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湾岸タワマン20階で絶景なのに「花火が見えない」購入から5年後、40代住民がブチギレた“思わぬ大誤算”

  • 2026.2.28
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。マンション管理士のS.Kです。マンション選びにおいて、窓から見える景色を重視する方は多いのではないでしょうか。特に高層階から見下ろす夜景や、年に一度の花火大会を自宅から楽しめる環境は、多くの人にとって憧れの的です。

今回は、そんな眺望を最大の決め手としてタワーマンションを購入したものの、思いがけない形で絶景を奪われてしまったエピソードを紹介します。

「計画はない」を信じた5年後に突然発表された大規模タワー計画

都心の湾岸エリアにあるタワーマンションを購入したBさん(40代男性)は、南向きの20階という絶好の部屋を手に入れました。最大の決め手は、リビングの真正面から有名な花火大会を一望できる点です。

物件の目の前には低層の古い倉庫や物流センターが広がっていましたが、分譲時の営業担当者から「現時点で建て替えの具体的な計画はありません」と説明を受けます。

しかし入居から5年後、事態が一変します。

目の前の倉庫群が取り壊され、Bさんが住んでいるマンションと同じデベロッパー(開発業者)による、新しい大規模タワープロジェクトの建設計画が発表されたのです。毎年楽しみにしていた花火が見られなくなり、美しい夜景も大きく遮られることが判明しました。

怒号が飛び交う説明会「法的な問題はない」

建設計画を知ったマンションの住民たちは激怒し、新計画の用途地域マンションの近隣住民向け開発説明会は大きく紛糾しました。Bさんも「この眺望が気に入って購入を決めたのに!」「こんなに目の前に建てるなんてあんまりだ!」と不満の声を上げます。

しかし、会社側の回答は淡々としたものでした。売買契約の際に交わした重要事項説明書には「将来にわたり眺望や環境を保証するものではない」といった一文が記載されています。

業者からは「法令の範囲内で計画しており問題はない」と説明され、住民たちの訴えとは平行線をたどってしまいます。結局、新しいタワーマンションは計画通りに建設される結末を迎えます。Bさんは眺望という大きな付加価値を失う、非常に苦い経験を味わいました。

後悔しない立地選びのポイント

マンション購入時、営業の「建設計画はない」という言葉を鵜呑みにするのは禁物です。将来の環境変化リスクを最小限にするには、多角的な視点での確認が欠かせません。

役所の窓口やインターネットで「用途地域(その土地にどのような建物を、どのくらいの高さや規模で建ててよいか定めたルール)」を調べてみるのも有効です。そしておすすめしたいのは、窓の外に「将来まとまった敷地になりそうな場所」がないか、自ら確かめることです。現在は駐車場や古い倉庫でも、将来統合されて高い建物に姿を変える可能性があるからです。

絶対に眺望を守りたいなら、海や河川、大規模公園に面した場所を選びましょう。とはいえ、都市部に住む以上「今の景色が永遠に続く保証はない」という心構えを持つことも大切です。

眺望はあくまで付加価値と考え、たとえ将来景色が変わっても納得して住み続けられる物件を選ぶこと。それこそが、後悔しないタワマン選びの秘訣といえます。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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