【白石麻衣】30代になって変わった、今のマインドとは？

about Life

元々ネガティヴだし、考えすぎちゃうタイプ。30代になってから、少しずつ肩の力の抜き方が分かってきました

「私は元々ネガティヴな性格で、くよくよと考え込んでしまうことが多かったんです。だけど周りの方から“真面目に生きることは素晴らしい、だけどときには適当になることも必要なんだよ”と教えていただき、変わりました。いい意味でラフになり、余裕ができたことで、周囲にも自分にも優しくできるようになりました。たとえ失敗しても、それは成長の糧になる。そう考えられるようになったことは、30代での大きな収穫ですね」

アイドル時代に意識していたことが、今でも仕事に向き合う姿勢に活かされています

アイドル時代、1人で番組に出演する際には、「グループの印象にかかわるのだから」と礼儀をはじめ、現場での立ち居振る舞いにすごく気をつけていました。メンバーともよく話し合っていましたしね。卒業した今でも、当時培ったものは仕事への姿勢に活かされています。

人とは比べません。その人にしかできないことがあるように、自分にしかできないこともあると信じているから

昔は誰かと比べられて激しく落ち込んでしまう……、なんてこともありました。だけど今は、素晴らしい人はいっぱいいるけど、私にしかできないことだって必ずあると信じているのでへっちゃらです。自分を最も大切にできるのは自分。それに気づいてから、心は常に健やか。

今、この一瞬一瞬を大切に生きることで、未来の幸せをつくっていきたい

インタビューなどでよく「将来の夢は？」と聞かれるのですが、実は明確なビジョンはまだない、というのが本音です。願っているのは仕事をずっと楽しめますように、ということ。好きだからこそ、自信を失ってしまったり、壁にぶつかる日もあるけれど、家族に電話してたわいのない話をしたり、いまさらながらハマっているアニメ『鬼滅の刃』を観たり、好きな料理を作ったりして、落ちていく気持ちに引っ張られないように、自分を整えています。“考え込みグセ”のある私をいつも元気づけてくれるのが、俳優の真飛聖さん。明るくて、ポジティブな憧れの“面白お姉さん”です（笑）。以前仕事の悩みを相談したときも「そんなこと、考えなくていいの」と、あっけらかんと答えてくださって救われました。人やものを嫌だと思って生きるより、彼女のように笑いにもっていって、好きな人やものを大事にする。そうやって積み重ねていけたらきっと幸せで満ち足りた未来になると思うんです。

Profile

俳優

白石麻衣／Mai Shiraishi

1992年生まれ。群馬県出身。2011年「乃木坂46」第1期生としてデビュー。2013年発売のシングル「ガールズルール」でセンターを務めるなどグループの人気を牽引した。2020年にグループを卒業した後は俳優として話題作に多数出演。2026年2月20日には出演した『教場 Requiem』（東宝系）が公開予定。おちゃめな一面が垣間見れるYouTubeチャンネル「my channel」も人気。

撮影／花盛友里 ヘアメイク／paku☆chan スタイリング／伊藤ミカ 取材・文／中川知春