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不妊治療中の私(35)に、妊活中の後輩が「先輩は焦らなくていいんですか?」上司がグサリとひと言

  • 2026.1.28

私は結婚後、不妊治療をしていました。それだけでも精神的な負担が大きかったのですが、毎月、妊娠検査薬の結果を報告してくる後輩がおり、ストレスに感じていました。そんなある日、後輩から言われたことに私は言葉を失います。

配慮のないひと言

私には現在4歳の長男がいます。結婚してからなかなか子どもを授かることができず、夫とともに不妊治療のクリニックへ行ったところ、夫婦ともに不妊の要因があることが判明しました。当時、私は35歳で、夫は34歳。夫婦ともに将来子どもを授かることができるのか、不安の中過ごしていました。

そんな中、職場の後輩Aが毎月ある時期になると、私を不快な気持ちにさせてくるようになったのです。Aは28歳で新婚でした。早く子どもがほしいようですが、半年たってもなかなか授かれずにいました。そして、毎月「今月も赤ちゃんダメでした」などと報告しに来るのです。年齢差もあり、なんとなく自分も授かれないでいることを言う気にはなれませんでした。Aには「そうなんだ。残念だったね。来月またチャンスがあるよ」と、励まし続けていたのです。

ある日、自身の妊娠検査薬の判定が望む結果にならずモヤモヤした気持ちで過ごしていたときに、またAが報告にやってきました。どうやらAもダメだったようで、ひどい落ち込みようです。Aは「このまま子どもができなかったらどうしよう」と仕事中にもかかわらず、目に涙をためています。毎月のAからの報告に正直こりごりでしたが、痛いほど気持ちはわかります。思わず自分も不妊治療中であることを打ち明けようかと思いましたが、Aはとんでもないことを口走りました。

なんと私が7歳も年上で子どもがいないことを知っていながら、「30代で初産なんて、私は絶対無理です。体力も落ちてるし子どもがかわいそうだなって。〇〇さん(私)は焦らなくていいんですか?」と言い、「あ、もう35歳だし諦めの境地なのか……」と呟いたのです。こちらの事情を知らないにせよ、あまりにも失礼な発言に思わず「あなたねぇ……」と言いかけたとき、後ろから様子を見ていた50代の女性上司Bが「Aさんちょっと冷静になりなさい。自分がつらいのもわかるけど、さすがに今のはデリカシーがなさすぎるわよ」と声をかけてきました。

続けて「Aさんは私にも『子どもは生まなかったんですか?』と聞いてきたわよね。あのときは言わなかったけど、私は授かれなかったの。公には言わないだけでいろいろな事情の人がいるのだから、妊娠や出産に関する発言は慎重にしましょう」と自らも子どもを授かれなかったことをカミングアウトしたのです。それを聞いたAはもちろん絶句。自分の発言の重さに気づいたようでした。「すみません……」と謝り、私にも「すみませんでした」と言いその場を立ち去りました。

その後、Aは自分の行いを反省したようで、妊娠にかかわる話を一切しなくなりました。とはいえ、毎日顔を合わせていると、彼女の表情でなんとなく状況を感じとれてしまうもの。落ち込んでいるときはさりげなくフォローをしたり楽しい話題を振ったりして過ごしていると、1年も経たないうちに2人とも妊娠。今は子育ての情報交換をしています。ちなみに、結局私は最後までAには不妊治療中であることは言っていません。同情されるのも、マウントの材料にされるのも嫌でしたし、何より彼女とは『仕事の同僚』として向き合いたかったからです。

不妊治療にかかわらず、努力が実らないときや希望が叶わないときは「自分だけがつらい」と思って周りが見えなくなることもあると思います。しかし、自分には見えていないだけで、目の前の相手も言葉にできない事情や、他人には見せない葛藤を抱えているかもしれません。Aさんの無神経な発言を反面教師として、自分の心の余裕がないときこそ、一度立ち止まって発言に注意を払うべきだと強く感じた出来事でした。

著者:竹内美月/ライター。車のおもちゃが大好きな4歳の男の子と、歌って踊るのが大好きな1歳の女の子を育てる母。平日はほぼワンオペ育児。何が起こったのかわからないほどのスピードで時間が過ぎていく、ドタバタな毎日を送っている。仕事終わりに夕飯を作りながら飲むハイボールが楽しみ。

作画:yoichigo

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)

ベビーカレンダー編集部

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