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太陽と海が織りなす、大人の南イタリア旅― 「サン・マルツァーノ」で出合う、ワインと美しい時間 ―

  • 2026.1.15

今、ワイン好きの大人の女性の旅先として注目を浴びる南イタリア。そこで生まれた名門ワイナリー「サン・マルツァーノ」のワインとともに、世界遺産の街を訪れる。そんなワインと歴史をたっぷりと味わう大人旅をご紹介します。

南イタリア・プーリア州は、イタリア半島の“かかと”にあたる場所。アドリア海とイオニア海に挟まれ、年間を通して降り注ぐ豊かな日差しと乾いた風に恵まれたこの地で、1962年に誕生したのがワイナリー「」。地元の小規模な葡萄栽培農家が協同組合としてスタートし、現在では1200以上の生産者が参加する大きな存在へと成長。現在40近い銘柄のワインを造っています。

プーリアのテロワールが生む、力強さとしなやかさが魅力

海の近くに保有している自社畑があり、手摘みされたブドウは選別されて不要な添加物を入れることなく、自然な発酵の過程を踏みます。

地中海気候のプーリアは海からの風と強い日差し、石灰質を多く含む土壌に恵まれ、少ない降雨量から、葡萄は地中深く根を張り、水分とミネラルを吸い上げながらゆっくりと成熟していきます。サン・マルツァーノも海の近くに保有している自社畑があり、手摘みされたブドウは選別されて不要な添加物を入れることなく、発酵の過程を踏みます。

伝統と革新の間にあるワインづくりが凄い

1982年より会長を務めるフランチェスコ・カヴァッロ(写真左)は、古くから受け継がれてきた葡萄樹を大切にしながら、最新の醸造技術も積極的に取り入れています。クラシックでありながら、カジュアルに楽しめるワインとしてレストランから食卓まで自然に寄り添うスタイルが、多くの支持を集めています。

ここで、サン・マルツァーノを象徴するワインをご紹介。右から象徴的な存在となっている創立50周年にリリースした特別な赤ワイン「チンクアンタ」。古木のプリミティーヴォとネグロアマーロを使用し、豊かな果実味とスパイス感、そしてなめらかな余韻を備えています。柑橘系アロマや心地よいミネラル感のある新作「ティモ ヴェルメンティーノ」。ロゼワインの「トラマーリ」は、地中海の光を思わせる淡い色合いと、フレッシュでいきいきとした味わいが特徴。食事の始まりからリラックスした時間まで、幅広いシーンで楽しめる一本。乾杯に相応しいスパークリングワイン「カルチェ スプマンテ メトド クラシコ ブリュット」(日本未発売)。とにかくお手頃なのでフルラインナップ味わって欲しいところ。

ワインとともにある、プーリアの食文化

プーリアの食文化は、素材を生かしたシンプルさが基本です。新鮮な魚介類、トマト、野菜、そして上質なオリーブオイルが、日常の食卓を支えています。

サン・マルツァーノのワインは、特別なマリアージュを意識しなくても、シンプルな土地の食材と調和します。プーリアでいただくものは、日本人の口に合うものが多く、食事で胃がもたれる、といった悩みが少ないのも旅が快適に過ごせるポイント。日本でもお手頃価格でから購入でき、ワインを通して南イタリアを感じることができる、土地と時間をつなぐ存在なのだと思います。

世界遺産を歩く①

アルベロベッロ

建材としては、主に石灰岩が用いられ、表面仕上げに漆喰が塗られ、16世紀の半ばからの約100年間に多く建設されました。

観光名所が多くあるプーリア州の中でもトゥルッリと呼ばれるとんがり屋根が1500軒あまり連なるアルベロベッロは、まるでおとぎ話のような風景です。漆喰を塗った白壁に、円錐形の石積み屋根を載せたこのトゥルッリは、16世紀から17世紀にかけて開拓のために集められた農民によって建設されたもので、1996年に世界遺産として登録されました。

世界遺産を歩く②

マテーラ

プーリア州から車で約1時間、南イタリア・バジリカータ州に位置するマテーラは、イタリア最古級の街のひとつ。2021年に公開された『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(原題: No Time to Die)』をはじめ多くの有名な映画のロケ地になっています。

サッシでは家畜と同じ空間で生活していて、寒さと盗難から家畜を守るために、ロバは室内、ニワトリはベッドの下で飼っていたそう。
当時の洞窟内での生活を見学
宿泊できるサッシもあるので、洞窟住居の雰囲気を堪能したい方は体験してみて!

「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が3,000~4,000ほど渓谷を埋め尽くしています。石灰岩を削って作られた住居や教会が、渓谷の斜面に折り重なるように広がり、その独特の景観から1993年に世界遺産に登録されました。

美食体験①inマテーラ

「Dimora Ulmo ristorante」

サン・マルツァーノのExportManagerを務めるルカさんが、レストラン「Dimora Ulmo」へ案内してくれました。場所はマテーラ旧市街の谷あいに広がる歴史的地区「サッシ(Sassi)」の中。サッシを見渡すテラス席もあり(夏季)、ロケーションの美しさも魅力。

サンマルツァーノの豪華なラインナップとのマリアージュが絶品なテイスティングコース(80€~)を堪能。
カチョカヴァッロチーズのチップス&ガスパチョ
豚頬肉 ポテトクリーム、ビール&ジンジャーソース
貴族の宮殿を活かした趣ある建物が特徴

マテーラ出身で、世界的に評価の高い Osteria Francescana などでの経験を経て、故郷に戻りレストランを牽引しているシェフのミケーレ・カステッリ(Michele Castelli)が繰り出す美しいビジュアルと繊細で優しい味が長旅の疲れを癒してくれました。


via Pennino 28, Matera, 75100, Basilicata

美食体験②inマルティーナ・フランカ

「Four Seasons Ristorante」

南イタリア・プーリア州のイトリア渓谷(Valle d’Itria)に位置し、「バロックの白い街」として知られるマルティーナ・フランカ。観光地化されすぎていない一方で、建築・音楽・食文化の質が非常に高く、一言でいうと〝センス〟の良いこの街。

この街で人気のレストラン地元の素材を生かした料理とワインのマリアージュが評判で、特に自家製タリオリーニやトリュフ料理は訪れる価値がありです。

今回の旅をご一緒したみなさんと
実は3年前、訪れたときはまだ小さかった店主のお嬢さんと再会
サン・マルツァーノを代表する“特別な赤ワイン「F(エッフェ)」
カジュアルながら上質なダイニング

店内のワインセラーには、500種類以上ものラベルが並ぶとされ、プーリアの地元ワインはもちろん、国際的にも評価の高い銘柄まで多彩なラインナップが揃っており、料理とのペアリング提案も人気。


Via Garibaldi, 17 74015 Martina Franca (Ta), Italy

プーリアを楽しむためのオススメ宿泊情報

サン・ミケーレ・スイート(San Michele Suite)

ポリニャーノ・ア・マーレの海辺に佇むわずか5室だけの小さなブティックホテル。各部屋ごとに異なるインテリアが施され、オーシャンビューの客室やルーフトップテラスからは息をのむような絶景が楽しめます


Via Arco Bellipario, 5, 70044, Polignano a Mare(Ba), Italy

オットリーレ リゾート(Ottolire Resort)
カリトロ マーレ(Calitro Mare)
マッセリア・バニャーラ(Masseria Bagnara)

旅のまとめ

太陽の恵みを受けたプーリアのワインと、歴史ある町並み、美食体験が織りなす旅は、忘れられない思い出になりました。日本に帰国しても、ワインを飲むと訪れたときの思い出が蘇り、いつまでもその余韻を楽しむことができる、旅の後まで旅が続く、そんな感じです。大人になった今だからこそ、思い出に浸る時間が愛おしいもの。ワインを通して味わう歴史と文化、そして食の魅力を感じる旅の候補に南イタリアはいかがでしょうか。

取材/髙橋奈央

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