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張本美和、17歳の新世代エースに訪れた“自信の揺らぎ” 中国強豪に苦戦も成長の糧に 求められる対応力「メンタルのゲーム」

  • 2025.12.30
張本美和(C)ITTF
SPREAD : 張本美和(C)ITTF

2025年の卓球界は、1月の全日本選手権を皮切りに開幕し、5月にはカタール・ドーハで「世界卓球 個人戦」が開催された。さらに8月には「WTTチャンピオンズ横浜」が日本で初開催されるなど、国内外の大会が大いに盛り上がりを見せた。26年に向けて、さらなる熱戦が期待される。
そんな中、2024年のパリ五輪で初出場を果たした張本美和(木下グループ)は、2025年に女子のエース格へと飛躍。世界ランキング上位に名を連ねる17歳にとっては、課題と成長が入り混じる1年となった。

■トップへ進化を遂げる中で葛藤も

逸材がひしめく日本女子の中でも、2023年から24年にかけて“最大の成長株”として頭角を現した張本美。25年は中心選手としての立場を確立し、中国をはじめとする世界の強豪たちと真っ向勝負を繰り広げた。
5月に初出場した世界卓球(個人戦)ではベスト8入りを果たし、WTTシリーズではシングルスで5度の優勝。さらに、ロサンゼルス五輪の正式種目として注目を集める「ITTF混合団体ワールドカップ」でもエースとして活躍を見せた。一方で、10月に木下アビエル神奈川の一員として出場したTリーグ終了後には、トップ選手としての階段を上るなかでの“新たな課題”を口にしていた。
「技術面ではフォアハンドの強化をしていかなくてはいけないですけど、最近は試合を通して自信が持てなかったり、自分の持ってる技術に自信を持って試合をすることができなくて、前の負け方より悔いが残った。“卓球はメンタルのゲーム”だと前から思っていたんですけど、最近はそれをより強く課題として感じています」
「17歳になってからも優勝はできていますが、『今あるもので優勝できた』という感覚。15歳や16歳の頃は“試合を通して成長できた”という実感がもっとあった。今は試合を重ねるごとに、自分の技術に対する自信を失ってしまい、本当はできるはずのプレーが、自信を持って出せなくなっている」
また、2025年は、前年に勝利した世界女王・孫穎莎には0勝2敗、世界2位で“天敵”とも言える王曼昱には6戦全敗と、中国のトップ選手たちに苦戦を強いられた。日本代表の“対中国戦”で一番手を担う立場として、張本美への期待は日に日に高まっており、相手に研究された中でも勝ち切るための対応力と精神力の強さが求められている。
2026年には初優勝を狙う全日本選手権を皮切りに、WTTの国際大会や4~5月にはロンドンで行われる「世界卓球 団体戦」での活躍も期待される。さらに、28年のロサンゼルス五輪に向けたサバイバルも本格スタートを迎える中、新時代を背負う不動のエースとして世界の強豪にどのような戦いを臨めるかは注目となる。

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