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「不要な整備をすすめられたら断れないかも」歴27年のプロが教える“失敗しない”ための店選びのコツ

  • 2026.3.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

「専門用語ばかりで説明されたらどうしよう」
「もし不要な整備をすすめられることがあったら断れないかも」

車に詳しくない方ほど、整備工場のドアを開けるのはハードルが高いと感じているでしょう。しかし、本来、整備は知識がある人だけの世界ではありません。

そこで今回は、知識がない側が不利にならないための店選びをテーマに、安心して相談できる整備工場の見つけ方をお伝えします。

整備工場・ディーラー・量販店の役割の違い

まずは、それぞれの立ち位置を知っておきましょう。

ディーラー

  • メーカー基準の整備
  • 純正部品中心
  • 新車保証やリコール対応に強い
  • 費用はやや高めになりやすい

安心感重視や保証期間中の方に向いています。ただし、自社以外のメーカー修理は断られることもあります。

街の整備工場

  • 地域密着型
  • 部品選択の幅が広い(純正・社外・リビルトなど)
  • 相談しながら修理方法を選べることが多い

さまざまなメーカーや車種に柔軟な対応が魅力です。費用を抑えたい場合の選択肢も広がります。

ガソリンスタンドやカー用品量販店

  • オイル・タイヤ・バッテリー交換が中心
  • 作業時間が比較的短い
  • 価格がわかりやすい

軽整備には便利ですが、重整備や原因特定には限界があり、また輸入車や高級車は受付不可のところもあります。

車に詳しくなくても安心して相談できるお店とは?

以前、来店された女性のお客様のお話です。

最初はとても遠慮がちに「こんなことを聞いていいのか分からなくて」と言いながら、車の様子について相談されました。いざ点検してみると、緊急性はなく、しばらく様子を見ても問題ない内容でした。その旨をお伝えすると、「すぐ交換と言われると思っていました」と安心された様子でした。

整備の現場では、すぐに交換した方がいいケースもあれば、様子を見ながら使えるケースもあります。本当に相談しやすいお店は、その違いをきちんと説明してくれます。

また、「分からないことを分からないと言える雰囲気があるかどうか」も大切なポイントです。説明が丁寧で質問にきちんと答えてくれるお店なら、知識がなくても不利になることはありません。もし、説明が理解できないまま話が進んでしまうようであれば、その場で決める必要はありません。整備は比較して検討することもできますし、セカンドオピニオンを求めることもできます。

整備工場選びで大切なのは、技術の高さだけではありません。安心して話ができる相手かどうか、これも同じくらい重要な判断基準になります。

いざというときに頼れる場所を持っておく

最近では、ディーラーだけでなく街の整備工場でも予約優先が主流になっています。しかし、車のトラブルは予定通りには起きてくれません。タイヤのパンクやバッテリー上がりなど、突然の不具合に見舞われることもあります。

そんなときに頼れるのは、その場限りで利用するお店よりもこれまで相談や整備を重ねてきた場所です。日ごろから同じお店に相談しておくことは、単なる整備ではなく関係づくりでもあります。

安さを基準に整備先を変えること自体は悪いことではありませんが、日ごろからオイル交換はA店、タイヤはB店、車検はC店というように利用先が分散していると、いざというときに頼り先がはっきりしないこともあります。

都会では価格や利便性を重視して選ぶことが多く、地方では人とのつながりを大切にする傾向がありますが、どちらの場合でも共通して言えるのは、安心して相談できる場所が一つあるだけで車との付き合い方が楽になるということです。

いざというときに頼れる場所を持っておくこと。それが、車に詳しくない方ほど大切にしたい整備工場選びのポイントと言えるでしょう。


筆者:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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