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「ディズニーランド好き?」と聞かれたら「違う」と答える!? 風間俊介さん独占インタビュー【私の推しごと#28】

  • 2025.12.25

福岡ゆかりの人に、「お仕事」の話から、個人的に推している「推しごと」の話まで、普段聞けないいろんなことを聞く『ARNE』のインタビュー企画『私の推しごと』。

#28は、現在、福岡市博物館で開催中の『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』オフィシャルサポーターを務める、俳優・風間俊介さんの登場です。

風間俊介さん独占インタビュー【私の推しごと#27】
画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

その高い演技力と柔和な笑顔で、ドラマや映画、舞台、バラエティーまで引っ張りだこの風間さんが来福。濃く深く熱いディズニー愛から、「目標を立てない」という理由まで、丁寧に言葉を紡ぎながら話してくれました。

「風間 俊介(かざま・しゅんすけ)」プロフィール 1983年6月17日生まれ、東京都出身。1997年にキャリアをスタートし、俳優としてドラマやCM、映画、舞台を中心に活動、2018年からは朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ)の月曜メインパーソナリティを務めるなど活躍の場を広げている。『Disney Supreme Guide東京ディズニーランド(R)ガイドブック with 風間俊介』(講談社)・『Disney Supreme Guide東京ディズニーシー(R)ガイドブック with ⾵間俊介』(講談社)・『Disney Supreme Guide東京ディズニーシー(R)ファンタジースプリングス ガイドブック with ⾵間俊介』 (講談社) 発売中。

「お仕事」について

Q:中学2年で芸能活動をスタートされて30年近く。そもそも俳優を目指したきっかけは何だったのでしょう?

小さい頃からとにかくテレビに出てみたかったんです。できるだけ早くテレビに出られるようにと事務所に入りましたが、歌って踊れるようになりたいとは全く思ってなかったです。俳優“にも”なれたらいいな、くらいであまり深く考えてはいませんでした。

―ドラマ『3年B組金八先生』(1999~2000年)の兼末健次郎役は衝撃的でした。

ありがとうございます。ドラマがすごく好きだったので、そこに自分が出ていることがもう、うれしくて仕方なかったですね。ただ、めっちゃくちゃ楽しかったです。

―ちなみにデビュー前、小学生のころはどんな子どもでしたか?

うまいことやってる子、でしたね(笑)。大人と話すのが好きで、ちょっと冷めてる感じもあって。たとえば先生が宿題プリントを配ると、みんな「えーいらない!」って文句言ったりしますよね。でも僕は「先生も忙しい中で一生懸命これ作ったのに、配ったら文句言われるってきつくない?」って言っちゃうような。「いやいや、みんなの気持ちわかるよ。僕もやりたくない。でも先生の気持ちもわかるよね」と間を取り持つような役回りが多かったように思います。

Q:ドラマに舞台に映画に大忙しだと思いますが、いつも持ち歩くものはありますか?

スマホと台本くらいかな。台本は、今日はきっと読む時間ないだろうと思っても、持ってきちゃいますね。

―台本にいろいろ書き込むタイプですか?

昔はそうでした。今はそのままお返しできるくらい、白いです。

―そう変わった理由は?

これはいろんな役者さんがいらっしゃるので、僕においての話ですが、10代後半~20代前半までは何十回何百回と台本を読んで、いっぱい考えて、台本に書き込んでいました。それが努力だと思っていたんですよね。そうやって一人で何回も練習しているうちに相手のセリフの間も勝手に頭の中で決めてしまって、ガチガチに設計図作って現場に行って。で、その通りにならなくてボロボロになる。

当たり前ですよね。芝居は人と一緒にやるものだから、現場で話さないと意味がない。それからは、なんだったらちょっと不安、準備が足りてないくらいで現場に行き、そこでみんなでぐわっと集中してつくり上げるスタイルに変わっていきました。

風間俊介さん独占インタビュー【私の推しごと#27】
画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

Q:2018年から出演されている情報番組『ZIP!』(日本テレビ系列)では、インタビューする側にまわる機会も多いですね。

多種多様なジャンルの方にお話を聞く機会は確かに増えました。僕がインタビューするとき心がけているのは、先ほどの台本の話と通ずる部分があるかもしれませんが、こちらが聞きたいことではなく、「相手が話したいことを聞くこと」です。僕が聞きたいことより、相手が伝えたいことの方がはるかに大事だと思っています。

―今、心にずんときました。

難しいんですけどね。僕はパラリンピックの取材を長くしているのですが、こういう場ではよく、「次の目標は?」という質問が投げかけられるんです。今、競技を終えて戻ってきた人に「さあ次は?」って、そりゃ答えられませんよね。でも次の大会の素材にもなるし、これが欲しいメディア側の気持ちもわかる。僕が気をつけているのは、たとえば「今、大きな挑戦を終えられたと思いますが、今の自分、そしてこれからの自分にどんな言葉をかけたいですか?」など幅を持たせた質問を投げかけて、相手の出方をじわっと探ること。

言葉遊びの世界かもしれません。でも相手に何かしら心遣いをしたうえで言葉にすることが大切なんだと思います。同じ言葉でも言い方一つで、伝わり方は違ってくるので。

僕は気を付けすぎて言葉が胡散臭くなるときもありますが(笑)、それでも、言葉のニュアンス、伝え方にはこだわっていきたいと思っています。

風間俊介さん独占インタビュー【私の推しごと#27】
画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

Q:今後の目標を聞かせてください。

これも言葉遊び的な感じがしますが、僕は「目標を立てないように」しています。絶対に叶えたい目標があるなら、そこに向かって一直線!ってすばらしいことだと思います。でも僕が個人的に好きなのは、自分が思ってもいない方向からお声がけいただいたらそっちに行って、また違う方向に行って……という風に、大きなジグザグを描くこと。そして振り返ったときに、「わあ、こんなところにたどり着いた」って思えるのが理想です。

―本当にいろんな役どころに挑戦されていますよね。

挑戦しているという感覚はないんですよ。それ、僕に務まります?って思っちゃうようなお仕事でも、僕にオファーしてくれた方は「できる」と思ってくださっている。じゃあできるのかなと(笑)。託してくれた人の気持ちにひたすら応えたいと思います。目標を決め過ぎると、それ以外の寄り道はもしかしたら“間違いの道”になっちゃうかもしれないけれど、僕にとっては「分岐点」。今後もどんどん分岐点が生まれてほしいです。

「お仕事」のイチ押し

2026年2月1日まで福岡市博物館(早良区百道浜)で開催中の『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』。ディズニー映画の世界に飛び込むような“まったく新しい体験”ができる、ディズニー初の没入型イベントです。ディープなディズニーファンで知られる風間さんに、オフィシャルサポーターの視点からその魅力を語ってもらいました。

風間俊介さん独占インタビュー【私の推しごと#27】
画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

Q:2022年末に北米でスタートし、東京、大阪、海外などを巡回して2025年10月13日から福岡へ。福岡での展示をご覧になりましたか?

はい、じっくり見てきました。ディズニー・アニメーションの初期から最新作までの名場面を集めた2種類の映像を計40分、視界全部に広がる巨大スクリーンで上映するエリアがあるのですが、福岡会場からそこの天井にミラーが追加されていました。まさに視界すべて、全身でディズニーの世界に没入できるようになっています。日本のほかの地域でご覧になった方が、福岡でも見たいと思うような仕掛けだと思います。

ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス
画像:「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」福岡会場実行委員会

Q:来場者の皆さんキョロキョロしながら楽しまれていました。

キョロキョロできるってすごいことですよね。間違いなく、ディズニー・アニメーションの世界に没入できるシアターエリアは特大級の目玉です。そして全体を通して、ディズニーが積み重ねてきた歴史の中にダイブしていただけたらうれしいです。

Q:風間さん視点でオススメのポイントを教えてください。

2023年に創立100周年を迎えた『ウォルト・ディズニー・カンパニー』ですが、その歴史をオリジナルポスターで紡ぐ展示があります。このイベントがいかにディズニー・アニメーションに敬意を払っているかを如実に感じられるゾーンで、ぜひ注目していただきたいと思います。

―初期のポスターは特に今と印象が違います。

いいですよね。オリジナルポスターは、日本の方からすると見たことのない絵だったりするんじゃないでしょうか。キャラクターのシルエットしか出ていなかったポスターが、日本公開時にはわかりやすい絵になっていたり、そういう発見があるのもすごくステキなんですよ。

Q:全エリア撮影OKということで熱心に撮られている方も。

よくSNSにあがっていますね。会場での感動を写真や動画に収めて見返すことができる、人と共有できるのはすばらしいことだと思います。一方、まだ来場されていない方がこういう取材記事やCM、SNSなどをご覧になって、行った気になってしまうことがあるかもしれませんが、イマーシブは「この現場にあなたが来ること」から始まるんですよね。360度ぐるりと見渡してもディズニーの世界に自分がいるという体感は、スマホやテレビの中の映像では決して伝わらないと思います。

―ここでしか体験できない、最大の魅力は何でしょう?

ディズニーの根源はやはり、アニメーションです。『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』がすばらしいのは、まさにディズニーの源泉に僕らがダイブできるところです。パークは僕らの世界に立体造形としてディズニー作品がやってきてくれる、これももちろんすばらしいものですが、僕らがアニメーションの世界“側”に飛び込んでいけるのは、間違いなくここでしかできないスペシャルな体験だと思います。

<「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」開催概要>
会期:
2025年10月13日(月)~2026年2月1日(日)
時間:9:30〜17:30(入館は16:30まで)
会場:
福岡市博物館 特別展示室(福岡県福岡市早良区百道浜3-1-1)
休館日:月曜休館 ※ただし2026年1月12日(月・祝)は開館。2026年1月13日(火)は閉館。※年末年始は2025年12月28日(日)~2026年1月5日(月)休館。
チケット:【平日】一般2,500円、中高生1,700円、4歳~小学生800円【土日祝】一般2,700円、中高生1,900円、4歳~小学生1,000円
※3歳以下は無料 ※「中高生」料金で入場の際は、学生証や生徒手帳などの提示が必要です。 ※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方も、鑑賞にはチケットの購入が必要です。ただし、18歳以上の方1名が「介護者」として無料で同伴入場できます。
TEL:092-711-5491(平日9:30~17:30)
公式サイト:https://dijp2023.com/fukuoka/

「推しごと」について

次に風間俊介さんの「お仕事」の平均的な1日、そして「推しごと」を楽しむ休日のタイムスケジュールを教えていただきました。

画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

これを見ながら、「推し」について聞いていきます。

画像:ARNE

Q:風間さんの“推し”は何ですか?

人生を通してハマっているのは、ディズニーです。我ながらものすごい研究対象を推したと思っています。この【推しのある1日】のスケジュールには僕の好きなものをちりばめて書いたのですが、ディズニー研究の分野はあまりに多岐にわたっていて、一生調べごとは尽きません。

―ディズニーとの最初の出会いは?

多くの人がそうだと思いますが、初めてディズニーに触れたのはいつか、もはやわからない(笑)。僕は『東京ディズニーリゾート』と同じ年なのですが(1983年)、初めて行ったのは母のおなかの中。オープン前のプレ期間だと聞いています。

―風間さんのInstagram(@shunsukekzm)には、パークの写真がたくさんあがってますね。

もちろんパークは好きなのですが、僕は「ディズニーが好き」が大前提。よく「ディズニーランドが好きなんですね」って言われるので、ぐっと我慢するときもありますが許していただけるような場だったら、「違います。ディズニーが好きなんです」と言います(笑)。

Q:ディズニーの何が、風間さんを捉えて離さないんでしょう?

常に革新的な姿勢だと思います。ディズニーってすごく大きくてゆるぎない王道みたいなイメージがあるかもしれませんが、百年の歴史を調べていくと、常に批判・異論・反対の逆風にさらされてきたことがわかります。何度も崖っぷちを経験して、そんな中でもディズニーはいつだって挑戦してきたんですよ。

―挑戦と革新の歴史なんですね。

あんなに挑戦を続けてきたカンパニーをほかに僕は知りません。なにか新しいものを生み出そうと挑戦して転ぶことは、ある種ディズニーの中ではOKなんだろうと思います。100周年を迎えて新たなスタートを切ったディズニーが、次にどんなことを打ち出すのか、僕はむちゃくちゃ楽しみです。

風間俊介さん
画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

Q:「好きなモノの調べごと」の時間は具体的にどんなことを?

ディズニー関係の記事を調べたり、ディズニーに携わった人が退職後に書いた本を読んだりしています。基本的に海外のニュースや文献、書籍を読むことが多いので、翻訳アプリには本当に助けられています(笑)。ウォルト・ディズニー社の歴史とか、すごくおもしろいですよ。アニメーターによるストライキが起こったとき、ウォルトとロイ(ウォルトの兄)はどう動いたかとか……。一日中調べものしてる日もあります。

―「TVゲーム」の時間もありますが、これもディズニー?

ディズニーのゲームもやります(笑)。一番有名なところでいうと、世界中で愛されて日本と親和性が高い『キングダムハーツ』という作品ですね。日本より世界での人気が高くて、新作が発表されたときなんか世界中が大盛り上がりしていますよ。

―「動画編集」もされるんですね。

ちょいちょいしてます。どこかに行ったときの映像や資料をまとめたりしてますが……どこに出す気もないです。SNSも少し前に始めたんですが、難しいですね。ネイティブじゃないというか、写真を撮るより自分の目で焼きつけたいというか。自分の目を優先して撮るから、画角がおかしい、みたいなことが往々にして起こります。

Q:お休みの日はしっかり寝るようにされているんですね。

もともと寝るのはすごく好きで、幸せです。僕は10~20代のころ朝が本当にダメで、朝の番組をやるようになるなんて、あのころの自分に言ったら信じられないと思います。年齢とともにだんだん起きられるようになってきました。

寝るときのこだわりはあります?

全くありません。僕寝るのは得意なんですよ。寝られないという経験はほとんどありません。でも、この仕事をしている人に必須条件と言ってもいい「移動中に寝て休息を取ること」が、僕は20代後半くらいから全然できなくなって。

え、移動中寝ないんですか? 飛行機の中も?

起きてるんです。僕は飛行機の趣味もあってステータス修行(航空会社のマイレージプログラムの上級会員ステータスを獲得するために、飛行機に頻繁に乗ることしているので、寝るのがもったいないという気持ちが大きいですけど(笑)。

体を横にしてベッドや布団に入ったら、一瞬にして寝るんですよ。だから、そもそも「いつの間にか寝ていた」という経験は人生でほぼありません。テレビのオフタイマーとか、つけっぱなしで朝になってたとか、全然わからない人です僕。ごくまれに仕事現場の椅子で寝ているときは、「よし寝よう」って決めて確信犯的に寝ている可能性が高いです。スタッフの方には「疲れて居眠りしちゃってるんだな」と思われてる方が都合が良い気もするので秘密にしておいてくださいね。

Q:最後に、まだ『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』を見ていない皆さんにメッセージを。

ディズニーの根源であるアニメーションの中に潜っていく体験は、ここでしかできません。この特別な機会を逃さないでくださいね。福岡での展示は2026年2月1日までですが、終盤はなかなかチケット入手が難しくなると思われます。この記事を読んでくださったのもまたご縁だと思いますので、興味を持っていただけたら今動いてほしいと思います。壮大な音楽と美しい景色、そしてディズニー・アニメーション百年の歴史の中に、あなたもダイブしてください。

(※写真は、ARNEの「A」ポーズ)

画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

<取材を終えて>

一朝一夕じゃ到底たどり着けない、風間さんのディズニーへの造詣の深さには感服。繊細な心遣いにあふれた言葉選びも勉強になりました。掘れば掘るほどいろんな顔が垣間見える、底知れない魅力のある方です。(取材・文/重川朋子)

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