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NHK大人気アニメ 約10年かけて“迎えた完結編”に→「終わって欲しくない」相次いだ惜しむ声…“異例の構成”で描かれた最終章

  • 2026.2.25

「ここまで見届けてよかった」そう思える瞬間のために、物語は続いてきました。登場人物たちが歩んできたすべての時間がラストへと繋がり、私たちの心を大きく震わせるのです。今回は、“心を震わせるアニメ完結編Part2”と題し、5作品をセレクトしました。

本記事ではその第2弾として、アニメ『進撃の巨人 The Final Season 完結編』(NHK総合)をご紹介します。見事な伏線回収によって視聴者を驚かせ、Season1の放送開始から約10年かけて完結した作品です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):アニメ『進撃の巨人 The Final Season 完結編』(NHK総合)
  • 放送期間:2023年3月3日(前編)、2023年11月4日(後編)

世界を滅ぼそうと“地鳴らし”を発動させたエレン・イェーガー(CV:梶裕貴)。無数の巨人たちが進撃を開始し、あらゆるものを踏みつぶしていきます。

ミカサ・アッカーマン(CV:石川由依)アルミン・アルレルト(CV:井上麻里奈)ジャン・キルシュタイン(CV:谷山紀章)コニー・スプリンガー(CV:下野紘)ハンジ・ゾエ(CV:朴璐美)ライナー・ブラウン(CV:細谷佳正)アニ・レオンハート(CV:嶋村侑)ピーク・フィンガー(CV:沼倉愛美)、そして瀕死の重傷を負ったリヴァイ・アッカーマン(CV:神谷浩史)。残された者たちがエレンを止めるため、最後の戦いに挑みます。

伏線回収が秀逸なダークファンタジー

アニメ『進撃の巨人 The Final Season 完結編』の見どころは、“敵と味方”という単純な線引きを、物語そのものが壊していくところにあります。壁の外であるマーレ側が舞台となり、これまで巨人に脅かされる側として描かれてきたエルディアの視点が揺さぶられ、脅かす側にもそれぞれの生活や正義があると突きつけられます。

そしてなにより、エレンの変貌が圧倒的。彼の選択によって背負ったものはあまりにも大きく、私たちの胸に痛いほど響きます。加えて、ミカサたちがそれぞれの信念を抱えたまま決断を下していく姿も、心に刺さるのです。

目まぐるしい空中戦はスピードと重量感があり、生き残ることの過酷さがひしひしと伝わってきます。一方で、会話劇の緊張感は異様に濃く、言葉ひとつで関係が崩れる瞬間も見逃せません。伏線が回収される気持ちよさと同時に、エレンたちが出した答えが“救い”にならない残酷さがあります。それでも、人は憎しみの連鎖を断ち切れるのか――完結編は、そんな問いを投げかけています。

“異例の構成”で描かれた最終章

本作は『別冊少年マガジン』(講談社)にて連載された諫山創先生による漫画を原作としており、全世界での累計発行部数は1億4000万部を突破しています。加えて、Season1が放送開始された2013年4月7日から、2023年11月4日に『進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)』が放送され完結するまで、約10年という長い年月が経過しました。本作についてSNSでは「終わって欲しくない」「遂にか…」「絶対生きて観ます」との声が。

アニメ『進撃の巨人』の最終章は、他の作品ではめったに見られない異例の構成になっています。Season3まで放送された後、進撃の巨人 The Final Season』のPart1とPart2が放送され、さらに続く『進撃の巨人 The Final Season 完結編』は1時間の前編と85分の後編にわかれたスペシャルとして放送されたのです。最終章に突入したにもかかわらずなかなか完結に至らない本作に対し、SNSでは戸惑いながらも楽しくツッコミを入れるコメントが見られました。

また、本作はSeason3までWIT STUDIOが制作を担当し、最終章からはMAPPAにバトンタッチしたことでも話題を集めました。制作会社が途中で変更になったアニメ作品は、『ゆるキャン△』『ワンパンマン』なども挙げられます。しかし、そう頻繁に起こることではありません。怒涛の伏線回収や重厚なストーリーによって視聴者を魅了したアニメ『進撃の巨人』は、完結を迎えるまでの一筋縄ではいかない道のりも、ひとつの面白さだと言えるのではないでしょうか。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari

※記事は執筆時点の情報です