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レクサスNXを660万で買った2人→3年後、査定額に80万の差が…明暗を分けた“たった一つの理由”

  • 2026.3.1
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。輸入車ディーラー営業、カーディティーリングスタッフ、自動車部品メーカーの海外営業を経て、現在は中古車買取店のオーナーを務めております、岡本です。

「新車にオプションを盛り込むのは、ただの贅沢だ」と思っていませんか?

実はその認識こそが、数年後に数十万円、時には100万円近い損失を生むかもしれません。車を単なる移動手段として買う人と、将来の価値を見越した資産として買う人の差は、「メーカーオプション」にハッキリと現れます。

今回は、貯金車として車の購入・所有を検討している方向けに、後付けできないメーカーオプションひとつで査定額が80万円も変わってしまった実例とともに、実質的な所有コストを下げる「出口戦略」を伝授します。

【体験談】オプションひとつの有無が、80万円の「明暗」を分けた

AさんとBさんは3年前、ほぼ同時に同じ車種のSUV(レクサスNX)を660万円で購入しました。

  • Aさんの選択:「サンルーフなんて日本じゃ使わないし、20万円も出すのはもったいない」と、標準仕様に近い形で納車。
  • Bさんの選択:「リセールに直結するから」と、20万円のサンルーフを迷わず装着。

そして3年後。2人が売却のために査定に出すと、耳を疑う結果が待っていました。 Aさんの査定額が460万円だったのに対し、Bさんの査定額はなんと540万円

オプション代の差はわずか数十万円だったにもかかわらず、売却時には80万円もの差が開いたのです。Bさんは実質的に、Aさんよりもはるかに安い「月額コスト」で3年間その車を楽しんだことになります。なぜ、これほどまでに差が生まれるのでしょうか。

プロが実践する「出口」からの逆算ロジック

プロが購入時に高額なメーカーオプションをあえて追加するのは、それが「消費」ではなく「投資」だと知っているからです。とくに重要なのが、以下の「“貯金車”選びの3原則」です。

1.世界的な需要(グローバルスタンダード):
日本の中古車は、中東やアフリカ、東南アジアではもはや「通貨」に近い価値を持つケースもあります。彼らは「日本で流行っている装備」ではなく、「その国で人気の装備」を重視する傾向にあります。

2.メーカーオプションの絶対性:
サンルーフや本革シート、純正ナビシステムは、製造時に工場でしか取り付けられない「メーカーオプション」です。海外バイヤーにとって、サンルーフは「ステータスの象徴」とされることもあり、これがないだけで輸出ルートから外れ、査定額が暴落するケースも珍しくありません。

なお、海外で日本の純正ナビをそのまま使用することはできません。しかし、昨今の車両は純正ナビにパノラミックビューモニターなどの安全装備がセットで付帯しているケースが多く、そちらに価値があるので、純正ナビシステムが装備された車両の評価が高いのです。

3.売却時期(輸出ルールの壁):
相手国の輸入規制や、モデルチェンジのタイミングを逆算します。需要が高まる瞬間に「必須オプションが装備された車両」を市場に投げることが、利益を最大化する鍵です。

目先の安さより「手放す時の高さ」を

車を買う瞬間に「誰に、いくらで売るか」という出口を明確にイメージすることが大切です。

20万円のオプションをケチって、数年後に80万円損をする。これは節約ではなく、大きな損失ともいえるでしょう。目先の支払額や値引き額に惑わされず、「手放す時にいくら残るか」を基準に装備を選んでください。

もちろん、毎年の自動車税や保険、車検代、ローンの金利といった維持費は避けて通れません。しかし、リセールバリューを最大化するオプション戦略さえ持っていれば、それらの経費を高い売却額で相殺して、理想のカーライフを送ることも夢ではないのです。


筆者:岡本 修
自動車業界の川上から川下までを網羅するカーライフアドバイザー。輸入車ディーラーの営業職としてキャリアをスタートし、接客の最前線を経験。その後、カーディティーリング会社にて車両美装の技術を習得し、自動車部品メーカーの海外営業としてグローバルな流通機構にも携わる。現在はこれら「販売・施工・製造・輸出入」の多角的な経歴を活かし、中古車買取店のオーナーとして独立。業界の裏表を知り尽くしたプロの視点から、中古車の本質や市場動向、メンテナンスの重要性など、ユーザーに寄り添った信頼性の高い情報発信を行っている。


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