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いったいなぜ?芸妓が写真でそっと手を隠すワケ 撮影・SNS投稿のあれこれ【さっぽろ芸妓日記vol.39】

  • 2026.2.9

札幌で芸妓をしております、「こと代」と申します。「芸妓」といえば、京都のイメージが強いと思います。
しかし北海道にも開拓期から道内各地に花柳界がございました。
現在は札幌のみになってしまいましたが、「さっぽろ 名妓連」には11名の芸者衆が所属し、毎日お稽古、お座敷などで活動しております。

Sitakke

連載「さっぽろ芸妓日記」では、札幌の花柳界の歴史や文化などをご紹介していきたいと思います。お付き合いのほど、どうぞ宜しくお願いいたします!

写真を撮るときに、手を隠す理由

芸者衆の写真を見ると、袖でそっと手を隠している姿が多いことに気づきませんか?

京都では「手には白粉を塗らないので、首や顔との色の違いを隠すため」と聞いたことがあります。(諸説あるとは思いますが…)

一方、私たち札幌の場合は、普段のお座敷でも手を白く塗ります。それでも写真を撮るときは、自然と手は袖の中へ…

理由はとてもシンプルで、手は年齢や生活感が出やすい場所だから。
そして、隠したほうが全体的に綺麗に見えるからです。

全部を見せるより、少し隠したほうが美しく見える。

それは日本の美意識なのかもしれませんね。

ピースをしない

写真を撮るとき、ピースサインをすることはほとんどありません。おちゃらけたポーズをとると、置屋のお母さんに怒られます(笑)。

芸者衆は「品よく、きちんと写る」ことが大切。
写真一枚でも、日頃の所作や姿勢が出てしまいます。## お客様が撮ってくれた動画が、いちばんのお勉強

Sitakke
先日お仕事で寄せていただいたニセコのホテルにて。手をしまう所作は、もうクセのようなものになっています

お座敷で踊っているところを、お客様が写真や動画で撮って送ってくださることがあります。それが私はとてもうれしいのです!
なぜかというと、あとで反省会ができるから。

・ここの場面、もっと腰を落としたほうがよかった
・手の位置、少し高かったかもしれない
・動きが急いで見えるな

踊っている最中には自分では気づけなかったことが、客観的に見えてきます。
これが個人的にとても大切な作業。
いつも帰宅してから、夜な夜なひとり反省会を開催しております。笑

一度踊って終わりではなく、振り返って、直して、積み重ねていく。
何気なく撮ってくださった一枚や一本が、次の舞につながる大切な教材になります。

そもそも、撮影ってOK?

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お座敷やイベントで、「写真や動画は撮ってもいいんですか?」とよく聞かれます。
結論から言うと、撮影は基本的にOKです。
(ただし、大きな舞台公演などでは、演出や諸事情により撮影を禁止とさせていただく場合があります)

普段のお座敷やイベントでは、周りのお客様のご迷惑にならない範囲で、よろしければどんどん撮影してくださいね。
ちなみに、SNS投稿もOKです!

思い出のひとつとして、気軽に残していただけましたら私たちもとてもうれしいです。

***
連載「さっぽろ芸妓日記」
文:さっぽろ名妓連 こと代
編集:Sitakke編集部あい

<「こと代」プロフィール>
札幌生まれ、札幌育ち。2018年にお披露目して以降、現在も最北の花柳界「さっぽろ 名妓連」で芸妓として活動中。開拓期から続く北海道の花柳界文化をたくさんの方に知っていただくべく日々奮闘中。飼い猫達と遊ぶことが日々の癒し。

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