 商品が届かず夫は「これ詐欺じゃん」…怪しい点だらけでも気づけなかった偽サイトの罠【作者に聞く】

  • 2026.2.14
相場より大幅に安い価格で出品されていた漫画本。「欲しい!」と思うあまり冷静な判断力を失っていた。 画像提供:みこまる(@micomalu)
相場より大幅に安い価格で出品されていた漫画本。「欲しい!」と思うあまり冷静な判断力を失っていた。 画像提供:みこまる(@micomalu)

欲しかった漫画本を全巻まとめて購入したはずだった。それなのに、いつまで待っても商品は届かない。漫画家・みこまるさんが体験したのは、誰にでも起こり得る偽サイトによる詐欺被害だった。「お宅の夫をもらえませんか?」「田端、明日は売るつもり」など「日常に潜む違和感」を描いてきたみこまるさん(@micomalu)。だが、今回は、漫画に描いてきたようなフィクションばりの事件が、なんと自分の身に起きた——。

「これ、詐欺じゃん」夫の一言で崩れた安心感

詐欺師に日々の平穏と健康を祈られた話(1) 画像提供:みこまる(@micomalu)
詐欺師に日々の平穏と健康を祈られた話(1) 画像提供:みこまる(@micomalu)
詐欺師に日々の平穏と健康を祈られた話(2) 画像提供:みこまる(@micomalu)
詐欺師に日々の平穏と健康を祈られた話(2) 画像提供:みこまる(@micomalu)
詐欺師に日々の平穏と健康を祈られた話(3) 画像提供:みこまる(@micomalu)
詐欺師に日々の平穏と健康を祈られた話(3) 画像提供:みこまる(@micomalu)

購入からしばらくたっても商品が届かず、不安になったみこまるさんは夫に相談した。購入先のサイトを一目見た夫は即座に「これ、詐欺じゃん」と断言する。見た目は一見よくある通販サイトで、ファッションから食品、おもちゃ、ペット用品、さらにはタイヤまで扱っていた。怪しさよりも「普通さ」が先に立ち、疑う気持ちは薄れていたという。

支払い方法の違和感を、都合よく解釈してしまった

支払い方法を確認すると、記載はどこか曖昧だった。クレジットカードでの支払いを希望して問い合わせると、「漫画は割引商品なのでPayPayや代引き、クレジットカードには対応していない」と返ってきた。代わりに提示されたのは銀行振り込みで、「手数料を割り引くため振り込んでほしい」との説明だった。

「だから、しばらくは銀行振り込みで支払うしかありません」という、少し不自然な日本語も、そのときは「日本語に慣れない中国人スタッフが頑張って返信しているのだろう」と、無意識に好意的に補正してしまった。

気づいたときには、もう遅かった

運営会社の情報を調べると、住所や電話番号、代表者名はそれぞれ実在する別会社のものだった。その事実に気づいたのは、すでに振り込みを終えたあとだった。入金を伝えると、「到着までお待ちください」という文言に続き、「お仕事は順調で楽しいことを祈ります」と、まるで親切な知人のような一文が添えられていた。

「今まで一度も詐欺に遭ったことがなかったので、自分が!?という気持ちでしたし、メールの相手を良い人だと思っていたのでショックでした」と、みこまるさんは当時を振り返る。

「めでたい自分」に喝を入れるために描いた漫画

どうしても欲しいものほど、違和感があっても都合よく解釈してしまう。みこまるさんは自身の体験をエッセイ漫画にし、「少しでもおかしいなと思ったら、この漫画を思い出してほしい」と語る。会社情報を調べる、支払い方法を冷静に確認する。その一手間が被害を防ぐかもしれない。

今回の被害額は少額だったが、同様の手口で被害に遭った人の中には、消費者センターに連絡し、銀行口座の凍結や警察への相談を行ったケースもあるという。偽サイトは見た目だけでは判断しにくい。少しでも引っかかる点があれば、一度立ち止まること。その重要性を、この体験は静かに教えている。

取材協力:みこまるさん

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