1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「家で鍋パしようぜ!」彼との初めてのお家デート。だが、彼が鍋に材料を入れた瞬間、別れを決意【短編小説】

「家で鍋パしようぜ!」彼との初めてのお家デート。だが、彼が鍋に材料を入れた瞬間、別れを決意【短編小説】

  • 2026.2.15

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

楽しみなお家デート

付き合って三ヶ月、優しくてイケメンな彼との初めてのお家デートがついに実現しました。

「寒い季節だし、家で鍋パしようぜ!」

彼からのお誘いを受け、2人でスーパーで食材を買い込んでいる時は本当に幸せでした。

「僕が鍋奉行になるよ」なんて張り切る彼を見て、これからもっと仲良くなれると信じて疑いませんでした。

彼の家に着き、下準備を終えていよいよ鍋パーティの開始です。

土鍋がぐつぐつと煮立ち始め、彼が「じゃあ肉を入れるぞ!」と笑顔で言った、その瞬間でした。

彼の人間性がでた瞬間

彼は食事をしていた自分の箸を、そのまま生の豚肉のパックに突っ込んだのです。そして、その箸で肉を掴み、鍋の中へと放り込みました。

私は一瞬、目が点になりました。

「えっ、取り箸使わないの?」と恐る恐る聞くと、彼はキョトンとした顔でこう言ったのです。

「え?洗い物増えるし面倒じゃん。それに鍋は熱湯なんだから、菌なんて一瞬で死ぬよ。大丈夫だって!」

彼は笑い飛ばしましたが、私は背筋が凍る思いでした。生肉を触った箸を、また自分の口に入れるの?

百歩譲って彼が自分のお腹を壊すのは勝手ですが、問題はこの後でした。

肉が煮えた頃、彼はあろうことか、その箸で鍋の中の肉を掴み、「ほら、できたよ。食えよ」と私の取り皿に入れようとしたのです。

生理的な嫌悪感が爆発しました。

「無理!本当に無理だからやめて!」

私が強い口調で拒絶すると、彼は不機嫌そうに「お前、神経質すぎ。熱いから大丈夫だって言ってるだろ」と呆れたように言い放ちました。

その瞬間、私の中で何かが完全に切れました。これは単なる衛生観念の違いではなく、私が嫌がることを「大丈夫」と決めつけて強要する人間性の問題です。

「ごめん、価値観が違いすぎる。帰るね」

私は唖然とする彼を置いて玄関を出ました。冬の夜風は冷たかったけれど、汚染された鍋を食べずに済んだ安堵感で、足取りは驚くほど軽かったです。

コンビニで買ったおにぎりは、どんな高級鍋よりも美味しく感じました。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる